【レビュー】太陽光だけで発電できる最新扇風機の使い勝手は実際どう?アピックス「ソーラーパワーファン2」を使ってみた!

空調家電

今回、レビューする製品は、アピックスインターナショナル(以下アピックス)が応援購入サービス「Makuake」にて先行販売を開始した製品。自ら発電する扇風機「ソーラーパワーファン2(APF-570)」というモデルで、アピックスの「SOTOMO」というブランドのアイテムになる。昨年発売した「ソーラーパワーファン(APF-560)」をブラッシュアップしたモデルということもあり、使い勝手がより向上したモデルになっているようなので、その辺りも含めて実際に使ってみた感想をお伝えできればと思う。

暦の上では、まもなく夏

寒い冬が終わり、つい先日まで街中は桜が咲き乱れていたが、いつの間にか葉桜に代わり新緑季節へと移り変わってきている。5月は、暦の上では夏の始まりで、今年も平均気温を上回るような予測も出ている。

イメージ

pixabay.com

夏と言えば、エアコンの出番だが、昨年より電気代の値上げが相次ぎ、エアコンをバンバン使い続けていると、請求金額が恐ろしいことになりかねない。そんなことにならないように、扇風機など、電気代があまりかからないアイテムを使いながら、効率よく暑い夏を乗り越えなければならないと今からいろいろと画策している。

我が家では、寝室のエアコンが数年前に故障し、その後復旧修理を行わずそのまま放置。理由は、修理費用でもう一台購入出来そうなほどかかるため。そこで、登場したのが扇風機だ。寝室以外の部屋のエアコンは稼働するので、エアコンが稼働する部屋の前に扇風機を設置して寝室に向けて風を送るような使い方をしている。仕方なくやり始めた苦肉の策だったが、これが意外なほど功を奏した。エアコンの風が直に当たらないから、カラダがだるくなりづらく、意外なほど快適に過ごせたのだ。

この一件以来、扇風機に興味を持つようになり、サーキュレーターを含めあれやこれやと試してみたくなった。その中の1つが、今回試すことになった「ソーラーパワーファン2」だった。

「ソーラーパワーファン2」について

「ソーラーパワーファン2(APF-570)」は、アピックスが展開する「SOTOMO」ブランドの第6弾製品で、ソーラーパネルを背面に搭載し、自ら発電・蓄電して駆動させることを可能にしたモデル。昨年発売されたモデルから、ブラッシュアップされ、より使い勝手が向上しているらしい。

ソーラーパワーファン2(APF-570)

ブラッシュアップされたポイント

昨年のモデル(APF-560)から、ブラッシュアップされたのは次の3点。

・防水性能の追加
・急速充電/給電の対応による充電時間の短縮や給電性能の向上
・最大風量20%アップ(「APF-560」と比べて)

防水性能の追加

1つ目は、IPX4相当の防水性能を有したこと。本体の背面にソーラーパネルを装備している本製品は、外で使用するケースが多いにもかかわらず、昨年のモデル(APF-560)では、防水に対応していなかった。防水に未対応だと、屋外で突然の雨で濡れてしまったりすると、故障の原因にもなりかねない。今回のモデルから防水に対応したことで、万が一濡れてしまっても安心なのが嬉しい。

急速充電/給電の対応による充電時間の短縮や給電性能の向上

2つ目は、急速充電・給電の対応による充電時間の短縮や給電性能を向上(USB PD 18W対応)させていること。USBが、急速充電のPD(PowerDelivery)18Wに対応したことにより、最大容量までの充電が40%も短縮してフル充電が可能となっている。

最大風量を20%もアップ

「ソーラーパワーファン2」では、羽根とモーターを新規に設計をしたことで、従来モデルと比べて、最大風量を20%も向上させることに成功している。

従来モデルからの継承ポイント

従来モデルの「APF-560」は、本モデル同様ソーラーパネルが搭載されており、搭載するバッテリーに蓄電することができるシステムが備わっていた。太陽光で蓄電し、蓄えた電源を使用して駆動させることができるうえ、スマホへの給電も行えた。その辺りの機能は、そのまま本モデルにも引き継がれたうえで、今回新たに上記の3点が追加された。

実際に使ってみる!

想像以上に軽かった

ここからは、実際に使ってみた感想をお伝えできればと思う。まず本体を箱から取り出し、実際に手にしてみて感じたのは、見た目に反してとても軽いということだった。本体の背面上部に手を引っ掛けられるくぼみが用意されており、そこに手を引っ掛けると、とても軽く持ち上がる。本体の重さが約1.9kg程度だから、そもそもが軽いのだが、数値以上に軽く感じた。

重さが約1.9kgと、見た目に反してとても軽かった。

赤枠内が手持ち用のくぼみ。

太陽のもとで充電をしてみる

軽いこともあり、今度はソーラー充電を試したく外に持ち出すことにしてみた。近場の公園に持っていき早速ソーラー充電を試みた。太陽の方向にパネルを向けると自動的に充電が開始されるようで、充電ランプが点滅し始めた。私が試した際は、4つあるゲージのランプが3つまで点灯しており、4つ目が点滅状態だった。4段階表示ということで考えると、1つ当たりの割合は、約25%ほどだろうから、充電開始前は、およそ75%ほど、充電されていたことになる。

