【最新ドラレコレビュー】あおり運転で「後方カメラ」が必須に。注目の4製品を○×レビュー

スポーツ・アウトドア

いっこうになくならない″あおり運転″の影響を受け、ドラレコ購入者の多くが主眼に置いているのが、後方も撮れるという点だ。ここでは、ケンウッド「DRV-MR8500」、セルスター「CS-91FH」、オウルテック「OWL-DR803FG-3C」、コムテック「HDR360GW」を紹介する。

ケンウッドDRV-MR8500

前・後2カメラとも夜間撮影に強い。「AIセンシング」も搭載

AIがあおり運転を自動検知する「AIセンシング」搭載。リアカメラの映像を基にAIが後方車両の急接近や蛇行運転など、あおり運転行為を検知。ドライバーに警告しつつ、データを自動保存できる。

ケンウッド
DRV-MR8500
実売価格例:4万2810円

●サイズ・重量/幅89.6mm×高さ54.8mm×奥行き38.7mm・130g(本体)

●サイズ・重量/幅40.3mm×高さ36.4mm×奥行き32.7mm・35g(リアカメラ)

記録解像度
(フロント)
2560×1440
記録解像度
(リア)
2560×1440
microSD
カード
32GB(付属)/
128GB(最大)
モニター
サイズ
2.7型

前方・後方とも、フルHDを超える画質で録画できるのが最大の特徴。

ここが○

いうまでもなく「AIセンシング」で得られる効果が素晴らしい。後方車両が検知エリアに入ってくると「後方車異常接近警告」を発し、同時に映像を記録して上書きされないフォルダーに自動保存。さらに、対象車両が検知エリアから左右にはみ出す行為を3回以上続けると「後方車蛇行運転警告」として同じ動作状態に入るのだ。高画質化も図られ、レンズをF1.6とし、夜間撮影に強いソニー製センサー「STARVIS」を前・後カメラに採用している。扱いやすい”緊急一押し録画ボタン″が装備されているのもポイント。

ここが×

市販ドラレコとして価格は高め。「車線逸脱警告」の実用度はあまり期待できない。

セルスターCS-91FH

前・後2カメラで高画質。直感的にタッチ操作でき、扱いやすい

高画質の前・後2カメラモデル。セルスター独自のナイトビジョンは、高感度センサーSTARVISによって実現した。準天頂衛星「みちびき」からの災害・危機管理通報サービス「災危通報」への対応も見逃せない。

セルスター
CS-91FH
実売価格例:3万9920円

●(本体)サイズ・重量/幅93mm×高さ80mm×奥行き25mm・116g
●(リアカメラ)サイズ・重量/幅34.5mm×高さ34.5mm×奥行き16mm・19g

記録解像度
(フロント)
1920×1080
記録解像度
(リア)
1920×1080
microSD
カード
32GB(付属)/
64GB(最大)
モニター
サイズ
2.4型

SDカードに異常があると、交換を促す表示が出るので、撮り逃しを防ぐことができる。

ここが○

隅々まで鮮明に映し出す映像は、色彩も深みがあり、クリアに記録できる。何よりも驚くのは夜間感度の能力で、STARVISでも高感度タイプを搭載。その実力は一目見て違いがわかるほどだ。モニターは2.4型と控えめだが、表示されるアイコンが大きめで、直感的にタッチ操作でき、扱いやすい。準天頂衛星「みちびき」による「災危通報」は、防災機関から発表された地震や津波情報を、位置情報に合わせて適切に通知する機能。GPSによって固定オービスや事故多発箇所、スクールゾーンなどを案内するのも重宝する。

ここが×

安全運転支援機能は認識力が低め。また、感度が高い一方で、白飛びが多めなのが気になる。

オウルテックOWL-DR803FG-3C

本体にフロント&インサイド用カメラを備えたタイプ

三つのカメラを組み合わせることで、360度に迫る広範囲撮影を可能にした。車内用カメラは暗くなっても赤外線照射で鮮明記録を実現。画質のレベルも高く、ドライブの思い出記録用としても役立つ。

オウルテック
OWL-DR803FG-3C
実売価格例:3万6080円

●(本体)サイズ・重量/幅108mm×高さ45mm×奥行き43mm・107g
●(リアカメラ)サイズ・重量/幅57mm×高さ56mm×奥行き28mm・28g

記録解像度
(フロント)
2560×1440
記録解像度
(インサイド)
1920×1080
記録解像度
(リア)
1920×1080
microSD
カード
16GB(付属)/
128GB(最大)
モニター
サイズ
2.45型

暗い所では自動で赤外線撮影に切り替わってくれる。

ここが○

前方用と内側(車内)用のカメラを備えたドラレコ本体と、これとは別にリアカメラを組み合わせることで、360度に迫る広範囲な撮影を可能にしている。センサーにはSTARVISを採用し、昼夜を問わず鮮明な記録に貢献。その画質レベルは高く、周辺の歪みも少なめで、ドライブの思い出記録用としても十分役立つ実力を持っている。見逃せないのが、車内カメラに赤外線撮影機能を備えたこと。暗くなるとこれが自動的に作動するため、夜でも、車内の様子をしっかり記録できる。音声記録を衝撃検知時のみ行う「プライバシーオート録音」の搭載も見逃せない。

ここが×

メニュー構成はわかりやすいが、文字が小さい。安全運転支援機能は、あくまでも目安程度にしかならない。価格も高めの設定だ。

コムテックHDR360GW

360度カメラ+リアで映像を記録。操作もわかりやすい

360度カメラ+リアカメラで、撮影の死角はなんとゼロ! HDR機能の追加により、記録時のレンジ幅を拡大して画質が向上した。360度撮影モデルにもかかわらず本体はコンパクト。多彩なアングルでモニタリングできる。

コムテック
HDR360GW
実売価格例:4万2680円

●(本体)サイズ・重量/幅66mm×高さ109mm×奥行き41.7mm・133g
●(リアカメラ)サイズ・重量/幅58mm×高さ24.5mm×奥行き24.7mm・35g

記録解像度
(フロント)
1856×1856
記録解像度
(リア)
1920×1080
microSD
カード
32GB(付属)/
32GB(最大)
モニター
サイズ
2.4型

垂直視野角も240度あるので、信号機もしっかり記録できる。

ここが○

360度撮影モデルとは思えないコンパクトさを備えつつ、取り付け時は本体をガラスに密着させることで車内への圧迫感を低減。一つのセンサーで360度撮影を行うため、解像度は推して知るべしだが、前モデルよりは鮮明度が増した感はある。特にHDR機能の追加は、画質レベルを上げるのに大きく貢献している。操作ボタンは手探りでもわかり、手動録画もワンタッチ。カメラの角度変更も容易にできるのもいい。映像は「パノラマ」「ラウンド」「16:9」「2分割」で切り替えられ、周囲の状態チェックもしやすい。

ここが×

鮮明さは増したが、先行車のナンバーを確認するのは難しい。360度映像のチェックには、モニターが小さい。

※価格は記事作成時のものです。

■解説/会田肇(カーAV評論家)

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