パナソニックの新型ミラーレス。上級者向けLUMIX、DC-G9の魅力とは?

文具・ホビー・カメラ

「ステータスLCD」を搭載するなど操作性も向上した高級ミラーレス一眼

ミラーレス一眼は、以前は小ささや手軽さを売りにしたものが多かったが、技術的に成熟しつつあることも手伝って、ここ数年は本格的なハイスペック機が増えてきている。

そんな中、ミラーレス一眼の第一号を生んだパナソニックから登場したのが、このDC-G9だ。

パナソニック
DC-G9
実売価格例:22万6670円(ボディ)/31万3070円(標準ズームライカDGレンズキット)

新デザインのボディは、防塵・防滴のマグネシウム合金製で、堅牢かつ高剛性。

上級者向けであることをイメージさせる「G9 PRO」という愛称を与えられた本機。

従来のGシリーズとは趣がずいぶん違っているが、外観上の特徴の一つが、握りやすさを重視して大型化されたグリップだ。小さすぎて持ちにくかったり、操作しづらかったりしたミラーレス一眼の難点を解決した。

もう一つが、撮影設定などを表示する上面のステータスLCD(液晶表示パネル)。中級クラス以上の一眼レフでは標準的に装備されているが、ミラーレス一眼ではあまり例がない。

上面に撮影情報を表示するステータスLCDを配置。握りやすさを重視した大型のグリップも採用している。

というのも、ミラーレス一眼は、液晶モニターに情報表示を行うのが当たり前なので、それほど重要ではないからだ。

しかし、一眼レフに慣れているユーザーにはなじみ深いし、情報表示をオフにしているときにも、カメラの設定状況が把握できるのはありがたい。

また、大型化したファインダーも見逃せない。

像の大きさ(=見やすさ)の目安となるファインダー倍率が、一つ前のモデル、G8(フルサイズ換算0.74倍相当)よりもさらに高い0.83倍相当になり、解像度も236万ドットから368万ドットにスペックアップした。

目立つのは、大型化されたファインダーの接眼部。素早く測距点を選べるジョイスティックの装備など、操作性も向上。

そして、同社独自の空間認識AFがさらに進化したことで、20コマ/秒もの高速連写も実現。

人体認識ネットワークにより、顔が隠れていても、後ろを向いていてもピントが合わせられるようになったことにも注目したい。

AF測距点も49点から225点に増加。素早い選択操作が可能なジョイスティックも装備するなど、使い勝手も大きく進化している。

また、撮像センサーを動かしてブレを打ち消すボディ内手ブレ補正は、シャッター速度6.5段ぶん。レンズの手ブレ補正と連係するDual I.S.2にも対応する。

6.5段ぶんを誇るボディ内手ブレ補正機構を採用している。

そのほか、信頼性を高めるデュアルカードスロットやUSB給電など、上級者向けの装備も充実した注目の一台に仕上がっている。

ボディサイズ、重量は、幅136.9ミリ×高さ97.3ミリ×奥行き91.6ミリ、658グラム。キットレンズは、LEICA DG VARIO-ELMARIT 12-60mm / F2.8-4.0 ASPH. / POWER O.I.S.(H-ES12060)。

解説/北村智史(カメラライター)

※表示の価格は、記事制作時のものです。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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