CDプレーヤー、アンプ、各種ネットワーク機能、さらにはスピーカーまで一体に収めたオールインワンモデルだ。室内の音響環境や設置場所に応じて、最適なサウンドに自動調整する「Space Tune」機能も搭載している。
【大人のミニコンポ選び】タイプ別No.1はこれだ!
お気に入りの音楽がワイヤレスで手軽に楽しめるブルートゥーススピーカーが人気を集める中、左右独立のスピーカーを備えたミニコンポを支持する声も根強い。
今回は、各メーカーの人気モデルを集め、搭載している機能を整理して紹介し、各種メディアで行った音質チェックの結果を掲げる。
大人のミニコンポ選び
多機能かつ高音質だが、音場の広がりは限定される
テクニクス
SC-C70
実売価格例:9万2800円
テクニクス コンパクト ステレオシステム
SC-C70
USBメモリー再生 | ◎ |
USB DAC機能 | ─ |
NAS再生 | ◎ |
ネット音楽配信 | ◎ |
対応CD | 音楽CD・CD-R/RW |
ラジオ | AM・FM・ワイドFM |
ハイレゾ | PCM 192/24・DSD 5.6 |
ブルートゥース | SBC・AAC |
CDプレーヤー、アンプ、各種ネットワーク機能、さらにはスピーカーまで一体に収めたオールインワンモデルだ。室内の音響環境や設置場所に応じて、最適なサウンドに自動調整する「Space Tune」機能も搭載している。
CDプレーヤー、USB DAC機能に加えて、NASなどに保存した音源を再生するネットワークプレーヤー機能を備え、ブルートゥースにも対応。パワーアンプはJENO Engineを組み込んだバイアンプ構成、フルデジタル駆動方式で、音質劣化の原因となるジッター(時間軸の揺れ)を極力排除する。
CD再生は落ち着きのあるサウンドで、ソフトに雰囲気よく聴かせるタイプだ。質感が滑らかで、ジャンルのえり好みは比較的少ない。ただ、一体型ということで、音場の広がりは限定的。ワイド方向には程良い広がりが得られるが、天井は低い感じだ。
ハイレゾ再生でも、特定の味つけをすることはなく、あるがままに聴かせる。女性ボーカルはややさっぱりした調子になるが、響きの鮮度が高く、引き締まったベースの躍動も気持ちがいい。ピアノは響きの広がりが抑えられる。もう少し緻密さ、開放感が欲しい。
ブルートゥースはAACで聴いたが、やはり音の勢いや密度感は後退する。声の明瞭度は高いが、ニュアンスは淡白で、実在感も希薄になる。
・再生音質採点&一言コメント・
CD音質 | 8 |
空間の広がりは控えめだが、S/N感に優れ、声の明瞭度が高い。 | |
ハイレゾ音質 | 7 |
音の鮮度は高いが、ボーカル、楽器ともに、音離れはもう一歩。 | |
ブルートゥース音質 | 7 |
あっさりとした優しいタッチのサウンド。細部の描写力が甘い。 |
・この製品に向く音楽ジャンル・
◆解説/藤原陽祐 (AV評論家)