【DENON HOME SOUND BAR 550 レビュー】幅650ミリのコンパクトボディながら、しっかりと鳴る力強さが印象的

家電・AV

テレビの弱点といえる”音”を強化してくれるサウンドバーが人気だ。今回テストした「DENON HOME SOUND BAR 550」は、幅が650ミリと比較的コンパクト。デノンのハイファイコンポーネントやAVアンプと通じる設計思想で、同ブランドのサウンドマスターがチューニングを手掛ける高音質志向が特徴だ。

今回のテストアイテムはこちらデノン「DENON HOME SOUND BAR 550」

実売価格例:8万8000円

●プロフィール
最新の3Dサラウンドフォーマット、Dolby Atmos(ドルビー アトモス)とDTS:Xに対応したサウンドバー。Wi-Fiを内蔵し、各種音楽ストリーミングサービスのダイレクト再生にも対応する。音質を重視したプレミアムモデルだ。

幅が650ミリとコンパクトで、スタンダードなデザイン。前面はファブリック調なので、インテリアともなじみやすい。

SPEC
●ドライバー/19mmツイーター×2、55mmミッドバス×4、50mm×90mmパッシブラジエーター×3●端子/HDMI入出力、光デジタル入力、USB-A、3.5mmステレオミニ、ネットワーク●対応音声フォーマット/Dolby Atmos、DTS:X、MPEG-2 AAC、MPEG-4 AAC、リニアPCM●サイズ/幅650mm×高さ75mm×奥行き120mm●重量/3.5kg

テレビのリモコンでも音量調整可

リモコンが付属。テレビとARC接続した場合は電源操作が自動連動するので、テレビのリモコンで本機の音量を調整することができる。

サウンドマスターがチューニングを手掛ける

テレビの弱点といえる”音”を強化してくれるサウンドバーが人気だ。製品選びで注目すべきポイントは、Dolby AtmosやDTS:Xといった3Dサラウンドフォーマットに対応しているか、テレビとの接続がHDMIケーブル1本で済むeARC(テレビのHDMI入力端子からオーディオ機器のHDMI出力端子へ音声信号を送る(戻す)ことができる技術を「ARC」といい、 高品位な音声フォーマットの伝送に対応したものを「eARC」という。)対応か、Wi-Fiを内蔵しているか、そして、サイズと音質である。

最新仕様のHDMI端子を搭載

HDMI端子は、4K/HDRおよびeARCに対応した最新仕様。そのほか、光デジタル入力、有線LAN、USB-A、アナログAUX入力と、入出力端子も豊富。

本機は、幅が650ミリと比較的コンパクトでありながら、デノンのハイファイコンポーネントやAVアンプと通じる設計思想で、同ブランドのサウンドマスターがチューニングを手掛ける高音質志向が特徴。機能面では、もちろんDolby AtmosやDTS:Xに対応し、Wi-Fiによるストリーミング再生は、ハイレゾ品質の「Amazon Music HD」にも対応している。

音声アシスタント機能のAlexaを内蔵したり、マルチルームオーディオに対応したり、ワイヤレススピーカーをリアに追加することでリアルサラウンドに発展させられたりと拡張性も備えている。なお、これらネットワーク系の操作には、「HEOS(ヒオス)」アプリが必要である。

アナウンスやセリフなどの声がよく通る

テレビとHDMI接続して音質を確認した。まず、コンパクトながら、しっかりと鳴る力強さが印象的。単に小型なのではなく、高度な凝縮がうかがえる。

サウンドは非常にクリアで、特にアナウンスやセリフなどの声がよく通る。歪み感が皆無で、スーッと鼓膜に届くかのようだ。人物による声質の違いもわかりやすく、抑揚表現も繊細である。

なお、技術的には、強度解析を行って、エンクロージャーの不要な振動を抑え込んでいるという。音を聴いてみて納得だ。

おすすめ度…A

幅650ミリのコンパクトボディながら、しっかりと鳴る力強さが印象的

ココが〇

コンパクトながら、ハイファイライクな高音質は本物。設置スペースが限られながらも、音質にこだわるユーザーが多い日本では好まれそうだ。

ココが✖️

アプリがないと、再生モードなどの状態がわからない。音質や機能を考えると価格は妥当に感じるが、高価格帯なのでやや手を出しにくい。

※文中の「オススメ度」は、「A+」から「C-」までの9段階評価になっています。

※価格は記事作成時のものです。
●解説/鴻池賢三 (AV評論家)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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