「毎日の買い物はまず『ダイソー』から」をモットーにする筆者が発見した気になるアイテム。2025年も猛暑となる予想だ。今回は今年ダイソーおよび同社ECサイトで入手可能な『ハンディファン』10種の実力をくらべてみた!
個性満点のハンディファンが今年も勢揃い!
真夏日(30度以上)や猛暑日(35度以上)が当たり前になってきたこの時期、道行く人がハンディファンを持つのも珍しくなくなってきた。筆者も今年も使おうと思い、ダイソーのハンディファンコーナーに足を運んでみると、昨年の人気商品や今年の新商品がラインナップされている。今年もどのハンディファンを使うべきか、調べる必要がありそうだ。
今回ピックアップしたのはダイソー店頭およびECサイトで購入できるこちらの全10種類。それぞれの風量や範囲、使用時間、使用感などの観点でレビューしていく。なお、風量と範囲は筆者の主観で判断した。それではサクサクっといこう。
バッテリー切れ知らず! 「手動ハンディファン」2選
『ハンディ扇風機(ツインファン、ひよこ)』(税込220円)
風量……弱
範囲……小〜中
重さ……58g(実測値)
サイズ……16.4×7.5×12cm
色……ひよこ、ねこ、ユニコーン
1つ目は、レバーを握って送風する『ハンディ扇風機(ツインファン、ひよこ)』。ファンが左右に2つ並んだことで、より広範囲に効率よく送風できるように進化したハンディ扇風機だ。軽くてコンパクト、電池・充電池式と違い時間制限なく使えるのが最大のメリット。レバーは軽く、握力の弱い人でも楽に回せそう。なお、個体差もあるだろうが、回すたびにガシャガシャと音が鳴るので、静かな場所では使いづらいだろう。
羽は柔らかいのでお子さんでも安心。
『ハンディ扇風機(手動ハンドル式、ネコ)』(税込110円)
風量……弱
範囲……中
重さ……53g(実測値)
サイズ……19.5×3.5×10.5cm
色……ネイビー、ダークグレー、グレー(デザイン違いあり)
続いてもレバーを握って送風するハンディファン。片手で使えるので荷物が多い日でも使いやすい。軽くて時間制限もないのもメリットだ。その反面、強い風を送るにはレバーを勢いよく握る必要があり、長時間送風するには握力トレーニングのごとく動かす必要がある。また、風が断続的になるうえ、機械音も少し気になった。比較的涼しい屋内で、寒くならない程度に風を感じたい時に使えそうだ。税込110円と安いのが大きなメリット。
ラクラク! 「電動ハンディファン」6選
『首振りミニ扇風機(クリア)』(税込1,100円)
風量(風量強の場合)……強
範囲……小
重さ……102g(実測値)
サイズ……7.5×14×3.8cm
色……ブルー、イエロー、パープル、クリア
使用時間……風力強:約1時間30分、風力中:約3時間、風力弱:約8時間
充電端子……USB Type-C
1つ目は『首振りミニ扇風機(クリア)』。おそらく、昨年発売された「首振りミニ扇風機」のスケルトンカラーになって登場したものだろう。スペックは同じだが、見た目が涼しげになっただけで気持ちが随分と涼しくなる。風量は他とほぼ同等だが、送風範囲が狭く物足りなさを感じた。
付属スタンドはないが、自立できるうえに角度調整機能付きなのでデスクでも使用しやすい。気になったのはボタンやコネクタ(Type-C)がファン裏にあって操作しにくい点と、音がやや高音で大きい点。使用時間が1時間30分~8時間と長く、外出メインの人に使いやすい。
『ミニ扇風機(充電式、クリップスタンド付)』(税込770円)
風量(風量強の場合)……強
範囲……小
重さ……77g(実測値)
サイズ……6×15.1×3.1cm
色……白、ピンク
使用時間……風力強:約40分、風力中:約1時間30分、風力弱:約3時間
充電端子……microUSB Type-B
本記事で取り上げるハンディファンの中で一番小さなアイテム。持ち手にリングが付いていて、かばんなどに取り付けられる。また、電源ONするには、電源ボタンを2度早押しするのも特徴的。何かの拍子にボタンが押されて、誤作動を防いでくれる。また、クリップを土台に卓上で立てられるのも機能美溢れる構造。
小さくても風量はしっかりとあり、風を届けてくれる。ただし、範囲が狭く使用時間も極端に短いので、やや使い勝手に困る。サブハンディファンとして運用するのがいいかも。
『アロマハンディファン(充電式、スタンド付)』(税込1,100円)
風量(風量強の場合)……強
範囲……大
重さ……128g(実測値、スタンドなし)
サイズ……本体:19.8×9.3×3.8cm スタンド:3.9×5.7×5.7cm
色……パープル、ブルー、ホワイト、グリーン、ピンク
使用時間……風力強:約30分、風力中:約1時間、風力弱:約3時間
充電端子……microUSB Type-B
アロマオイルの香りを楽しめるハンディファン。ファンの中央を外すとアロマパッドが内蔵されているので、別途アロマを用意し、数滴垂らして装着すれば、外でも自分好みの香りを楽しめる。風量も強く範囲も広めでしっかりと涼める。スタンド付きなので、卓上でも使用可能だ。
ただし、使用時間は弱でも約3時間、強だと約30分と短いのがデメリット。充電端子もmicroUSB Type-Bと主流ではない端子なので、やや使いづらさを感じそう。とはいえ、アロマが楽しめる&かわいいデザインは唯一無二の存在だ。