近場の公園で実際にソーラー充電を試してみた様子。

充電を開始させるような操作が必要なく、太陽光を認識すると即座に充電が開始されることを考えると、機械が苦手な方でも、簡単に使えそうなのがとても好印象だった。また、今どのくらい充電されているのかが、目視でわかるようになっているのもありがたい。

側面に設置された操作パネル。

ちなみに、ソーラーパネルは、触れることができないほど熱くなるわけではないが、そこそこ熱くなるので取り扱いには、注意が必要だ。

屋内で充電を試みる

太陽のもとでのソーラー充電は容易にできたのだが、今度は、屋内での充電を試みた。室内の蛍光灯でソーラー充電を試してみたが、結果は充電ゲージは点灯・点滅しなかった。ただし、屋内でも、窓際近くで、太陽光に当たるように設置すればソーラー充電が開始された。

蛍光灯では充電はされなかったが、窓際で太陽光が当たりさえすれば充電ができるようだ。

モバイルバッテリーやポータブル電源があればどこでも使える

とはいえ、ソーラー充電による使用に限らず、ACコンセントから充電させておけば、どこでも使用できるし、モバイルバッテリーやポータブル電源を持っていれば、太陽が隠れてソーラー充電ができないような状況下でも、問題なく使用できる。

扇風機として

風量は4段階からセレクトできるうえ、Rhytumというモードも搭載

本製品に搭載されるファンの風量モードは、Lo/Mid/Hi/Turboの4段階。また、Rhytumモードも搭載しており、このモードを使うと違う風量を2、3秒ごとに切り替えながら稼働してくれる。ただ、このRhytumモード、2、3秒ごとに風量を切り替えてくれるのはいいのだが、突如、Turboモードに切り替わると風量が最大限になるため、結構驚かされる。この点は少し気になったところだ。

風量は4段階からセレクトできる。また、Rhytumモードをセレクトすれば、4段階の風量を、2、3秒ごとに切り替えながら稼働してくれる。

稼働音が若干気になる場合も…

稼働音については、風量のモードに依るところも大きいと思うのだが、室内使用では、Lo/Mid程度であれば、ファンの回る音はするものの、ほとんど気にならないレベルだった。しかし、Hi/Turboモードにすると、結構な風量で風を送ってくれるかわりに、ファンの音もそれなりに大きくなるため、室内使用では、少し気になるかもしれない。ただ、あくまでも静まり返った部屋で使用した場合ということで、その状況下では、Mid程度の風量がちょうどいいかもしれないと感じた。

部屋干しの洗濯物に使える!

本製品、実は、本体の角度を3段階から調整できるようになっており、最大限開いた状態にすると、上向きに風を送ることができる。そのため、部屋干ししている洗濯物に風が当たるようにセットすれば、効率的に洗濯物を乾かすことができるなど洗濯事情にとても重宝しそうだ。

設置角度を3段階から調整が可能だから、部屋干ししている洗濯物に向けて風を送れば、効率的に洗濯物を乾かすことができそうだ。

充電できるだけじゃない!

スマホ等への給電もできる

ソーラーパネルの装備により、自ら充電が可能となっているほか、この製品、実は給電も出来てしまうのだ。ソーラーでの充電のほか、ACからの充電で本体に蓄電することができるため、蓄電した電源でスマホ等に給電することもできる。USB-Type C/Aのケーブルが付属しているのもうれしいポイント。差し込み口は、本体側面に設置されているから、迷うことなく給電ができる。

本体側面に設置されている、USB-TypeC/Aの差込口。

災害時や、屋外レジャーで電源が必要な時にも便利に使える。それも18Wの出力で給電できるから、万が一、スマホのバッテリーがきれてしまっても、とりあえず接続さえすれば、スマホは復活させられる。実際に残り数%しかないスマホを接続してみたところ、電話もできたし、調べ事にも使えた。この安心感は、大きいと感じた。

長さ2mのUSB-TypeC/Aケーブルも付属している。

まとめ

今回、太陽光で自家発電する扇風機「ソーラーパワーファン2」を使ってみたが、いろいろ便利に使えることが分かった。アウトドアや災害時にも便利に使えるだけでなく、日常生活でも使い方次第で、幅広く使うことができると感じた。

実は、私、趣味で自転車(ロードバイク)に乗っており、よく屋外でメンテナンス作業をする。春の時期から秋頃までは、月に2回から3回程度作業するのだが、夏の暑さはかなり堪える。そんな時に「ソーラーパワーファン2」があれば、風を浴びながらメンテナンスができるので、とても重宝しそうだ。

また、メンテナンス中によくスマホで確認しながら行うこともあるのだが、これまではスマホの電源が気になることもしばしば。しかし、「ソーラーパワーファン2」に接続しておけば、バッテリーを気にする必要がないから、ストレスフリーでメンテナンスに集中できそうだ。

今回使用してみ感じたのは、一家に一台、あったら安心、そんなアイテムになりそうだということ。ファンの音が少し気になったり、Rhytumモードの切り替えでいきなりTurboモードになったりなど、気になる点はあったものの、それ以上に、自家発電してくれるというのが、気に入った。おまけに給電もできるとあれば、万が一の時に安心感が高まること間違いなしだ。もし今後、首振り機能が搭載されることがあったら、速攻でゲットしたい、と密かに思っている…

◆アピックスインターナショナル:「ソーラーパワーファン2(SPF-570)」/Makuake(マクアケ)プロジェクトページ。

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扇風機 – 特選街web

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