自宅で手軽に炭酸水を作れる炭酸水メーカーの人気が高まっています。コロナ禍の自粛のため自宅で過ごす時間が増えたこともあるでしょう。自粛が解除になったあとも、ホームパーティーで使ったり、キャンプやバーベキューなどアウトドアに持っていくこともできます。でも、いざ買おうとすると意外に種類が多くて「どれを選べばいいか分からない」という人が少なくありません。今回は、主要2社の8モデルを紹介します。
- 炭酸水メーカーの選び方
- 予算と目的で選ぶ
- (1)ソーダストリームジェネシス v2(Genesisv2) スターターキット
- (2)ソーダストリームスピリット(Spirit)スターターキット
- (3)ソーダストリームスピリット ワンタッチスターターキット
- (4)ソーダストリームソース v3(Source v3)スターターキット
- (5)ソーダストリームソース パワースターターキット
- (6)ドリンクメイトベーシックスターターセットDRM1001/1002
- (7)ドリンクメイトシリーズ620スターターセットDRM1010/1011
- (8)ドリンクメイトマグナムスマートスターターセット(水専用モデル)DRM1003/1004
- まとめ
炭酸水メーカーの選び方
ソーダストリームとドリンクメイトの違い
現在、炭酸水メーカーとしてよく知られているは、ソーダストリームとドリンクメイト(シナジートレーディング)の2社です。ほかにも炭酸水メーカーを販売している会社はありますが、この2社ほどメジャーではありません。
そこで今回は、ソーダストリームとドリンクメイトの製品に絞って紹介していきます。注目すべきは、以下の4点です。
(1)水だけでいいか、ジュースやお酒も炭酸化したいか。
ソーダストリームの製品は、すべて水を炭酸水にするものです。その炭酸水でウイスキーを割ればハイボールになるし、カルピスを割れば自家製カルピスソーダになります。好きな濃さにできるのが、うれしいところですね。また炭酸水を、ご飯を炊くのに使ったり、洗顔に使う人もいます。
あるいは、ソーダストリームから炭酸水に香りを付けるフレーバーや、コーラやレモンジュースなどの原液が発売されているので、これらを使って好みの炭酸飲料を作ることもできます。
一方、ドリンクメイトの製品は、水以外の飲み物も炭酸化できます。ここが、ソーダストリームと大きく違う点です(一部、水専用の機種もあるので注意してください).。
たとえば、普通のジュースを炭酸入りジュースにする、普通のワインをスパークリングワインにするといったことができます。また、気が抜けたコーラやビールに炭酸を足してシャキッとした味に戻すことも可能。さらに、日本酒やスポーツドリンクなど、普通は炭酸化されていない飲み物を炭酸化して楽しむこともできます。
(2)シリンダー方式とカートリッジ方式
炭酸水メーカーは、炭酸ガスが入った小型ボンベを本体にセットして使います。このボンベにはシリンダー方式とカートリッジ方式があって、シリンダー方式の方が強く炭酸化できます。今回紹介している2社の製品は、すべてシリンダー方式です。
なお、ガスシリンダーを購入する際に登録が必要となります。また、基本はガスがなくなったら新しいシリンダーに交換します。予備シリンダーを持つことも可能ですが、その場合は割高になります。
(3)手動式と電動式
炭酸水メーカーの多くが手動式となっています。本体上部のボタンを押してボトル内の水(あるいは飲み物)に炭酸ガスを送り込みます。炭酸の強さは、ボタンを押す回数などで調整できます。
上位モデルになると、電動式もあります。これだと、好みの濃さのボタンを押すだけで自動的に炭酸水を作ってくれます。
家の中で使うなら電動式が便利だと思います。しかし、庭やベランダで使いたい、キャンプやバーベキューに持っていきたいといった場合は、電源なしで使える手動式がいいでしょう。
(4)炭酸化のコスト
炭酸水を作るためにかかる費用(炭酸ガス代)は、ソーダストリームの場合、500mlあたり約18円(1リットルあたり約36円)です。ドリンクメイトも、標準サイズの場合はほぼ同じです。ペットボトルの水を買うより大幅に安いですね。
しかも、ドリンクメイトには容量の大きなマグナムガスシリンダーに対応した機種があって、これを使うと1リットルあたり約25円とさらにお得になります。たくさん使いたい人は、マグナムに対応した機種を選ぶといいでしょう。
予算と目的で選ぶ
炭酸水メーカーを一気に紹介!
