一体型のプリメインアンプからセパレート型アンプへの乗り替えが、密かな人気となっている。繊細な情報を扱うプリアンプと、大電力でスピーカーを駆動するパワーアンプは、もともと役割が違う。その”静”と”動”を、別々の筐体に切り離し、互いの干渉をなくそうというのがセパレート型アンプの考え方だ。
アンプは、プリとパワーを分けたセパレート型が密かな人気
一体型のプリメインアンプからセパレート型アンプへの乗り替えが、密かな人気となっている。繊細な情報を扱うプリアンプと、大電力でスピーカーを駆動するパワーアンプは、もともと役割が違う。その”静”と”動”を、別々の筐体に切り離すことにより、互いの干渉(ノイズや振動など)をなくそうというのがセパレート型アンプの考え方である。
もう一つのメリットは、プリとパワーで自由な組み合わせ=音の違いが楽しめること。メーカーを替えたり、思いきって、プリはトランジスタ式、パワーは真空管式にするというのも楽しい。一例として、ティアックのプリアンプとラックスマンの真空管式ステレオパワーアンプを掲載したが、ショップで実際に音を聴かせてもらうといいだろう。
●USB DACやネットワーク機能搭載のプリアンプ
USB DACやネットワークプレーヤーとしての機能を備えた新世代のアナログプリアンプ。左右独立の電源回路、全段フルバランス伝送などこだわりぬいた設計。
ティアック
UD701N
実売価格例:38万2800円
●KT88採用の真空管パワーアンプ
モダンクラシカルなたたずまいの真空管パワーアンプ。伝統あるOY-15型出力トランスと電源部。出力管は力強く厚みのある音色のJJ(スロバキア)製KT88。
ラックスマン
MQ88uC
実売価格例:40万7550円
※価格は記事作成当時のものです。
■解説/林正儀(AV評論家)