今回は野球関連の本をご紹介します。人生を野球に例えるというと、おじさんみたいと思われるかもしれません。ですが、野球には人生や仕事などに通ずる部分が沢山あります。そして野球に関する本もたくさんあるため、そこで色々なことが学べるのです。ぜひ今回ご紹介する本を読んで、野球本の素晴らしさを知ってくださいね。
人生のあらゆる局面で役に立つ!野球本
世の中には、野球選手や監督などが執筆した本がたくさんあります。もちろん技術面について書かれているものも多いですが、人生や仕事などに活用できる作品も多々あるのです。
ここでは、人生に役立つかもしれない野球の本を5冊ご紹介します。
落合博満 采配
最初に紹介するのは、「オレ流」でおなじみの名監督・落合博満氏の「采配」です。現役当時からオープン戦で「打席に立つだけ」と宣言し、本当に一回も振らなかったり、コーチに対して「俺のことは放っておいてください」と伝えたりなど、数々の伝説を残した人物です。
監督になってからも「最低打率・最高防御率」での優勝や、日本シリーズでの完全試合目前の投手交代など、その独自の采配によって多くの話題を呼びました。
この本ではそんな独自の采配の裏側を語っています。
プロの考え方が学べる
この本で学べることは、「プロの考え方」です。仕事との向き合い方などの金言が多数収録されています。そのため野球をやったことがない人、あまり知らない人にもおすすめできる本です。
とくに若い人がどう立ち回ったら良いか、どんな思いで仕事に挑めばいいのかなどについて、大きなヒントを得られるはずです。昔の価値観を押し付けるのではなく、今の人について理解をしつつ、その上でプロとしてどう立ち回るかが書かれているので、納得しやすい内容になっています。
また、リーダーや指導者として大切な観点についても記載されています。このように若手から統括者まで、さまざまな立場の人にとって役立つ本です。
まさに、現代を生きる全ての働く人に読んでもらいたい一冊といえるでしょう。
野村克也 野村四録 志の書
続いては、ID野球でおなじみの野村克也氏の「野村四録 志の書」です。〇〇の書というのはシリーズの名前で、他にも不惑の書、指導の書、戦略の書があります。
志の書では筆者の現役時代の話をメインに、夢を追いかける上で大切なことが書かれています。
野村克也氏がテスト生からプロの世界に飛び込み、一度はクビを言い渡されるも、不屈の精神で這い上がったエピソードは有名です。その中で頭を使って時間を使って必死にアピールし、ついに監督に才を見出されてレギュラーになりました。
その後も頭を使った戦い方で、ついには三冠王などのタイトルを獲得するようになります。
この本ではそういったエピソードを中心に、ハングリーさや努力のやり方が書かれています。最近何にも燃えられない、頑張りたいけど何をどうやれば良いのかわからないという方にオススメの一冊です。
名著が多い野村克也氏
野村克也氏はこの他にも、たくさんの本を執筆しています。リーダー論や人生論を書いた本や、本科的な野球の技術本などがあります。
ちょっと難しい人生の話を、野球を通じて学べるので非常にわかりやすいです。
野球を全く知らない方には難しいかもしれませんが、ちょっとでも野球に興味がある、よく野球を見ているという方は、ぜひ読んでみてくださいね。
桑田真澄 心の野球 超効率的努力のススメ
続いては、現在巨人のコーチを務める桑田真澄氏の「心の野球 超効率的努力のススメ」です。
桑田氏といえば、先ほど紹介した名将・野村克也氏に「ピッチングのコツを知っている」と評価されるほど、野球に対する考え方がしっかりとしている人物です。
野球選手としては決して恵まれた体型とはいえなかった桑田氏が、どのようにPL学園時代を過ごし、名門読売巨人軍に入団して、エースにになっていったのかが書かれています。
きっとそれは、明日からの仕事や人生の指針になってくれるでしょう。
大事なのは当たり前のこと
この本で語られているのは、精神的な話です。「心の持ち方」とも言い換えられます。
例えば挨拶をする、道具を大切にする、周りに感謝するというような、基本的なことがメインとなっています。当たり前のことを実践できているのか、というポイントにフォーカスしているのです。
仕事が大変なとき、辛いとき、反対に勢いのあるとき、乗っているとき。感情の変化や生活の変化があるとついつい忘れてしまいがちな、当たり前のこと。
そんな大切な多くのことを思い出させてくれる一冊です。今日一日を反省しながら読むのもいいですね。
秋山翔吾 技術と心 至高の打撃・野球道&精神力探求バイブル
続いては、現役メジャーリーガー・秋山翔吾選手が埼玉西武ライオンズ在籍時に執筆した「至高の打撃・野球道&精神力探求バイブル」です。
平成後期のリーディングヒッターとして、シーズン最多安打記録を更新した秋山選手。ライバル柳田悠岐選手(現・福岡ソフトバンクホークス)との熾烈な首位打者争い繰り広げていました。
この本には、そんな球界のヒットメーカーの打撃術、さらに守備や走塁などの技術が書かれています。
真面目さが凝縮
ライオンズファンにはおなじみのことですが、秋山選手は非常に真面目な性格です。そのため悩みすぎてしまったり、ドツボにハマってしまったりすることもあったのです。
しかし愚直に野球道を追い求めた結果、一気にブレイク。不動の1番打者としてチームを2年連続優勝に導きました。
なぜ秋山選手は悩みの段階から飛躍したのか。この本を読めば明らかになります。
またチームリーダーとしてのあり方や、社会人としての振る舞い方なども学べる一冊。ライオンズファンはもちろん、全ての野球ファン必読です。
川崎宗則 逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法
最後に紹介するのは、川崎宗則選手の「逆境を笑え 野球小僧の壁に立ち向かう方法」です。
福岡ソフトバンクホークスのムードメーカーとして、黄金時代を支えた川崎選手。圧倒的な明るさでチームを盛り上げ、メジャーでも人気選手として活躍しました。
しかし、入団した当時はあまり人前に出るタイプではなかった川崎選手。なぜ、積極的に前に出るようになったのか。そこには壮大なストーリーがあったのです。
なぜ前に出るのか
この本のテーマは、「前に出る」ということ。常に前進、というのは簡単ですが、なかなかに難しいですよね。
この本を読めば、なぜ彼が前を向けるのか、前を向く重要性がわかります。自分のやりたいことを叶えるために絶対必要な、「好き」という気持ちについても書かれています。
現代に生きていると忘れがちな大切なことを思い出させてくれる一冊です。
まとめ
実は、多くの選手や監督が本を執筆しています。その中でも今回は、実際に読んで面白かった5冊をピックアップして紹介しました。名監督から名選手まで幅広い選手の著書を紹介しましたが、まだまだ野球の本はたくさんあります。
ぜひ、お気に入りのチームの選手が執筆した本を読んでみて、野球やその選手に対して理解を深めてみてはいかがでしょうか。