8Kで観るワインは、画面から芳醇な香りが漂ってくるようだった。4月22日午前11時~12時にBS8Kで放送された、NHK甲府放送局制作の「8Kニッポン 大地とぶどうと造り手と 極上“山梨ワイン”」。最近、世界でとみに評価が上がっている山梨ワインの歴史、ぶどうづくりや醸造のこだわりを8Kで描いた一時間作品だ。

地方局制作の8Kに力を入れるNHK

山梨ワインが主役の8K番組

NHKは8K普及につながる取り組みの一つとして地方局の8K制作を展開。「地域の魅力発信」をコンセプトに、地方局制作による8K発信に力を入れている。これまでローカル線を紹介する「8K鉄路紀行」や、各地の絶景などをタイムラプス映像で紹介する「8Kタイムラプス紀行」、花火や祭りなどのスペシャル番組……など、地域発信の8K番組が制作されている。

その最新作がNHK甲府放送局制作の「8Kニッポン 大地とぶどうと造り手と 極上“山梨ワイン”」。8Kの普及のためには特別なイベントや、特別な切り口だけでなく、日常的な景色や風物が気軽に楽しめる8Kこそ今、必要だ。

画像1: 山梨ワインが主役の8K番組

NHKのホームページでは本番組をこう紹介している。「日本各地には、その地域ならではの“風土”と“文化”、そこから生み出される極上品がある。人々は、世界を魅了する一品をどのように作るのか?ニッポン各地の魅力を高精細8K映像で描くシリーズの第1弾!一流の料理人たちから注目を集める北杜市の自然派赤ワインの生産現場に密着。

ぶどう畑の美しい景観、醸造現場でのぶどうの発酵の様子、白ワインや赤ワインの質感まで表現する色彩美など、8Kだからこそ映し出せる映像にこだわり、山梨の風土と造り手が紡ぎ出す極上のワインの物語を描く」。

画像2: 山梨ワインが主役の8K番組

最近、世界でひじょうに評価が高まってきた山梨のワイン。世界のコンクールで連続金賞を受賞している。その醸造家に密着し、来し方を辿るという内容だ。

番組ディレクターのコメント

初めての8K制作を試みる甲府局

NHK甲府放送局放送部の遠藤陽子ディレクターに、リモートで取材した。

「山梨は私が育ったところで、特に勝沼や北杜をはじめとする地域は素晴らしいワイン産地です。ぶどうやワインのディテール、ぶどう畑の雄大な景色をぜひ高精細で伝えたい。雄大な山々が、8Kだとたいへんキメ細かく描写され、観ている方にその魅力を感じていただけると思います」。

甲府局は本格的な8K制作は初めて。そこで本部の8K制作を担当する部署の支援を受けながら制作し、ドローンも活用してのダイナミックな撮影に挑んだという。

画像: 初めての8K制作を試みる甲府局

今回の"極上山梨ワイン"の見どころ

8K画調は映画的だ。実は同じ4月22日にテレビ山梨が初めて8K制作した30分番組「ミュージアムコレクション 山梨県立美術館とミレー」が"山梨特集"として放映されたが、こちらはコントラストがくっきりと描かれた。典型的なテレビ画調だった。

一方でこのNHK甲府局制作の「極上“山梨ワイン”」は、シネマライクだ。番組に登場しているワインコンクールで金賞の醸造家がワインづくりのポイントは「繊細と品格」と述べたが、8K画調もまさに繊細と品格だ。

画像1: 今回の"極上山梨ワイン"の見どころ

コントラストと彩度感はもちろん十分だが、加えて滑らかなる階調性が、すべらかでしっとりとした雰囲気感を映像に与えている。遠景の山の逆光の輝きの眩しさ、陽光に輝くススキの穂の繊細さ、ぶどうの房の立体感とそれを透過する太陽光の美しさ、樽の丸み、木の質感、赤ワインの深さ、白ワインの透明さ、白ワインが注がれるグラスの丸み感、そして丸みにそのまま沿ってワインの形が変わる変幻感……8Kで観るワイン映像は実に感動的であった。

醸造家へのインタビューで、パンフォーカスではなく、人物にフォーカスし、背景のぶどう畑がぼけるのも映画的だ。

画像2: 今回の"極上山梨ワイン"の見どころ

「8Kの高精細だから、表現できることがとても多いことに、作りながら感動しました。山梨の豊かな風土が高精細で表現できました」と遠藤ディレクターは言った。8Kの普及に向けて、今後も、NHK地方局の頑張りを期待したい。

【放送予定】
4月24日土曜
NHKBS8K 午後7時00分~ 午後8時00分
4月26日月曜
NHKBS8K 午前11時00分~ 午後0時00分

This article is a sponsored article by
''.