【子供のやる気】集中力をつける「ポモドーロ・テクニック」とは?成績を上げるためのコツを塾講師が回答!

子供

子供が大きくなると浮上してくる教育問題。学校の成績アップや進学準備のため、塾に通わせるのがマストになってきます。では、たくさんある中で、どうやって塾を選べばいいのでしょうか。塾のタイプ別のメリットは? 選ぶときの決め手は? お金のことはどう? こんな噂は本当なの? 塾について知りたいあれこれを、現役の先生に聞いちゃいます。今回は、「成績をあげるためのテクニック」についてです。

回答者のプロフィール

佐々木高雅(ささき・たかまさ)

進学塾フォルテ講師。指導歴15年以上。大手学習塾在籍時は、難関高校等に1000名以上の生徒を合格させた実績を持つ。現在は横浜市に進学塾フォルテを開校し、1年間で模試の偏差値20アップの指導力を発揮している。
▼進学塾フォルテ(公式サイト)

勉強をやる気にさせるには?

——子供に勉強をやる気にさせるには、どうすればいいですか?

佐々木 勉強のやる気がなかなか出ない、という子は多いと思います。とはいえ、ただやる気が出るのを待っていたのでは、いたずらに時間を浪費するだけです。その場合、まずは少しでいいからやってみることが重要です。5分でもいいですし、問題を1問解くだけでも構いません。

なんでもそうですが、やる気が出ない時は、やり始めることに一番エネルギーが必要になります。はじめの一歩を踏み出したら、気分が乗って意外に勉強が進んだということは、子供達にもよく見られますよ。

——その作戦を成功させるのに、注意することは?

佐々木 場所を選ぶことです。やる気が出ない子が、一人で部屋にこもっていても、まず勉強するのは無理です。家であれば、リビングで勉強するのがおすすめですね。近くに誰かがいれば、勉強せざるを得ないからです。

塾に通っているのであれば、自習室を活用するといいでしょう。図書館や地区センターのようなところでも良いのですが、塾のように、入退室の時間が分かるというシステムの方が、親御さんも安心だと思います。なにより、塾であれば勉強するしかありませんし、講師の目があり、まわりに勉強している生徒もいますので、必然的にエンジンがかかりますから。

——なるほど。スポーツクラブだと筋トレを頑張れるのと同じですね。

佐々木 まさにそうです。筋トレも勉強も、少しずつでも地道に積み重ねることが重要。それを1週間、2週間、3週間と続けることができれば、やがて習慣になり、始めるのにそれほどエネルギーがいらなくなります。そこまで到達するのは大変ですが、まずは一歩を踏み出すところから始めてください。

集中力をあげるコツはありますか?

——子供の集中力が続かないんですが、やる気が足りないせい?

佐々木 集中力が続かないのは、やる気や忍耐力のせいではありません。例えば、好きなゲームをしていたらあっという間に1時間経ってしまった、という経験がある人は、集中するのに必要な最低限の力は持っていることになります。集中できないのは、本人が悪いのではなく、集中するためのテクニックを知らないからです。

——そんなテクニックがあるんですか?

佐々木 私が実践しているのは、「ポモドーロテクニック」という時間管理術です。取り組むべき内容を細かく分けることで、覚えやすくなったり、集中力が続いたりするのですが、それが簡単に実践できるのがこの技なんですね。

簡単に説明すると、タイマーを25分セットして、その間アラームがなるまで集中して勉強し、その後5分休憩して、再度25分勉強する……ということを繰り返す方法です。25分も集中できないという場合は、10分やって1〜2分休憩というふうにしてもいいかもしれません。

ポモドーロテクニックの優れている点は、25分間という短い時間で休憩をはさむため、ストレスがほとんどたまらずに取り組めることです。それにより、勉強がはかどって集中が続き、気づいたらかなり進んでいたということがよくあります。

——キッチンタイマーがないときは、スマホのタイマーでもいいですか?

佐々木 それはあまりお勧めしません。ポモドーロで重要なのは、途中で中断しないようにすることです。勉強してる子の近くにケータイがあると着信などで気が散ってしまうので、なるべくキッチンタイマーを活用しましょう。

ポモドーロテクニックは、苦手科目の克服にも役立つんですよ。詳しく知りたい方は、進学塾フォルテのブログに記事をあげているので、よろしければ参考にしてください。

宿題をギリギリにしかやりません

——宿題をギリギリまでやらないんです。提出はできてるみたいだけど……。

上村 ギリギリに帳尻を合わせる形で宿題をやると、「終わらせること」が目的となるので、内容が頭に入っているか怪しいです。いうまでもありませんが、宿題の目的は「終わらせること」や「提出すること」ではなく、「宿題の内容を理解して解けるようになること」です。

授業内容を忘れないうちに、宿題に取り組んだり計画的に進めたりするのと、提出直前に慌ててやってなんとか終わらせるのとでは、内容の定着度が天と地ほどの差が生まれてきます。定期テストや模擬試験で点数が伸び悩んでいる子は、後者のタイプの子が多いですよ。

——宿題との向き合い方が、テストの点数に出るんですね。

これは勉強に限らずですが、今自分がやっていることについて「今後どう役立つだろうか」とか、「今自分が頑張ることで何ができるようになるだろう」と、常に先々まで考えることが必要です。こういったことは、授業中に子供たちに何度も話していますが、悪しき習慣を改めるのは簡単ではなく、子供によっては一朝一夕で改善することはできません。

そういう場合は、諦めずに言い続けますし、ときにはご家族のお声掛けをお願いすることもあります。そうしていくうちに本人の意識が変わり、成績が上がって勉強が好きになる生徒もたくさんいます。(回答者/文系担当・上村清人講師)

以上、「成績をあげるためのテクニック」編をお届けしました。ほかにも「塾選びの基礎知識」「素朴な疑問」「先生についての疑問」「塾で習うことって?」「生徒に関する疑問」「塾の費用」がありますので、併せてお読みください!

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