【スマホ決済】お得な使い方は「複数使い分け」と「1種類だけを使う」どちらが正解?

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2020年春以降、スマホ決済はヘビーユーザーほど還元率が高い。PayPayは、月間で50回のコード決済を行うと(標準還元率0.5%に)プラス0.5%、月間で10万円のコード決済を行うとプラス0.5%と、翌月の還元率が高くなる。LINE Payも、利用度に応じて還元率が変わるステージ制だ。

スマホ決済で、よりお得な使い方は?

読者からの質問

キャッシュレス決済に関する質問があります。最もお得に使うとなると、複数のスマホ決済を使い分けるのがいいのか、何か1種類だけを使い続けるのがいいのか、どちらでしょうか?(O.Hさん 大阪府 27歳)

編集部:
この「スマホ決済」というのは、PayPayLINE Payなどの「コード決済」のことですね。フリーライターの福多利夫さんに聞きましょう。

専門家の回答

専門家:
「タイムリーな質問です。実はわが家でも、同じ疑問を持ちまして、考えた末に結論を得ています。

まずは、コード決済の現状を考えてみます。2019年は、各社とも、ユーザー獲得のために還元率が高いキャンペーンを連発していました。その段階では、どのコード決済が使いやすいのかを見極める必要もあり、お得なキャンペーンに合わせて各社サービスを使い分けるというのが正解だったと思います。

ただ、これは買い物のたびに、どのコード決済を使うのか考えなければならなかったり、キャンペーンの都合で、買い物をする店を変えたりと、非常に手間がかかります。また、チャージ型のサービスでは、小額の残高が使い切れずにずっと残ってしまい、キャンペーンで得た還元分と相殺されてしまうといった問題もあります。

しかも、2020年の春以降は、各社が獲得したユーザーをいかに引き止めておくかというサービス内容・キャンペーン内容に切り替わっており、高還元率のキャンペーンが減っています。

そこで、わが家が到達した結論は『一つのコード決済のヘビーユーザーになる』ことでした」

編集部:
「一つのコード決済のみを使い続けるほうがお得」ということですか?

専門家:
「今、ヘビーユーザーほど還元率がよくなるコード決済が増えているんです。例えばPayPayの場合、コード決済した場合の標準還元率は0.5%ですが、月間(1日→月末)で50回のコード決済を行うとプラス0.5%、月間で10万円のコード決済を行うとプラス0.5%と、翌月の還元率が高くなります。

50回か10万円、どちらかを達成すれば還元率は1%になりますし、両方達成すれは還元率は1.5%になるわけです。10万円はハードルが高いと思うかもしれませんが、PayPayは公共料金や税金も払えますから、これらに使えば達成できる家庭も多いでしょう。月間50回は1日2回決済すれば達成可能です。

わが家の場合、妻が日常生活の買い物をPayPayで決済しているわけですが、達成が難しくなったら、本来なら筆者自身が買い物に出るべき個人的な買い物を、妻に買ってきてもらうことで、回数と金額を稼ぐということもしています。もちろん、筆者の買い物を代行してもらう場合は、支払い相当金額を個人間送金で妻に送ることになります。

ほかに、LINE Payも、利用度に応じて還元率が変わるステージ制になっています」

編集部:
自分が得をするのは、どのコード決済を選んだ場合なのか、見極めが重要ですね。ありがとうございました!

イラスト/はやし・ひろ

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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