防災グッズは体や命を守るものから、避難先で安心・安全に過ごすためのものまでさまざま。必要なグッズを備えておきたい。重要で信頼性の高いグッズを危機管理アドバイザーの国崎信江さんに選んでもらった。
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水を入れるとライトが140時間点灯。スマホ充電もOK!
注水型電池
三嶋電子
防災・減災・安心セット
参考価格●5万4000円
LED照明機器、懐中電灯、スマホ用充電器のセットで、それぞれ水を入れるだけで発電し、使用可能な状態になる。
一回の注水で、照明機器ならば約140時間、懐中電灯ならば約100時間も点灯する。
「暗い中では細かな作業は困難ですが、これは水を入れるだけで、ライトがつきます。簡単に使える、というのも防災グッズの必須条件です」(国崎さん)
大きなスペースを必要としない注水型スマホ用充電池
非常用スマホ充電池
古河電池
MgBOX slim
実売価格例●1万7550円
USB端子が一つ付いており、水を入れるだけで発電してスマホなどが充電できる(最大電流は1アンペア)。
スマホは、最大20回まで充電可能。
「水を入れるだけで簡単、というだけでなく、サイズがコンパクトなのもこの製品のいいところです」(国崎さん)
サイズは、22センチ×21センチ×11センチで、A4判とほぼ同じだから収納性がいい。発電時間は最大5日間。
静電気を利用して壁に貼りつけてホワイトボード代わりに使える
筆記用シート
光和インターナショナル
コーワライティングシート
実売価格例●3180円(レギュラーサイズ)
避難所など被災者が多く集まる場所では、安否確認など情報の伝達や共有が大切になる。
コーワライティングシートは、壁に貼りつけるだけで、そこをホワイトボードのように書き消しして使うことができる。
何度でも貼りはがしができるのも便利。白タイプと透明タイプが用意される。
「静電気を利用して壁に貼りつけるので、画びょうやテープはいらないんです」(国崎さん)
濡れた場所にも書き込みができる屋外使用に適したペン
備蓄用筆記具
パイロット
防災備蓄用筆記具ゲルチョーク
実売価格例●5300円(10本セット・各色)
濡れた場所でも筆記でき、雨や水がかかっても消えにくく、屋外使用に適した筆記具だ。
自宅を離れて避難所へ移動する際に、避難先を玄関に書き置きしておくなど、災害時の筆記具は意外と重要だ。
「ガラスや発泡スチロールなどにも書くことができます。逆に、消したいときは濡れた布で拭き取れば簡単に消えて、とても便利な筆記具です」(国崎さん)
解説/打越俊浩(アウトドアライター)
※価格は記事制作時のものです。