東京は、実は世界有数といっていいほどのレコードショップ数を誇る。ネット通販でも買えるが、実際に売り場へ足を運び、レコード棚の中から宝を探すように、自分だけのレア盤を発掘する喜びは何物にも代えがたい。ぜひ体験してほしい。

[別記事:【アナログレコード】カートリッジ交換で音が変わる!MM型・VM型のおすすめ3モデル→

かつてはどの町にもレコード屋が存在した

レコードを買いたいとき、どこへ行けばいいのだろう。例えば、僕らが学生だったころは、どの町にもレコード屋さんがあり、小遣いを握りしめ、いそいそと通ったものだ。

そして、長いCDの時代があった。CDショップでは、アナログレコードは隅に追いやられて寂しい状態が続いていた。

さらに時代が下ると、ネットのダウンロードやストリーミングなどの配信へと移り、今は若者を中心に「音楽はスマホで聴けばいい」という文化がメジャーなトレンドだ。

そんな中、一時は衰退していたレコードショップが昨今のアナログブームに乗って復活傾向にある。

大手CD店ならレコード専門コーナーがあるはず

東京は、実は世界有数といっていいほどのレコードショップ数を誇る。勤め帰りのサラリーマンや昔なじみの常連客に加え、最近では若者や女性たち、さらには海外からも買い付けにくるバイヤーもいるそうだ。

今は、大手CDショップならたいていレコード専門コーナーがあり、新譜はそこで簡単に手に入るし、昔のアナログ盤が欲しいなら中古ショップに行けばいい。中古店も往時の勢いを取り戻しているのだ。

お目当てのアルバムを探しながら、ショップを巡るのも楽しいもの。ここでは人気の大手ショップ、タワーレコードとディスクユニオンを例に、レコード購入にまつわる情報をお伝えしよう。

まずタワーレコード新宿店の10階にあるTOWER VINYLだ。

広々とした店内には膨大な数のレコードがある。だが、店内を回ってみると、ジャズ、ロック、ポップスなど、ジャンル別にきれいに整理されて選びやすい。LPレコードの大きなジャケットを、実際に手に取って見られるのもメリットだ。

現在の在庫は、約5万~6万枚を取りそろえている。アナログレコードの売り上げは、3年前からは約2倍の伸びで(新型コロナウイルスでの休業期間を除く)、まだ伸びそうとのこと。

また、数年前までは、来店者の多くが40歳以上の男性が中心だったが、最近は若い層や女性も確実に増え、日本でのレコード人気が徐々に広がってきていると実感するそうだ。

アナログレコードの材料に関しては、海外ではプレス工場が増えていることもあり、原材料の奪い合いになっているのだとか(これは、新型コロナウイルスの影響もある?)。世界的にプレス枚数が増えていることで、数年前より価格が下がってきており、比較的求めやすい状況になっているのも、レコードの普及に追い風だ。

▶︎TOWER VINYL SHINJUKU
東京都新宿区新宿3-37-1 タワーレコード新宿店内 フラッグス10階 ☎03-5360-7811

画像1: 大手CD店ならレコード専門コーナーがあるはず

タワレコ新宿店の10階に位置するアナログレコード専門店。平時にはイベント開催もある。

画像2: 大手CD店ならレコード専門コーナーがあるはず

新譜レコードも中古レコードもそろえてあり、アーティスト/ジャンル別に整理される。

画像3: 大手CD店ならレコード専門コーナーがあるはず

TOWER VINYLのネット通販ショップは「ヤフオク!」内にある。思わぬ掘り出し物を見つけられる可能性もあるので、ぜひアクセスしてみよう。宅配買い取りの申し込みも可能だ(URLはhttps://auctions.yahoo.co.jp/seller/pyjco73311)。

シティ・ポップはレコードと相性がいい

次に、中古CDショップの大手、ディスクユニオンの神保町店。

ここでは、若者がレコードをネットのサブスク(定額音楽配信)とは別の楽しみを求めて購入しているという。また、デジタル世代のアーティストもレコードを出しており、ここ5年でレコードでのリリース数は増加傾向にある。

今話題のシティ・ポップの中古レコードだが、これは海外の客が通販で買うなど、需要が高まっている。「アナログで聴くのがいい」とお客さんにいわれるほど、シティ・ポップはレコードと相性がいいようだ。

新譜は1枚4000円が相場で、この価格でも人気のものはすぐなくなるそうだ。中古レコードは盤質「B」が中心で、「A」はなかなかないという。

買い取り時の品質チェックは、実際に聴くことはせず、盤面を見るのみ。店長は「盤面を見れば品質はわかる」と語ってくれた。中古はそこそこ安く売られていて、10枚セットで1000円というものもあるので、まとめ買いに活用しよう。

最後にミュージックカセットだが、さすがのTOWER VINYLもディスクユニオン神保町店も、在庫はあまり潤沢ではない。カセットについては、別記事で紹介しよう。

レコードは、ネット通販でも買えるが、やはり実際に売り場へ足を運ぶといい。じっくり見ていくとたっぷり半日以上はかかるだろうが、レコード棚の中から宝を探すように、自分だけのレア盤を発掘する喜びは、何物にも代えがたい。ぜひ体験してほしいものだ。

▶︎ディスクユニオン神保町店
東京都千代田区神田神保町1-4 クロサワビル2階 ☎03-3296-1561

画像1: シティ・ポップはレコードと相性がいい

日本のポップスのアルバムを豊富に扱っている。買い得価格の貴重盤が見つかるかも。

画像2: シティ・ポップはレコードと相性がいい

ローリングストーンズの名盤など、洋楽も数多く取りそろえている。

画像3: シティ・ポップはレコードと相性がいい

ディスクユニオンもオンラインショップを設営する(URLはhttps://diskunion.net/)。

■解説/林 正儀 (AV評論家)

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