オンライン婚活には“手軽さ”や、“コロナ禍でも気にせず出会える”といった、メリットがあります。なかでも、破竹の勢いで利用者が増加しているのが「マッチングアプリ」です。今回は、マッチングアプリ利用歴4年、アプリで出会った彼氏と婚約したばかりのかおりさん(仮名・27歳)に、マッチングアプリの選び方や、注目されるプロフィールの作り方を聞きました。
たくさんあるマッチングアプリ、どれを選べばいい?
恋愛がしたいのか、結婚がしたいのか、「目的」を明確に
前回の記事(【オンライン婚活とは】マッチングアプリのおすすめやZoomパーティーの最新事情を解説 デメリットも紹介!)では、オンライン婚活のメリットを紹介しました。
なかでも注目が「マッチングアプリ」。マッチングアプリの登録者数は年々増加しており、それに伴い、サービスも多様化しています。どのサービスを選べばいいのか、迷いますよね。
かおりさんに聞いてみると、「単純に恋愛相手との出会いがほしい“恋活”と、結婚まで視野に入れた“婚活”とで選ぶサービスが変わってきます」とのこと。
そのなかでも、押さえておきたいのが、国内最大級、約1000万人の登録者数を持つ「Pairs(ペアーズ)」です。
「ペアーズには恋活と婚活、両方を目的としたユーザーがいます。登録者数が多い分、いろんな人と出会える可能性があるので、ペアーズを登録しつつ、もう一つ目的に合ったアプリを使うのがよいと思います」
恋活の要素が強いアプリには、Tinder(ティンダー)、タップル、 イヴイヴなどがあります。一方、婚活の要素が強いのは、omiai、ゼクシィ縁結び、マリッシュなどで、結婚に関連するワードが入っているサービスは、結婚を本気で考えているユーザーが多いようです。
恋活メインのアプリは登録者の年齢層が若め(20代が中心)、婚活メインだと20代後半~30代と年齢層が少し上がる傾向があります。
利用料金や登録条件もチェック
利用料金もアプリによって異なるので要チェックです。基本的にはサブスクリプション(月額定額制)のアプリがほとんどですが、初月は無料で2カ月目から有料(3000円~5000円程度)というアプリが多そうです。無料コースと有料コースがあり、無料の場合はいいねをできる数に制限があったり、マッチングした相手とのメッセージのやりとりができなかったりすることも。また、女性はずっと無料、というサービスが多いのですが、中にはユーブライドのように、男女の利用料が一律のサービスもあります。
<参考>マッチングアプリの料金
ペアーズ | 月額3,590円(税込)~(女性無料) |
---|---|
Omiai | 登録無料 男性のみ有料月額プランあり |
with | 月額3,600円(税込)~(女性無料) |
ユーブライド | 月額4,300円~(男女同額) |
そのほか、omiaiは身バレ防止機能がしっかりしていたり、マリッシュには「再婚」マークがつくなど、細かい違いも。登録時に身分証明書や独身証明を求められるアプリも多く、安全性を気にするなら登録条件のしっかりしたアプリを選ぶのがよさそうです。
また、ハイスペックな人だけが利用できる「東カレデート」といったアプリもります。収入証明書の登録や顔写真での審査があるため、ハイスペックな相手に出会えるものの、自分自身もハイスペックである必要があります。
かおりさんによると、「マッチングアプリを1~2個入れて、週に2回くらい(同じ人でも違う人とでも)デートできたら、1カ月くらいで恋人ができる感じでした」とのこと。
次の項では、マッチングアプリで出会えるかを左右すると言っても過言でないほど重要ポイントである、「プロフィール作り」のコツを教えてもらいました。
注目してもらえるプロフィールを作ろう
使用するアプリが決まったら、プロフィールを登録します。
ここにも、さまざまなコツがありそうです。かおりさんにポイントを教えてもらいました。
・写真は顔が見えるものを。食べもの・動物・風景はNG
「特に男性は、食べ物やペット、風景写真をアイコンにしている人が多いです。これはダメ。自分は相手を顔で選ぶのに、相手には選ばせないのはずるいですよね。友達に撮ってもらったような、自然な笑顔の写真がいいと思います」
・プロフィールはできるだけ詳細に書く
「話題を広げるきっかけになるので、プロフィールはできるだけ詳しく書いたほうがいいです。嘘を書くと実際に会ったときにバレるのでNG。でも、少し盛るくらいは問題ないと思います。例えば、あまり上手ではないけど料理をアピールしたい場合、料理がうまい、とは書かずに、料理を作るのが好き、と書くなど。そのほか休みの日に何がしたいか、会ったときに一緒にどこに行って何をしたいか、などを書いておくと、同じテンションの人と出会いやすくなります」
・会える時間やコロナ禍におけるスタンスも明記しよう
「今は、ビデオデートから始めることになると思いますが、私はプロフィールに平日、何時以降にどのあたりなら行けます、というふうに予定を書いておきました。そうすると、相手と会う約束が決まりやすかったです。
また、今は新型コロナへの考え方がそれぞれ違うので、会わずにオンラインで話したいのか、実際に会ってみないと分からないのでリアルでのデートを希望するかを書いておくといいかなと思います。出会いの母数が多いなかで、一人ひとりとこれらのやりとりをするのは手間がかかるので、プロフィールに書いておくと効率がよくなりますし、結果的に相性の合う人と出会える確率が上がると思います」
▼Good事例
▼Bad事例
いいなと思う人には自分から「いいね!」をしよう
プロフィール登録が終わったら、登録者の中から、自分が気になる人を探して、「いいね」をします。相手も「いいね」を返してくれたらマッチングし、メッセージのやりとりができるようになります。
「いいね」をされた相手に「いいね」を返してマッチングするパターンもありますが、かおりさんは、このようにアドバイスしてくれました。
「いいねをされた人に返すよりも、自分の譲れない条件を絞っておいて、自分から探しに行ったほうが、出会いに対するモチベーションが上がりやすいです。アプリでの出会いのデメリットは、リアルで顔を合わせるよりもときめきが少ないこと。そのために、モチベーションを維持することが難しいんです。途中で返事を返すのが面倒になって無視してしまったり、もういいやってアプリを見るのをやめてしまったり…。それって、相性の合う相手がいないのではなく、自分自身で可能性をつぶしてしまってるんですよね。だから、自分で好きな人を探すぞ、と思っていたほうが、チベーションが上がります。
いいねをするときは、まずは直感が大事です。マッチするうちに、自分にはこういう人が合う傾向にあるな、というのがつかめてきます。私は今の彼と会うまでに数人と会いましたが、エンジニアの人とマッチする傾向があるなと気づいたので、途中で検索条件にエンジニアを追加しました」
まとめ
マッチングアプリの選び方とプロフィール登録、マッチングするまでのポイントを紹介しました。かおりさんの話を聞いて、大事なのは自分のモチベーションを上げることだと気づかされました。今回紹介した方法を参考にして、ぜひよい出会いをつかんでいただければと思います。
取材・文◆尾越まり恵
フリーランスライター。1980年、福岡県北九州市生まれ。2002年、同志社大学を卒業後、リクルートの制作会社でブライダル情報誌『ゼクシィ』に携わり、2011年4月からフリーに。『日経ビジネス』『NewsPicks』などビジネス系の記事が多いが、女性向けメディアやエンタメなど、ジャンルを問わず、インタビュー記事を中心に執筆中。