酢と玉ねぎを組み合わせて簡単に作れる『酢タマネギ』。カラダにいい有効成分をたっぷり含んでいる健康食としても知られています。作っておけばアレンジも万能で毎日の献立作りにも役立つ救世主! しかも、有効成分をしっかりと引き出す作り方があるということで、今回は2つの作り方ポイントと2種の活用法をご紹介します。
大人気!お酢と玉ねぎで作れる常備菜「酢タマネギ」の可能性
酢×玉ねぎで作る「酢タマネギ」は、冷蔵庫で約10日間保存できる常備菜のひとつです。作っておけば様々な料理に活用できて便利なことはもちろん、健康効果が高いことでも知られています。酢タマネギについて、レシピや健康面への効果などを改めて知ろうということでこちらの書籍を参考にしてみました。

ブティック社『血糖値、血圧が下がる!(楽)やせる!酢タマネギ活用大全 新装版』(税込1,375円・2024年12月24日発売)
「酢タマネギ」には、血液をサラサラにし、血圧や血糖値をコントロールする働きがあることが分かっています。コレステロールや中性脂肪を減らす働きもあり、生活習慣病などの予防や改善にも効果的なのだとか。
「酢タマネギ」には、より有効成分がアップする効果的な作り方があった!

さらに興味深いのは、玉ねぎの扱い方でも有効成分が変化するということ! 作る時にほんの少し意識するだけで、より有効成分を引き出す作り方があるというのです。

「酢タマネギ」の作り方:
用意するのは
・玉ねぎ 1個
・醸造酢 適量
・塩 少々
・はちみつ 大さじ1
お酢は、米酢、黒酢、穀物酢など醸造酢であればOKです。今回は米酢を使ってみました。
これをするだけで成分がアップするポイント ①「皮を剥いて日光にあてる」

まずはここがポイントです! 皮を剥いたら日光に1週間あてます。こうすることで玉ねぎの有効成分「ケルセチン」の量が5倍以上にも増えることが分かっているのだとか。ケルセチンには強力な抗酸化作用があります。
ただし、時間がないという時にはこの工程は省いても大丈夫です。書籍にも「この工程は省いてもいいが、時間があればぜひ!」という記載がありました。
玉ねぎは薄切りにしていきましょう。縦切り、横切り、みじん切り、どの切り方でもOKです。縦切りの場合はシャキシャキとした食感、横切りの場合はソフトな食感など、切り方によって食感だけでなく、味わいの感じ方も変わります。
これをするだけで成分がアップするポイント ②「そのまま30分おく」

そして、次のポイントがココ! スライスした玉ねぎを30分~1時間、そのまま室温に置いておきます。こうすることで「チオスルフィネート」という成分が作られるのだとか。この成分には、血糖低下作用や血液サラサラ作用があることが分かっています。
しかしこのまま放置しておくと、部屋中に玉ねぎの香りが充満してしまうので、筆者はふきんをかけてベランダに出しておきました。室温に置いておくのがベストなので、気候にも注意しながら外に出しておきましょう。また時間がない時は、玉ねぎを切ったあとに電子レンジで15秒ほど加熱してもいいそうです。
すぐに調理するよりも、時間を置くことで、酵素反応を促してくれるとのことで、効果を高めたい場合は実践してみましょう。
日光にあてる&カットして30分おいたら、酢に漬けるだけ!

30分以上放置したら、塩を加えてよく混ぜ合わせます。塩をまぶすのは、玉ねぎに酢やハチミツを染み込ませやすくするためです。塩分が気になる人は省いても大丈夫です。

煮沸しておいたガラス瓶に入れ、玉ねぎが浸かるくらいまで酢を注ぎ入れましょう。

お湯で溶いたハチミツを加えてよく混ぜます。ハチミツを入れるのは味をまろやかにする為ですが、これも気になる人は省いてOKです。
2時間後には食べられる! 味を馴染ませたければ3~5日後に

蓋をして冷蔵庫で保存しましょう。浸けてから2時間程度で食べられるようにはなりますが、時間が経った方がより味がマイルドになります。保存期間は、冷蔵庫で約10日間です。

まずは3日間漬けてみました。この段階だと、程良くシャキッとした食感と玉ねぎの辛みが残っています。5日目を過ぎる頃には、玉ねぎがよく漬かりしんなりとしてきます。

出来上がった「酢タマネギ」があれば、和・洋・中どんなメニューにもアレンジ自在です。酢タマネギに一品素材をプラスするだけで、どんどんアイデアも広がっていきます。まずはシンプルにつけたり、かけたりして食べてみましょう。
【活用法①】いつもの餃子がワンランクアップする「酢タマネギのつけダレ」

餃子のつけダレにアレンジしてみました。「酢タマネギ」に醤油とラー油を足しただけです。たっぷりの玉ねぎと食べるのがおすすめ!

酢のおいしさと玉ねぎの辛みがプラスされて、ワンランク上の餃子ダレになります。餃子の脂っぽさをさっぱりとまとめてくれるのがいいですね。
【活用法②】おもてなしメニューにもなる、おしゃれな「トマトのマリネ風サラダ」

続いては、トマトと合わせて「マリネ風サラダ」を作ってみます。

カットしたトマトと「酢タマネギ」を一緒に盛り付けるだけです。

漬け酢もたっぷりかけましょう。オリーブオイル、岩塩、ブラックペパー、ドライバジルをかけて、冷蔵庫で約30分冷やします。

とても簡単にトマトのマリネ風サラダができあがりました。見た目にも華やかなので、食卓を彩ってくれますね。おもてなしの一品になるくらいのクオリティです。

冷蔵庫で冷やし、味が馴染んだ頃が食べ頃です。トマトと酢タマネギの酸味が調和し、オリーブオイルの香りもより引き立ちます。赤や黄色のカラフルなミニトマトで作れば、さらに彩り鮮やかになりますね。夏なら枝豆をトッピングしてもよさそうです。

他にも、納豆に混ぜていただくのもおすすめです。納豆の粘り気が抑えられてさっぱりと食べやすくなります。わかめを加えれば酢の物にもなります。タルタルソース作りに活用したり、ちょっとした前菜からメイン級の料理にまでアレンジしていけます。

漬けておく作業は必要になりますが、調理したい時にすぐに使えるので時短にもなります。冷蔵庫に常備しておくと、なにかと便利です。
まとめ:「酢タマネギ」は健康にいいのはもちろん、時短でおいしく料理に活用できる

今回、改めて「酢タマネギ」の有効成分を引き上げる「作り方と食べ方」をご紹介しました。作り方により、有効成分が変化するというのは覚えておきたいポイントです。今回ご紹介した書籍には60レシピも紹介されており、あれこれアレンジしてみるのが楽しみになりました。
身近な食材で簡単に作れて、冷蔵庫の常備食としても便利な「酢タマネギ」を作ってみてはいかがでしょうか。

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