ここでは入門~中級者におすすめのレコードプレーヤーを紹介しよう。エントリーモデルは、カートリッジ付き/フォノイコライザー付きがポピュラーだ。USBデジタル出力やブルートゥース対応など、デジタル機器との連係も進んでいる。
[別記事:【アナログレコードのおすすめショップ】新譜は?中古は?ネット通販にはない楽しさが味わえるおすすめショップを紹介→]
入門~中級者におすすめのアナログプレーヤーを紹介!
レコードプレーヤーは、CDプレーヤーよりも再生に一手間かかり、それがまた楽しい。暖かみのある音質もあり、そのよさが見直され、世界的にもアナログプレーヤー愛好家が増加中だ。
ここでは入門~中級者におすすめの6モデルを紹介しよう。
駆動方式にはベルトドライブとDD(ダイレクトドライブ)があるが、初級~中級の主力は、振動が伝わらず回転の安定したベルトドライブ方式だ。モーターの回転をゴムベルトを介してターンテーブルに伝えるもので、DDはモーターが直接ターンテーブルを回転させる。
グレードの違いは、音質や構造へのこだわり方だ。高級機になるほどモーターやボディ、付属のトーンアームなどにコストをかけており、音のクオリティも高い。ポケットマネーで買えるエントリーモデルは、カートリッジ付き/フォノイコライザー付きがポピュラーだ。
USBデジタル出力やワイヤレス伝送のブルートゥース対応機もラインアップされるなど、デジタル機器との連係も進んでいる。
シティ・ポップなどを手軽に聴くなら、デザインや機能にも遊び心が欲しい。
例えば、レトロなスーツケースを模したデザインのVinyl Motionや、ジャスミンオーディオの縦型レコードプレーヤー。縦型は昔にもあったが、レコード盤がインテリアの主役になるので、今のライフスタイルにマッチしそう。また、本体はメイプルやオレンジなどのカラーがあり、盤面が映える。
これらの中から、お好みの一台を選んでほしい。
クマザキエイム
TRM-109W
実売価格例:6450円
スピーカー一体型でデジタル録音も可能
レコーダー機能を搭載し、デジタル録音ができるレコードプレーヤーだ。FMラジオにステレオスピーカーまで一体化したオールインワン。3ワット+3ワットの小出力ながら、木目調の落ち着いた外観にマッチしたナチュラルなサウンドで、手軽に音楽を聴きたい人にはピッタリだ。ステレオ音声出力付きだから、オーディオ装置にもつなぐことができる。
アイオンオーディオ
Vinyl Motion
実売価格例:8800円
スーツケース型で充電池でも駆動可能
レトロなスーツケースを模したボディが気に入った。充電池やステレオスピーカー、USB端子を備えたオールインワンプレーヤーで、部屋から部屋へ、たまにはアウトドアへと持ち歩ける。アクション派のあなたにどうだろうか。ヘッドホンでのリスニングや、RCA端子をつないで自宅のコンポから音を出すことも可能。堅牢な作りでリッチなサウンドだ。
オーディオテクニカ
AT-LP60X DGM
実売価格例:1万1220円
初心者にも使いやすい自動再生モデル
アナログ初心者なら自動再生機がおすすめだ。スタートボタンを押せばターンテーブルが回転、針が降りて音楽が始まり、終わるところまですべて機械任せ。アルミ合金の本格的なターンテーブルで、再生音はクリアかつナチュラル。わかりやすい前面操作もグッドだ。インテリアに合わせ、写真のダークガンメタリック(DGM)とレッドの2色から選べる。
ティアック
TN-400BT
実売価格例:4万7300円
ブルートゥース搭載で無線での再生が可能
ブルートゥースで音を飛ばせる中級者向けのアナログターンテーブルだ。フォノイコライザーも内蔵。USB出力に加え、内蔵のブルートゥーストランスミッターを使ってワイヤレススピーカーやワイヤレスヘッドホンでも聴けるという新感覚がグッド。オーディオメーカーらしい本格的なサウンドが魅力的。天然ウオールナットの突き板仕上げで、高級感が漂う。
ヤマハ
TT-N503 MusicCast VINYL 500
実売価格例:6万9540円
本格派ながら、今どきの新機能を満載!
見た目は高級ベルトドライブ式プレーヤーだが、ヤマハらしい新機能を満載し、新しいモノ好きにピッタリ。目玉は、ワイヤレスで飛ばして再生できるMusicCast機能とネットワーク機能。多彩な音楽コンテンツを自由に楽しめ、マルチルーム再生では家全体でレコードコレクションを共有した気分を味わえる。音はレンジの広い本格派。
ジャスミンオーディオ
バーティカル レコードプレーヤー
実売価格例:7万4800円
レコード盤を見ながら音楽を聴けるスタイル
目を引くスタイルの縦置き型。盤をセットすると針が移動して回転が始まるオートプレーヤーだが、ミッドバス付きのスピーカー付きで、そのままレコード再生が楽しめる。ブルートゥースでのワイヤレス再生や、RCA出力端子を使い、オーディオ装置と組み合わせることも可能。盤を見ながら音楽を楽しめるなんて最高。遊び心を求める人にすすめたい。
※価格は記事作成時のものです。
■解説/林 正儀 (AV評論家)