現在主流のWi-Fi6は規格上の最大速度は9608Mbpsだが、速度の決め手となるのが、「アンテナ本数」「ストリーム数」「帯域幅」だ。ルーターには複数のアンテナが搭載されており、アンテナは1本につき、一つのストリームを持つ。そのため、アンテナ数が多いほどストリーム数が増え、通信できる帯域幅も広くなるため、より高速で通信ができるというわけだ。製品を選ぶ際は、最大通信速度だけでなく、アンテナ数などにも注目するといい。
同じ規格の製品でも最大通信速度が違うのはなぜ?
Wi-Fi規格は、例えば同じWi-Fi6なら共通の通信速度と思われるかもしれないが、その仕様はある程度の幅を持って策定されている。製品によって採用する仕様が異なるため、同じ規格でも製品ごとに性能差が生じるのだ。
現在主流のWi-Fi6は規格上の最大速度は9608Mbpsだが、これを実現した製品は現時点で存在しない。実際の製品では、1201~4804Mbpsのモデルが発売されており、約4倍の差がある。この通信速度については、遅いほどエントリークラス、速いほどハイスペックと考えてよい。
●Wi-Fi 6のアンテナ本数、ストリーム数、帯域幅と速度の関係
8ストリームで4804Mbpsが現在最速!
速度の決め手となるのが、「アンテナ本数」「ストリーム数」「帯域幅」だ。ルーターには複数のアンテナが搭載されており(外部アンテナを備えていないモデルは、本体に内蔵されている)、アンテナは1本につき、一つのストリーム(通信の流れ)を持つ。そのため、アンテナ数が多いほどストリーム数が増え、通信できる帯域幅も広くなるため、より高速で通信ができるというわけだ。製品を選ぶ際は、最大通信速度だけでなく、アンテナ数などにも注目するといい。
●Wi-Fi 6ルーターのラインアップと通信速度の関係(バッファローの場合)
■解説/小竹佑児(ライター)
※この記事は『今すぐつながる!Wi-Fi完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。