東京2020オリンピックの競技で使われるパナソニック製品が発表されました。自転車競技「ケイリン(KEIRIN)」用のペースメーカーとして使用される電動アシスト自転車は、同社の電動アシスト自転車技術の結晶ともいえます。ぜひ、観戦する際は選手と共に注目して欲しいものです。この先導車の技術がフィードバックされたe-bikeが「XU1」。どんなものかレポートします。

オリンピックにおけるパナソニックの役割

パナソニックは、オリンピックのトップスポンサー「ワールドワイドオリンピックパートナー」14社の中の一社。東京五輪だけでなく、複数大会に渡るスポンサーです。同社には、コロナが流行する前に、オリンピックとテレビの関係で取材させていただきました。その際、パナソニックは家電のためにオリンピックのスポンサーになっているわけでなく、社会インフラに寄与するためにスポンサーになっているとの説明を受けました。あくまで選手が主役、インフラは目立ないことが前提ですからね。東京五輪でパナソニック製品は黒子として大活躍しているのです。

そんな中、オリンピックの競技に使われるパナソニック製品が発表されました。自転車競技「ケイリン(KEIRIN)」用のペースメーカーとして使用される電動バイクです。どんなものかレポートします。

ケイリンってどんな競技?

「ケイリン」と言う単語。何か聞いたことがある響きだと思いませんか? そう、公営ギャンブルでもある「競輪」が元の自転車競技です。日本は良し悪しの二元論で語られることが多いため、競輪=よくないものと見る人も多いでしょうが、実際に見ると次元が違います。まず、速い。そして競り合いに次ぐ、競り合い。実際はエキサイティングな自転車競技なのです。

競輪選手のトップスピードは70kmと言われています。そして、ツール・ド・フランスのスプリンターの最高スピードは、80kmオーバー。数字だけ見ると、ケイリンがオリンピック競技に取り入れられる理由はなさそうです。自転車競技には、「スプリント」という速さを競う競技が昔からあります。

では、どうして「ケイリン」が、オリンピック競技になったのでしょうか?「ケイリン」と「スプリント」は似て非なるものだからです。スピードで言うと「加速」と「最高速」の違いなのです。クルマの競技で言うと、0〜400m競技(ゼロヨン)と、ルマン24時間耐久レースで使われるユノディエールの6kmの直線道路でのスピード競争の違いみたいなものです。ゼロヨンは、距離が短いので加速しきりませんが、ユノディエールで6kmも走ると、もう加速の余地はないですね。本当のトップスピード。

この爆発的な加速が競輪の魅力なのです。それを世界に広めたのは、中野浩一選手です。ミスター競輪と言われた氏は、スーパーアスリート。なんせ、世界線集権のスプリントで10年連続優勝。サッカーと自転車を愛する欧州では、今でもヒーローです。その彼の仕事が競輪選手。当然、競輪ってなんだとなります。

もうちょっと具体的にいうと、スプリントは、2名の選手が250mのトラックを3周して順位を競います。早い方が勝ち。2名ですから、駆け引きも割と単純です。
それに対してケイリンは、5~8名の選手が、250mのトラックを8周して競います。ただし、残り3周になるまで、先導車を抜かすことはできません。先導車を入れるのは、選手が先導者の影に入ることにより、最小の疲労でその速度にするためです。この5周の間に、自分の有利なポジションを確保します。そして先導者が離脱すると、スプリント勝負。加速、駆け引きを駆使して、相手を抑え、前へ出ようとします。競り合いの始まり時の速度は、先導車の50km/h。そこから猛然と加速しますが、人数が多いのでいろいろな思惑が交差します。これに勝ち抜くには瞬時の加速力、判断力、ある意味 人間力も要求されます。また自転車は「ピスト」と呼ばれる独特な自転車。ブレーキ、変速機、そして空回り機能はありません。原始的というか、まさに脚の延長のような自転車で戦うのです。

ケイリンは2000年シドニー五輪で正式採用。以降、2012年には、女子ケイリンも正式種目化され、入れ替えなく毎回行われている人気種目です。

ケイリンの先導車として使われる電動アシスト自転車

画像: 東京2020オリンピック ケイリン先導車 news.panasonic.com

東京2020オリンピック ケイリン先導車

news.panasonic.com

今回このケイリンで使われる先導車は、電動アシスト自転車です。先導車は始めは30km/h。途中から50km/hで走ることが義務付けられています。これが中々難しいというより、我々の感覚だと、すごーく気合を入れてペタルを回す必要があります。そのための電動アシスト自転車です。

一般市販の電動アシスト自転車は、モーターがこぐ力の2倍でアシスト。時速24km/hで、アシストしないように設計されています。当然、モーター、ギア、バッテリーは、それに合わせた設計となっています。

