Windows10の場合、基本的には標準搭載のセキュリティ機能である『Windows Defender(ウィンドウズ ディフェンダー)』が優秀なので、常にアップデートして使っていれば、セキュリティソフトを別途入れる必要はない。また、セキュリティソフトを選ぶ場合は『価格』『ブラウザー閲覧時の速度』『Windows Defenderと併用するかどうか』といった点を吟味するのがベターだ。
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Windows10なら有料ソフトは不要?
読者から質問
Windows10のパソコンを使用していますが、有料のセキュリティソフトは必要ですか? 今のWindowsは、常にアップデートしておけば、それは必要ないと聞きましたが……。
(K.Kさん 神奈川県 73歳)
専門家の回答
編集部:
これは、ガジェットライターの篠原義夫さんにお願いしましょう。
専門家:
「Windows10の場合、基本的には標準搭載のセキュリティ機能である『Windows Defender(ウィンドウズ ディフェンダー)』が優秀なので、常にアップデートして使っていれば、セキュリティソフトを別途入れる必要はないでしょう。ただし、最新の状態にしていないと、やはりウイルスを見逃す可能性が高くなるので、くれぐれも更新を忘れないようにしましょう。
パソコンが危険になるのは、ブラウザーなどでインターネットに接続しているときと、USBメモリーなどの外部メディアからデータを移すときです。そのため、『怪しいページを見ない』『メールにあるリンクを不用意にクリックしない』『手持ちのUSBメモリーを知らない人に貸さない』などの基本的な注意を払うだけで、セキュリティは十分強固になります」
編集部:
外部と接触するときに注意するのが大切ということですね。
専門家:
「そうです。とはいえ、『何が怪しいリンクなのかわからない』『好奇心が抑えられない』といった理由で、そこまで徹底できないこともあるでしょう。そのような場合は、有料のセキュリティソフトを導入するといいでしょう。もちろん導入するだけでなく、リアルタイムで脅威を検出できるようにするのが重要です。パソコンの動作が重くなるからといって、リアルタイム検出をオフにしてしまっては意味がありません。
セキュリティソフトにはウイルス検知のほか、フィッシング検知の機能があるため、怪しいサイトへのアクセスや、メールのリンクを開こうとしたとき、危険な場合は警告が出るので、被害を防げるはずです。また、マルウエアの検知機能があるので、メールやUSBメモリー経由でやり取りしたファイルを開くときも安心です。
では、実際にどのセキュリティソフトを選べばいいのか。実は、これがまた難しい問題です。というのも、複数のセキュリティソフト間で、検出率の差があまりない、つまり、能力が拮抗しているというのが実情だからです。
そのため、セキュリティソフトを選ぶ場合は、『価格』『ブラウザー閲覧時の速度』『Windows Defenderと併用するかどうか』といった点をそれぞれ吟味するのがベターでしょう」
編集部:
もろもろ了解しました。ありがとうございました!
文/特選街編集部