ゼンハイザージャパンは、NEUMANN(ノイマン)ブランドより、開放型のモニタリングヘッドホンの新製品として「NDH 30」を発売した。本製品は、密閉型モニタリングヘッドホン「NDH 20」をブラッシュアップしたモデルで、ネオジム磁石を用いた38mmのダイナミック型ドライバーの採用により、KHモニタースピーカーのような高い解像度と鋭い定位感を実現したモデルとなっている。
ゼンハイザー
NEUMANN NDH 30
●実売価格:9万9000円程度
密閉型のモニタリングヘッドホン「NDH 20」を超える開放型モニタリングヘッドホン
ゼンハイザージャパンは、NEUMANN(ノイマン)ブランドより、開放型のモニタリングヘッドホンの新製品として「NDH 30」を発売した。

本製品は、密閉型モニタリングヘッドホン「NDH 20」をブラッシュアップしたモデルで、ネオジム磁石を用いた38mmのダイナミック型ドライバーの採用により、KHモニタースピーカーのような高い解像度と鋭い定位感を実現している。
本製品に採用された新開発の膜は「NDH 20」のDoufol(デュオフォール)膜が2枚の膜で生み出していた特徴を1枚の膜で実現させている。共振周波数を低くしたことにより低音域のレスポンスとリニアリティを向上させることに成功し、剛性と部分共振の減衰により過渡応答を向上させている。

使用イメージ
また、本製品に採用された新ドライバーによって、KHモニタースピーカーのような高い解像度と鋭い定位感を実現。
さらなる低歪率の追求とクロストークの低減による高精度なステレオイメージ
ドライバー以外の部分も様々な箇所がブラッシュアップされており、特に、ひずみ率については「NDH 20」がすでに0.1%以下という高いパフォーマンスを誇っているのに対して、本製品ではさらに高い0.03%以下という数値を達成させている。
さらに、KHモニタースピーカーの特徴でもある高精度なステレオイメージを実現するために、本製品専用のケーブルを新規で設計。通常のケーブルとは異なり、左右チャンネルのグランドが分離された専用のケーブルを採用したことにより、チャンネル間の共通グランド導体の抵抗による電圧降下で生じるクロストークを大幅に低減することができている。

これらすべてが、本製品のために用意された仕様により、高いパフォーマンスを誇る密閉型の「NDH 20」をさらに上回るパフォーマンスを開放型で達成し、高精度なモニタリングサウンドを実現させている。
剛性感を維持しつつも軽量化、長時間のスタジオワークでも快適な装着性
壊れにくい鉄製のヘッドバンド、タフな鉄製のイヤーカップなどは「NDH 20」のそれを踏襲し、長年のハードなスタジオワークにも耐えうる仕上がりになっている。高い剛性、高級感のある仕上がりは維持しつつも、「NDH 20」から約10%の軽量化を実現。イヤーパッドも耳あたりの良い素材を採用するなど、開放型という構造も相まって、大型ヘッドホンながらも長時間の装着が苦にならない仕様になっている。

「NDH 20」同様、鉄製のヘッドバンドとイヤカップを踏襲しつつも、約10%の軽量化を実現している
本機は、スピーカーの利点である快適性をも追求し、まさにKHモニタースピーカーで聞いているようなヘッドホンモニタリングを実現している。

持ち運びに便利な折りたたみ式を採用している
ゼンハイザー:NEUMANN「NDH 30」 の公式サイト
※価格は記事作成当時のものです。