え?これが集音器!?NTTの世界初オープンイヤー型集音器『cocoe Ear(ココエイヤー)』がついに登場!

レビュー

「聞き取りづらいけど、補聴器はちょっと…」そんな声に応える、まったく新しいジャンルの集音器が登場しました。NTTソノリティが発表した 世界初のオープンイヤー型集音器『cocoe Ear(ココエイヤー)』 は、従来のイメージを覆すほどおしゃれで自然。実際に発表会で試したので、その感想もお届けします。

なぜ今、「聞こえ」が社会課題なのか

日本では約1,430万人が聞こえ方に課題を抱えていると言われています。さらに50代でも10人に1人が「聞こえづらさ」を自覚。会話の聞き取りづらさは、コミュニケーションの減少・社会的孤立にもつながり、認知症のリスク因子にも。

そんななか、補聴器の普及率は日本では約15%と世界的に低い水準なのです。理由のひとつが「見た目の抵抗感」や「まだ早い気がする」という心理的ハードル…。そこに“デザインがよくて自然につけられる”『cocoe Ear』がしっくりくるのではないか、と感じました。

補聴器でもイヤホンでもない、“新しい聞こえ”をつくるデバイス

『cocoe Ear』は、耳をふさがない“オープンイヤー型”。外の音はそのまま耳に届き、足りない部分だけをデバイスが増幅して補ってくれます。従来の集音器のような圧迫感がなく、自分の声がこもる感じもない。NTTの音響特許技術により、音漏れを抑えつつ自然な聞こえを実現しています。

着けた瞬間、違和感が驚くほど少ないのも特徴。筆者はメガネをかけた状態で装着・試聴しましたが、干渉はありませんでした。軽さは片耳約10gと、メガネより軽いレベルでつけていることを忘れるほど。

また価格も39,600円と開放型集音器としては手の届きやすい設定なのも嬉しいポイントです。

聞く楽しさをとり戻す。使い方はもっと自由に軽やかに

発表会では、装着して音楽・テレビとのリンクも体験しました。驚くほどスムーズに接続され、遅延もほとんど感じませんでした。専用トランスミッター『cocoe Link(ココエリンク)』を使うと、テレビの音がクリアに自分の耳へ届き、家族と音量をめぐって気まずくなることもなくなりそう。

集音器に見えない、おしゃれでさりげないデザイン

「機能性はもちろんだけど、見た目も大事!」という方にもうれしいポイント。小さくてシンプルなデザインだから、耳につけても目立ちにくく、ファッションを邪魔しません。服装や髪型を選ばず、普段使いしやすいのも魅力です。おしゃれな普通のBluetoothイヤホンに見えます。

ケースまでおしゃれ。

コーディネートに合わせやすい、ホワイト、ベージュ、ブラックの3色展開。

Bluetoothイヤホンを使ったことがある方なら思う「紛失」の不安ですが、専用のネックストラップつきなので、はずしたいときには首にかけておけば、無くす心配もありません。

自然に聞こえる理由は「低レイテンシー」だから

『cocoe Ear』で聞こえる音が二重に聞こえず自然なのは、音の入力から出力までの遅れ(レイテンシー)が極端に短いから。レイテンシーが長いと「外から入る生の音」と「デバイスの音」がズレて響き、どうしても二重に聞こえてしまうのですが、『cocoe Ear』は 約0.0025秒(2.5ミリ秒)の低遅延音声処理を実現。

これは人間が違和感を感じないレベルで、筆者が試した際も「遅延ゼロ?」と思うほど自然でした。この自然さは、高性能チップを採用しているからこそ 出せるものなのだそうです。

ハウリングの発生を徹底的に抑える設計

補聴器や集音器と聞くと、まず思い出すのが「ピーッ!」というあの不快なハウリング音。私も昔、祖母の補聴器をお試しで耳につけさせてもらったときに、この甲高い音が急に鳴ってびっくりした経験があります。あの、装着するのが怖くなる感じ、記憶に残っている方も多いのではないでしょうか。しかし『cocoe Ear』は、そのハウリングを徹底的に抑え込む設計になっています。

仕組みは三段階
・音漏れを抑制する構造設計
・マイク位置・筐体形状でハウリングを起こしにくくする
・専用のハウリング抑制処理で残ったノイズを最小化

この三段構えで、日常使用でもほとんどハウリングの心配がない仕様に。実際、筆者が試したときもハウリングは発生せず、これが快適さに大きく影響していると感じました。

Q&Aでわかる!『cocoe Ear』の疑問に答えます

Q:どこで購入できる?

A:まずは12月3日(水)より、一部ドコモショップ(丸の内店、札幌店、六本松店)で、店頭トライアルを実施。さらに、クラウドファンディング「GREEN FUNDING」で12月23日(火)より開始。ここで応援購入するとちょっとお得に購入できるので先にチェックしておこう。さらに「蔦屋家電+」等の店舗にて、製品を実際に体験できる。また、NTTソノリティ公式オンラインショップでも販売を予定しているそうです。

Q:重さはどれくらい?

A:片耳、約10g。一般的なメガネより軽く、長時間つけても痛くないつくりです。

Q:本当に二重に聞こえることはないの?

A:外音+デバイス音のズレがほとんどなく、自然に溶け合うような感覚。筆者も試す前は「二重に聞こえるかも」と思いましたが、その心配は無用でした。

Q:見た目は? いかにも高齢者向けにならない?

A:むしろ、すっごくおしゃれ! アクセサリー感覚でつけられて、見た目は普通のBluetoothのイヤホン、といった印象。集音器とはわかりません。

Q:テレビは聞こえやすくなる?

A:専用トランスミッター「cocoe Link」を使うと、テレビの音が自分に最適化され、とてもクリアな聞こえに。家族と音量の好みが違っても同時に楽しめます。

Q:スマホを持っていなくても使える?

A:はい。本体のボタン1つで操作可能。設定不要で誰でも使えます。

Q:補聴器と何が違うの?

A:補聴器よりもライトな聞こえサポートをするのが『cocoe Ear』。
・価格が手を伸ばしやすい
・デザインがおしゃれ
・イヤホンとしても使える
・耳をふさがない安心感
「まだ補聴器は早いかな?」という人にぴったり。

まとめ:おしゃれで軽くて、自然だからこそ選びやすい

「まだ早い」と思っていた人にこそ試してほしい世界初の聞こえデバイス。筆者としては、とにかく 軽さ・自然さ・おしゃれさ に驚きました。「高齢者向けっぽさ」がまったくないから、抵抗感なく生活に溶け込んでくれるはず。

価格も39,600円と開放型集音器としては手の届きやすい設定。「ちょっと聞こえづらいな…」「テレビの音量をめぐって家族と気まずい…」そんな小さな不便を感じている人の最初の一歩にぴったりの一品です。

「cocoe」公式サイト:https://cocoe.ntt-sonority.com

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夏目聖子(編集ライター)

服飾大学卒。パターンメーキングに縫製技術、ファッションについて学ぶ。元女性ファッション誌・編集歴10年。現在はYouTubeで動画撮影、編集などを手がける。特にメイクやファッション、暮らしに関する便利グッズ、食、お酒などには常に目を光らせている。女性目線から幅広いジャンルの記事を執筆。

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