しかし、それだと先導自転車が要求する速度に達しません。そのため、先導車にはバイクが使われてきました。しかし、カーボンニュートラルが当たり前になりつつある今、ガソリン車に頼るわけには行けません。このため、パナソニックは、先導車用自転車をわざわざ開発したわけです。市販スポーツモデルをベースにしていますが、一般道では使われないしピードで走るわけですから、いろいろなところが新設計されています。

このため今回パナソニックが開発したモデルは、
(1)最高時速50 km/hを発揮する高出力モータ
(2)選手が追従しやすい非常に滑らかで安定した加速を可能にするアシスト制御
(3)あらゆる速度域でも正確にラインをトレースし直進安定性を確保するフレーム設計
と言うところが改良されています。

より具体的に言うと、モーターは市販車の1.4倍 高速化させ、バッテリーは市販車の1.4倍の容量を持っています。そしてアシスト制御は、強い漕ぎ出しの力を保つのはもちろんのこと、市販車では気にならない、速度の2乗で増える空気抵抗を考慮して、1年半以上時間をかけて作られました。高スピードを維持するには、直進安定性が必要。こちらは低重心化とヘッド角を寝かせた、ややロースタイルで対応しています。

こうしてケイリンの先導を務めることができる電動アシスト自転車が出来上がったわけです。運動会の紅白帽子ではありませんが、カラーリングは赤と白。日本メーカーの技術の結晶。選手と共に注目して欲しいものです。

画像: ケイリン先導車 開発ストーリー youtu.be

ケイリン先導車 開発ストーリー

youtu.be

電動アシスト自転車スポーツタイプ「XU1」

オリンピックの競技「ケイリン」の先導車を務めるほどの、高速安定性抜群の電動自転車はの技術は、「宝」の様なものです。先導車ほどスピードは出ませんが、フィードバックされた市販車は抜群に扱い易い自転車になります。安定したハンドリングと挙動の自転車ですから、高速安全性に余裕が生まれるのです。

画像: 東京2020オリンピック公式電動アシスト自転車「XU1」 news.panasonic.com

東京2020オリンピック公式電動アシスト自転車「XU1」

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今回フィードバックされたのは、大きく2つです。

1つは前述の走行安定性を重視したハンドリングと跨ぎやすさを向上した新フレーム。2つ目は軽快な走りを実現するスポーツドライブユニット、 フレームと一体化したセミインテグレーテッドバッテリー搭載。こちらは乗り味にも効いてきます。電動自転車ですので、パナソニックお得意の幅50 mmの700×50Cタイヤを履かせています。

スポーツ自転車として有名なのは、ロードレーサー。細いタイヤが有名ですが、設置面積が小さいためペダルを回し易い反面、滑り易い、パンクし易い、乗り心地が硬めと言う短所があります。特に市街地では、スピードが出せない分、短所の方が強く出ます。しかし電動アシストだと、太いタイヤでも楽に回すことができます。エアボリュームが生み出す快適性を享受できます。

さらにアルミリヤキャリヤ・アルミフェンダー(泥除け)も標準装備していますから、通勤などの日常使いから、 休日のサイクリングなど生活のあらゆるシーンで使いやすさに優れた性能を発揮できます。泥除けなどカッコ悪いと思われかもしれませんが、これがないと雨の日、リアタイヤが巻き込んだ水が後から急襲。余程のことがない限り乗りたいとは思わなくなります。

画像: 【東京2020オリンピック】ケイリン先導車として活躍するパナソニックの電動自転車の技術 市販用e-bike「XU1」が登場
P最大33倍 8/4 20:00-8/11 1:59 パナソニック e-バイク e-bike スポーツ 電動自転車 電動アシスト XU1 2018 Panasonic
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まとめ

日本でe-bikeは流行る?

自転車競技が盛んな欧州は、実は、このスポーツ系電動自転車が大人気。一方、日本はママチャリ・モデルが人気です。平坦のように見える東京は凸凹だらけ、数限りない程、ちょっとした坂があります。幼稚園の送り迎え、スーパーで大量買しての帰りを楽々こなす、便利なママチャリタイプに人気があるのは仕方ありません。しかし自転車は、最も楽にできる有酸素運動でもあります。ランニングはもちろん、散歩より楽です。座ったままの運動なので、体重負担がないからです。
今後、高齢者が増えていく日本ですが、スポーツタイプの電動自転車で、健康で余力のある生活が維持できる可能性が十分あると思います。特に都市空間では、クルマを買うより電動アシスト自転車と言う時代になりそうです。そんな時は、是非オリンピックで使われた技術をフィードバックした、パナソニックのスポーツタイプ電動アシスト自転車をお勧めします。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーをつなぐ商品企画コンサルティング ポップ-アップ・プランニング・オフィス代表。また米・食味鑑定士の資格を所有。オーディオ・ビデオ関連の開発経験があり、理論的だけでなく、官能評価も得意。趣味は、東京歴史散歩とラーメンの食べ歩き。

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