家庭用のFAXには代用手段がある。プリンター複合機「MFC-J1605DN」(ブラザー)は、FAX機能搭載。パソコンのワープロアプリで作った文書を、紙に印刷することなく電話回線を使ってFAX送信ができる。受信、印刷だけでなく、パソコンに画像データとして転送もできる。ここでは、パソコンで代用する方法も解説する。
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パソコンをFAXの代わりに使える?
読者から質問
家庭用FAXをパソコンで代用できませんか?(M.Hさん 福岡県 28歳)
専門家の回答
編集部:
近ごろは、家庭用FAXを維持するのもめんどうになってきましたね。フリーライターの福多利夫さんに聞きましょう。
専門家:
「FAXの代用手段はあります。例えば、ブラザーのプリンター複合機、MFC-J1605DNは、FAX機能も搭載しているので、パソコンのワープロアプリで作った文書を、紙に印刷することなく電話回線を使ってFAXとして送信することができます。
受信もプリンター複合機が受信し、必要ならば印刷したり、パソコンに画像データとして転送したりできます。でも、これはプリンター複合機が必要なので、質問のように『パソコンで代用』とはいいがたいですよね」
編集部:
ほかに方法があるんですか?
専門家:
「方法は二つあります。
一つはアナログモデムを購入して、Windows10のFAXアプリを使う方法です。
アイ・オー・データのDFM-56Uなど、電話回線とパソコン接続するUSB接続のアナログモデムを用意します。
Windows10には『スタートメニュー』→『Windowsアクセサリ』→『Windows FAXとスキャン』というアプリが標準装備されているので、これを使えば、パソコンでFAXの送受信ができます。紙の書類は別途用意したスキャナーで読み取ってアプリ経由で送信。
パソコンで作った書類や写真は『印刷』のメニュー内からFAXアプリを選択することで、紙に印刷することなくFAX送信できます。
受信もモデム経由でパソコン内に画像データとして取り込まれます。
この方法だと、受信のためにパソコンを24時間稼働させておく必要がありますが、コストはモデム購入と電気代だけになります」
編集部:
パソコン24時間稼働は、ちょっとハードルが高い気がします。
専門家:
「その場合は、インターネットFAXですね。
これは、インターネット経由でFAXの送受信を代行してくれるサービスです。
送信は、文書データなどをインターネットで業者に送信すれば、FAXとして相手に送ってくれます。FAX受信の場合、業者が受け取り、画像データとしてインターネット経由でメールなどの方法で転送されてきます。
この方法だと、モデムなどの初期投資は不要ですし、パソコンを24時間稼働させる必要はありません。その代わり、月額利用料金がかかります。
例えば『eFax』という業者の場合、送受信各150枚まで1650円/月です。なお、FAX受信用の電話番号は新規取得となり、今まで使っていた番号は使えないというデメリットもあります」
編集部:
なるほど。代用手段はいろいろありますね。ぜひ、自分の環境に合ったものをお選びください。
※価格は記事作成時のものです。
文/特選街編集部