〈シャーク・クリーナー使用レビュー〉コードレス掃除機「EVOPOWER SYSTEM STD+」のゴミ収集ドックは便利に使えるっ!?

掃除機

今やクリーナーと言えば、コードレススティッククリーナーが真っ先に思い浮かぶほど、コードレススティッククリーナーの需要は高まっている。スティック形状ゆえに置き場所に困ることがなく、コードレスだから掃除の際もコードで足を引っ掛けることもない。アタッチメントを交換すれば、手軽に布団の掃除などもできるなど、安全なうえ便利に使用できる。もはやメリットしかないのではなかろうか?と思うほどだ。今回は、そんなスティッククリーナーに、自動集塵ドックを装備したシャークの「EVOPOWER SYSTEM STD+」を実際に使用してみたので、その使い勝手についてお伝えできればと思う。

シャークの「EVOPOWER SYSTEM STD+」

そもそもシャークとは?

今回レビューで使用したクリーナー「EVOPOWER SYSTEM STD+」の説明の前に、シャークとはどんなメーカーなのかについて、簡単にお伝えしたいと思う。正式名称は、シャークニンジャ。アメリカのボストン郊外に本社を置く家庭用フロアケア、キッチン家電を開発・販売をする会社だ。1995年に設立され、現在グローバル企業として世界中に20のオフィスと構えている。日本に上陸したのは2018年7月。コードレススティックをはじめ、スチームモップ、ロボット掃除機などをラインアップしてきている。

「EVOPOWER SYSTEM STD +」の概要

さて本製品についてだが、このモデルは、同社が2022年6月に発売をした「EVOPOWER SYSTEM STD」に自動ゴミ収集ドックを追加したモデルで、クリーナー本体をステーションにに戻すだけで、充電しながら本体のゴミを自動で収集してくれる便利なモデルとなっている。約30日分のゴミをドック内に溜めておくことができるため、面倒なゴミ捨てを頻繁に行う必要がないモデルだ。上位モデルには、同じく自動ゴミ収集ドックを装備した「EVOPOWER SYSTEM iQ+」 が存在する。

製品の特徴

クリーナ―本体のダストカップに溜まったゴミは、ゴミ収集ドックを備えたステーションに戻すだけで自動で収集してくれる。そのためゴミ捨て時にホコリが飛び散ったり、手が汚れてしまうことがなく、とても衛生的に使用することができる。また、ゴミを収集する際に出る排気も99.99%収集ドックに閉じ込めてしまうため排気もクリーンなのだ。

画像提供:シャークニンジャ

充電時間と運転時間

本体の充電に掛かる時間は、約3.5時間。運転時間は、スティック時で最大13分、ハンディ時で17分運転する。バッテリーは1つ標準で付属しているが、別売(4400円)でも、用意されているから、しっかりと掃除をしたい人でも安心だ。

いざ、レビュー開始!

まず箱から商品を出してみる

ゴミ収集ドックとクリーナー本体、アクセサリー類がパッケージングされた箱は、そこそこの大きさではあるものの、1人でラクラク持ち運べる程度のサイズだった。早速、箱を開けて順番に出してみると、パーツは、全部で10点。本体、ドックステーション、スタンド、ヘッドなどなど。ゴミ収集ドックがステーションとしての機能も兼ね備えており、クリーナーをドックにセットするだけで、充電及びゴミ収集を行ってくれる仕組みになっている。

箱から中身を出した状態。意外なほど、コンパクトな箱に収まっていた。

クリーナー本体は、自立するようになっているため、コンセントが届く場所であればどこにでも設置することができる。スティック形状のクリーナーは、単体で自立することが便利に使うための条件でもあるから、この点は、問題なしと言える。

実際に設置してみて

実際に各パーツを組み付けて設置してみると、ゴミ収集ドックと本体、各種アタッチメントが一か所に集約されているから、収まり感がとても良い。設置面積もとてもコンパクトで済む。壁際に設置してみたが、クリーナー本体を取り出す際に、本体の後ろに集塵ドックが配置されているから、クリーナー自体を取り出しにくいということは全くなかった。設置や取り出しやすさなどを考えても壁際に設置するのがベストな選択のように思う。

実際に設置してみたが、ホワイトを基調とした本体は、違和感なくインテリアに溶け込んでくれる。

使い勝手はどんな感じ?

ブラシレスパワーフィンを搭載したヘッド

ここからは、クリーナーを使用しての感想になるが、シャーク独自で開発された「ブラシレスパワーフィン」のおかげなのか、フローリングからカーペットに移動するような掃除の場面においても、段差で引っかかるような感じもなくスムーズに掃除をし続けることができた。カーペットの上でも、前後させながらの動きもスムーズで、ほとんど力を入れなくてもラクに掃除が行えた。

ブラシレスパワーフィンを搭載したヘッドは、フローリングからカーペットに移動する際も段差で引っかかるようなこともなくスムーズに、それもほとんど力を入れることなくラクに掃除が行える。

また、ヘッド部分は、左右に移動する際でもストレスなくスムーズに振ることができるから、小回りを効かせて掃除するようなテーブルや椅子の下などでも、とても掃除がしやすかった。

電源スイッチを押し続けなくいいのがラク!

