骨伝導イヤホン「Aeropex」をレビュー。スマートな外見とクリアな音質でおすすめ!

家電・AV

耳穴をふさがない骨伝導イヤホンの人気メーカー、AfterShokzの最新モデル。周囲の音はそのまま聴こえるためスポーツや仕事中に便利。ネックバンド式で防塵・防水性能の装備も。アウトドア用途にもすぐれている。ネット検索すると多数の骨伝導ヘッドホンがあるが、見た目のスマートさとクリアな音質は別格だ。

「今どきオーディオ」徹底辛口テストAfterShokz Aeropex

実売価格例:1万9630円

プロフィール
通常のイヤホンと異なり、耳穴をふさがない骨伝導イヤホンの人気メーカー、AfterShokzの最新モデル。周囲の音はそのまま聴こえるため、スポーツや仕事中の利用に向く。ネックバンド式を採用し、IP67の防塵・防水性能を備えており、アウトドア用途にも適する。

●対応コーデック/SBC●重量/26g

耳穴をふさがずに快適に装着できる

前モデルのTREKZ AIRに比べて小型軽量化を図り、耳穴をふさがず、より快適な装着感を実現。

機能性移動時に周囲の状況が把握でき、着信もすぐわかる

通常のイヤホンは耳穴から空気の振動を伝え、鼓膜を通じて音を聴かせる。対する骨伝導は、骨に振動を与え、鼓膜を経由せず聴覚器官で音を感じさせる仕組み。メリットは、耳穴をふさがないので周囲の音がそのまま聴こえること。スポーツやアウトドア用途では安全確保につながるのはもちろん、家庭やオフィスでも周囲とのコミュニケーションを保つことができる。また、鼓膜を経由しないので難聴予防に効果的だったり、加齢性難聴で聞こえが衰えた中高年層の聴覚補助に利用できたりといった可能性もある。

実は、筆者も骨伝導イヤホンの愛用者。ここ一年、Aeropex(エアロぺクス)の前モデル、TREKZ(トレックス)AIRを使っているが、移動時は周囲の状況が把握でき、かつ、電話やメールの着信にすぐ気づくことができ、重宝している。音楽を聴かなくても、骨伝導ヘッドホンは大いに役立つのだ。

音質ハイファイ的に聴くには向かないが、人の声は明瞭

気になる音質は、というと、実用十分なレベル。一般的なイヤホンとは原理が異なるので、音楽をハイファイ的に鑑賞するのには向かないが、通話時は相手の声も明瞭だ。音楽は低域が不足するものの、音色に変化を感じず、クリアに聴こえる点では実用的。骨伝導でこれほどの実力を持つとは、卒直に驚きである。

さらに、Aeropexは前機種に比べ、小型・軽量化が図られ、装着性が向上。遮音性も高められ、高域を中心とした音漏れがより少なくなった。振動が少なくなったのも魅力で、従来は汗が浮くとビシャビシャと音を立てることもあったが、本機では低減。防塵・防水性能がIP67に引き上げられたのもうれしい。充電用端子は、マグネットで専用ケーブルを簡単に着脱できる仕組みで、コネクターを挿入したりするよりスマートなのもいい。

前モデルで日本語だった音声ガイダンスが英語になったのは残念だが、総じて確実な進化を遂げたといえる。

採点表

音漏れや振動が低減し、音質もクリアで実用十分

音質 ★★★
装着感 ★★★★
操作性 ★★★★
機能性 ★★★★★
※満点は★5個。

コメント

ネットで検索すると、多数の骨伝導ヘッドホンが見つかるが、見た目のスマートさとクリアな音質は別格。防塵・防水性能も高い。

※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。

解説/鴻池賢三(AV評論家)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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