『扇風機(電池式、スタンド付、クリアカラー)』(税込330円)
風量(風量強の場合)……中
範囲……中
重さ……118g(実測値、乾電池込み)
サイズ……8.6×17.5×6.5cm
色……グリーン、イエロー
使用時間……3時間(新品乾電池使用時)
乾電池式ハンディファンは、充電環境のない場面でも使い続けられる、飛行機で預け入れができる(※国内線の場合)、処分しやすいなど、充電式にはないメリットが多くあるアイテム。風量調整はなくON/OFFのみ、持ち手が大きく平らなのでしっかりと持ちやすいのも良い。税込330円と比較的安価なのでお試しで購入しやすいが、ひと夏使い続けると、充電式より高くなる可能性があるので注意。
スマホを立てかけられる付属スタンド付き。角度調整はないが斜めだからデスクでも使いやすい
『ハンディファン(角度調整可能、スタンド付)』(税込770円)
風量(風量強の場合)……強
範囲……中~大
重さ……100g(実測値、スタンドなし)
サイズ……8.2×17×4.6cm
色……白、黒
使用時間……風力強:約1時間、風力中:約2時間、風力弱:約5時間
充電端子……USB Type-C
角度調整ができる中サイズのハンディファン。最大の特徴は、取っ手の形状で、角の丸い四角形状でしっかりと持ちやすく、汗をかいた手でもすべりにくい。力も入れやすいから安心感がある。角度調整の構造を備えながらもコンパクトなサイズに抑え、かつ羽も大きめに設計されているなど全体的に工夫が凝らされていた。今回紹介する中で一番バランスがいいハンディファンだ。やや高音の羽音が気になったくらいだろうか。スタンド付きなのでデスクでも使用可能。
『ハンディファン(スタンド付)』(税込770円)
風量(風量強の場合)……強
範囲……大
重さ……126g(実測値、スタンドなし)
サイズ……9.5×20.3×7.6cm
色……黒、白
使用時間……風力強:約1時間、風力中:約2時間、風力弱:約4時間30分
充電端子……USB Type-C
最後は今回紹介する中で、最も大きく広範囲に送風できるハンディファンだ。持ち手が長くてほどよい太さだから持ちやすく、スイッチが手前にあるので操作がしやすい。重量も数字ほど重く感じなかった。そのままでも自立するが、付属のスタンドを使えば安定するしスマートフォンを立てかけることもできる。充電ポート(Type-C)が側面にあるので、ケーブルの取り回しもしやすく、かなり考え込まれたハンディファンだと感じた。角度調整機能がついていないのが惜しい。
手ぶらでGO! 「折り畳み式ファン」2選
『扇風機(電池式、折りたたみ)』(税込330円)
風量……強い(風量設定なし)
範囲……中
重さ……65g(実測値、乾電池無し)
サイズ……7.4×14.6×3.1cm(展開時)
色……黒、ピンク
使用時間……約4時間(新品乾電池使用時)
電池……単四電池×3本
最後はハンディではなく、首にかけるタイプのファンをレビュー。手をフリーにできる便利なネックファンだ。1つ目は乾電池駆動のファン。別途ストラップをつけると、首に掛けられる。ファンの角度を調整して、顔に向けて送風できる仕組み。また、卓上に置いても使用でき、ハンディファンと違って安定性に優れているので倒してしまう心配も少ない。
風量はON/OFFのみ(1種類)で、風量は他のハンディファンの強レベル。その反面、音はかなりうるさい。乾電池のため乾電池さえあれば外出先でも使えるのは便利だが、コスパは悪い。その一方で、処分方法に困らないのは大きなメリット。
『コンパクトミラー型ファン』(税込1,100円)
風量(風量強の場合)……中
範囲……中
重さ……102g(実測値、ストラップ込み)
サイズ……約15×8×8cm(実測値、展開時)
色……ピンク、グリーン
使用時間……ライトOFF:風力強:約40分、風力中:約1時間10分、風力弱:約3時間、ライトON:風力強:約30分、風力中:約1時間、風力弱:約2時間
充電端子……USB Type-C
まるでファンデーションのようなデザインのネックファン。コンパクトミラーが一体となっていて、ファンとカバーを開くと鏡が現れる。首に掛けて涼しみつつ、サッと身だしなみをチェックできる優れモノだ。実はこの鏡には、LEDライトも付いており、風量ボタンの隣にあるライトボタンを押すと強弱の2種類のライトを点けられる。補助光ほどの明るさではあるが、暗い場所でも見える程度には明るくなった。
背面デザインがおしゃれで、閉じていても映える。風量は中くらいで音は普通。卓上に置いても使用できる。USB Type-C充電で使い勝手もばっちり。使用時間がやや短いのが残念だ。
まとめ〜ハンディファン無しで猛暑は乗り越えられない!
暑い季節に大活躍のハンディファン。年々暑さが厳しくなり、欠かせないものとなっている。10種類を使ってみると、ぱっと見は同じでも風量や範囲、持ち手の違いなどを発見できた。機能面でもかなりの違いがある。購入の際は是非この記事を参考に選んでほしい。
なお、充電タイプのハンディファンは、落としたり衝撃を加えるとバッテリーが膨らんだり発火したりなど、危険が伴う製品。取り扱いには十分に気を付けてほしい。また、処分の際は各自治体の廃棄方法に従っていただきたい。絶対に燃えるゴミには出さないように!
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