それでは、ソーダストリームとドリンクメイトの主要機種を一気に紹介していきます。おすすめ順ではないので、予算と使用目的に合わせてご自身に最適な機種を選んでください。
なお、今回紹介している製品は、すべて本体とボトルとガスシリンダーがセットになったスターターキットとなっています。そのため、購入後、すぐに使い始めることができます。
(1)ソーダストリームジェネシス v2(Genesisv2) スターターキット
ソーダストリームの製品の中で、ローエンドに位置する機種です。少しでも安く始めたいという人にお勧めの手動モデルです。他の機種と違うのは、水を入れるボトルの形状と取り付け方法。ボトルを本体にセットするとき回して止めるので少し手間です。色は、白と黒の2色です。
(2)ソーダストリームスピリット(Spirit)スターターキット
上記のジェネシスv2より少し値段が上がりますが、この機種が事実上の入門機といった位置づけになります。操作は手動です。ボトルの形状と取り付け方法が上位モデルと同じで、簡単に扱うことができます。また、色が白・赤・黒の3色から選べるのも魅力です。
(3)ソーダストリームスピリット ワンタッチスターターキット
上のスピリットを電動化したモデルです。見た目は、よく似ていますが、本体上部のボタンが違います。この機種には3つのボタンが付いていて、そのボタンを押すだけで自動的に好みの強さの炭酸水を作ることができます。色は、白と黒の2色です。
(4)ソーダストリームソース v3(Source v3)スターターキット
この機種は手動ですが、上部に炭酸の強さを調整するためのLEDライトがあって使いやすくなっています。また、炭酸水を作る際、水に溶け込まなかった炭酸ガスがボトル内に残るので、普通はそれを抜く作業が必要ですが、この機種は自動で抜くことができます。デザインも有名なデザイナーが手掛けたもので、ちょっと格調高い感じがします。
(5)ソーダストリームソース パワースターターキット
ソーダストリームの最上位モデルです。電動式で、水を入れたボトルをセットしてボタンを押すだけで自動的に炭酸水を作ってくれるため使いやすさは一番。3つのボタンで、強炭酸から微炭酸まで選ぶことができます。また、上記のソースv3と同じ有名デザイナーによる本体は見た目もいい感じです。
(6)ドリンクメイトベーシックスターターセットDRM1001/1002
ドリンクメイトの標準モデルで手動式です。水以外の飲み物を炭酸化することができます。ガスシリンダーは標準サイズの60Lタイプだけに対応しています。入門クラスの機種が欲しい、でも水だけでなくいろいろな飲み物を炭酸化したいという人は、これがいいでしょう。色は白(DRM1001)と赤(DRM1002)の2色です。
(7)ドリンクメイトシリーズ620スターターセットDRM1010/1011
標準より大きな、マグナムガスシリンダーに対応したモデルです。標準の60L用ガスシリンダーも使うことができます。操作は手動ですが、炭酸濃度を4段階に設定可能になって従来のマグナムシリーズより使いやすくなりました。水以外の飲み物にも対応しているので、いろいろな飲み物を炭酸化したい、そしてたくさん使いたいという人にお勧めです。色は、白(DRM1010)と黒(DRM1011)の2色です。
(8)ドリンクメイトマグナムスマートスターターセット(水専用モデル)DRM1003/1004
マグナムガスシリンダーに対応した水専用のモデルです。ジュースやワインなどを炭酸化することはできません。水だけでいい、だけど炭酸水をたくさん作りたい(使いたい)という人にピッタリの1台です。操作は手動式で、標準サイズの60L用ガスシリンダーを使うこともできます。色は、白(DRM1003)と黒(DRM1004)の2色です。
まとめ
どうでしょう、自分に合った製品が見つかりましたか。こうして並べてみるとラインナップが豊富で逆に迷いそうですね。
予算も大事ですが、そんなに頻繁に買い替える製品ではないと思うので、やはり用途にあった機種を選ぶことが一番大事だと思います。
そのためには、どんな使い方をするか(何を炭酸化するか、屋外でも使うか)という点と、どのくらいの頻度で、どのくらいの量を使うかという2点を明確にするといいでしょう。
解説/高山とほ(プロダクトライター)
約5年に渡って家電量販店の店頭に立ち、いろいろなお客様に対応した経験から「それぞれのお客様にとって最適な製品を選ぶポイントを的確に伝える」ことをモットーにしているモノ派のライター。学生時代に工業デザインを学び、日本製家電の黄金期に郷愁を感じる世代。アウトドアを好み、道具にはこだわるほう。