「しゃべる家電をレポート」の記事では、〈1〉と〈2〉でスマートスピーカーを紹介した。今回は、ロボット型の製品について、楽しみ方を見ていこう。
音声入力によるコミュニケーションが楽しめるロボットたち
スマートスピーカーと似たような機能を持つものとして、小型のコミュニケーションロボットが挙げられる。
コミュニケーションロボットもスマートスピーカーと同様に、音声での入力と操作が基本となっており、検索や音楽の再生など、できる機能も似ている。
その代表格となる製品が、シャープのRoBoHoN(ロボホン)だ。
現在のスマートスピーカーに先んじて登場し、それらと比較すると、利便性よりも愛玩的な要素が強く、IoT家電の操作などをすることはできない。
現在のロボットブームの火つけ役!安価なWi-Fiモデルも登場
シャープ
RoBoHoN
実売価格例:21万1280円(3G・LTE対応)/14万9040円(Wi-Fi対応)
RoBoHoNの全長は19.5センチ。定型的な呼びかけワードはなく、「ニュース教えて」などの言葉で起動する。
ロボットらしく、体で感情を表現したり、アプリの追加により機能が増えたりするなど、スマートスピーカーにはない利点も多い。
また、RoBoHoNはロボットであると同時にスマホでもあるので、当然、持ち運びも可能。通話やメールの送受信、カメラ撮影などもできる。
プロジェクター機能などもある
LINEやSkypeを使えるほか、ディスプレイで情報表示も可能
もう一つ、注目したいのが、ソニーモバイルのXperia Hello!だ。
こちらは、見た目がロボットというよりスマートスピーカー。ロボットらしいしぐさは、顔(上部ディスプレイ)の傾き加減と目の動きで表現される。
スマホの機能を有し(ただし、基本的に置いたままで使用)、正面の大型ディスプレイでタッチ操作も可能。
顔認識機能でオーナーを判断し、Xperia Hello!側から話しかけるなど、スマートスピーカーにはない機能も備えている。
ソニーモバイル
Xperia Hello!
実売価格例:15万1210円
「ハイ、エクスペリア」の呼びかけに反応し、音声と液晶ディスプレイによる操作で、コミュニケーションが取れる。
LINEでやり取りをしたり、Skypeでビデオ通話をしたりといったこともできる。
両モデルとも、カメラや会話による見守り機能も搭載しており、離れて暮らす実家の両親や、自宅での子供の様子などの確認することもできる。
●小型ロボットでできること
・天気予報を読み上げる
・音楽を再生する
・ニュースを読み上げる
・LINEの送受信
・メールの送受信
・会話をする
・歌う
・踊る
解説/岡安 学(デジタルライター)
イラスト/早川 修
※表示の価格は、記事制作時のものです。