某メーカーのクリーナーは、電源スイッチを押し続けながら掃除をするため、指や手首に負担がかかっていたが、「EVOPOWER SYSTEM STD +」においては、一度電源スイッチを入れたら、そのまま掃除をすることができるので、指や手首の負担を感じることもなく掃除ができてとてもラクに行えた。

一度電源スイッチをいれたら、そのまま掃除をつづけることができるから、指や手首に負担を感じることがなく掃除が可能となっている。小回りも効くから、掃除がラクに行える。

女性や高齢者などにも優しい作り

スティック時の重さが約1.9kg、ハンディ時では約0.9kgと、とても軽量になっていることから、力のない女性や高齢者などにも使いやすい重さとなっている。また、全長がスティック時で1003mmと長すぎないちょうど良いサイズになっているため、取り回しがしやすくなっているのポイントと言える。

画像提供:シャークニンジャ

気になる集塵力と自動ゴミ収集ドックの実力はいかに!

集塵力やゴミ捨ての手間

吸引力は、かなり強いが「ブラシレスパワーフィン」のおかげなのだろうか、前述した通り、毛足の長いカーペットでも、スムーズに掃除をすることができる。しかしながら、吸引力が強力だからなのか、音が大きめなのが少し気になるところだ。

また、付属の布団用ノズルは吸引力が強い分少し滑りが悪くなって、掃除がしにくく感じた。ただ、布団の掃除も、使い方次第で、布団の上に乗って抑えながら押すような動かし方をすれば、うまく掃除することができた。工夫次第で、アタッチメントも便利に使える。

付属するアタッチメントは、ブラシ付きすき間用ノズル、マルチノズル、布団ノズルの3種類。

ゴミ捨てにおいては、クリーナーで掃除をした後、クリーナーをステーションに置くと、自動でゴミ収集が開始される。お世辞にもクリーナー本体のダストケースは、大きなサイズではないため、頻繁にゴミ捨てをするのは手間だし、そんな時に、このゴミ収取ドックがとても役に立つのだ。クリーナをステーションに置くと同時にゴミの収集が開始されるから、ゴミに直接触れることなく、収集してくれるのだ。ゴミ収集ドックは、部屋の環境にもよるが、約30日間程度のゴミを溜めておけるから、頻繁なゴミ捨てが必要ないのもうれしい。

自動ゴミ収集ドックのゴミ捨てイメージ。溜めたゴミもワンタッチで捨てることができる。

ハンディ時では、ワンタッチでゴミ捨てができるシステムを搭載しており、これまた、ゴミに触れることなく処理することが可能となっている。ゴミの処理方法も2通り用意されているので、使用状況に応じて、ゴミ処理ができるのが便利に思えた。

ハンディ時もワンタッチでゴミ捨てが行えるから、ゴミに手を触れることなく衛生的だ。

ちなみに、ゴミ収集ドックは、紙パックが不要だからランニングコストもかからず、これもまたワンタッチでゴミ捨てが可能なのがうれしい。おまけに、汚れが気になったら、水洗いをすることができるので、常に清潔に使用することができる。水洗いは、本体のダストカップも行える。

画像提供:シャークニンジャ。

自動ゴミ収集ドックは、稼働時の音がそこそこする

ゴミ収集ドックは、クリーナーでの掃除が終了した後に自動で行われる仕組みになっているのだが、これが夜遅い時間だと、そこそこ音が気になった。戸建てであれば、そこまで気にすることはないのかもしれないが、集合住宅の場合などでは、少し気を使うところだろう。

ただそのようなことも想定して作られたのだろうか、自動収集をストップさせる機能も搭載されていた。このボタンを押すことで、クリーナーをステーションに戻してもゴミは収集されることはないから、もし音が気になるようであれば、自動収集機能をストップさせておくことをオススメする。

自動ゴミ収集停止ボタンを押せば、収集をストップさせることもできる。

まとめ

今回、シャークの「EVOPOWER SYSTEM STD+」を使ってみて感じたことは、全体的に使い勝手が良いということ、この一言に尽きる。ただ、どの製品にも共通して言えることだが、改善してほしいと思われる点もいくつかあった。

1つ目は、フローリングの掃除をする際に、ヘッドの背面についているローラーの転がる音が大きいこと。このローラーを、もう少し柔らかいものにして、転がり抵抗を減らすなどすれば、改善できるように思われた。今後の改善に期待したいところだ。

2つ目は、モード切替がない点。これは、吸引力が一定になっているため、例えば、強い吸引力が必要がない場合など、切り替えて使用したい時に対応できないのが残念なところだった。強・中・弱のモード切替ができれば、駆動時間延ばすことができたり、効率的に多くの場所を掃除することが可能になると思われた。

とはいえ、全体的には、オススメの一台と言える。本体は、ホワイトを基調とした落ち着いた色味となっており、インテリアの雰囲気を壊すこともなく、調和が取りやすい。また、なんといっても、自動でゴミを収集してくれる機能が搭載されていることだ。自動ゴミ収集機能を搭載しながら、価格帯は4万円台となっており、かなりお手頃感が高い。初めての掃除機としても導入しやすい価格帯なうえ、機能が盛りだくさんで、吸引力などクリーナーとしてのクオリティも高い。予備でバッテリーを購入すれば、一軒家でもこの一台で十分にことたりることを考えると、メインの掃除機としても十分使うことができるモデルと言えるだろう。

Shark EVOPOWER SYSTEM STD+ CS150JAE|CS150JAEWH|コードレススティッククリーナー|掃除機|Shark(シャーク) 公式オンラインストア
Shark EVOPOWER SYSTEM STD+ コードレススティッククリーナー CS150JAEの販売ページ。午後1時までの注文は当日出荷。(平日のみ)製品登録でプラス1年間のメーカ保証。

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