ECサイトやフリマアプリの利用は拡大する一方。しかしいざクラフトテープ(ガムテープ)などを使って梱包となると、あちこちにくっついてたいへん。市販の簡易テープカッターでは、手が痛くなったり、テープがぐちゃぐちゃになったり。そこで梱包作業をラクにすると噂の梱包用テープカッター『グリップカット』を試してみました。引っ越しにも役立つはず!
文具メーカー「プラス」とオフィス通販大手「アスクル」が梱包作業をラクにするため、共同開発!
もっとダンボールと楽しく戯れたい!
梱包用テープカッターの簡易な形式のものは、いまや安価なものが多く出回り、100円ショップでも手に入る身近な存在になりました。とはいえそれらが使いやすいかというと、なかなかに難しいもの。筆者も仕事柄梱包する、開梱することも多いので、そうした梱包グッズ周りはいろいろ試しました。
なので、一応見た目をすっきり見せるためには、よほどの重量でない限り、布テープ(いわゆるガムテープ)は開梱がたいへんなので使いませんし、クラフトテープは強度に不安。いまは透明なOPPテープ(ポリプロピレン)がお気に入りです。
ただ気持ち的にはもっとスマートにピシッと素早くテープを貼りたい欲があります。業務用の梱包用テープカッターを購入して使っていたこともありますが、ちょっとオーバースペックででかすぎて、しかもカッター部分でけがをしたことも。
そこで片っ端からコンパクトで安価な製品も試したら、今度は貼りにくいし、カッター部分が樹脂製だと切れ味が悪すぎ。ダンボール作業が全然楽しくありません。
帯に短くなくてたすきに長くない梱包用テープカッターはないものか。そうした模索の末に出会ったのが大手文具メーカー大手「プラス」とオフィス通販大手「アスクル」が共同開発した『グリップカット』(ブルー/ベージュ・W66mm×D166mm×H76mm/156g・税込1,540円・発売中)でした。
グッと握れる、ズバッと切れる『グリップカット』を使ってみたら楽しかった
しっかり握れる「立体カーブ形状ハンドル」
当然ですが、梱包用テープカッターはしっかり握れて、安定して使えることが大切です。その点、『グリップカット』は人間の手に合わせた丸みを帯びた形状で手のひらにフィットして、力強く握れます。ハンドル後部にhは「サポートローラー」が備わって、テープと連動して回転することで安定性を高めていました。
「長短2段刃」でズバッと切れる! 猫爪方式「スライド式刃カバー」で必要時だけ刃が出せる!!
梱包用テープカッターを24時間使っているわけではないので、普段手に取りやすいところに置いておきたい筆者。しかしカッター部分がむき出しだと、危険です、ケガします。ところがこの『グリップカット』は猫の爪のように必要なときだけ刃を出すタイプ。
そして使うときにシャキーンと飛び出す刃は、切れ味満点の「長短2段刃」。刃の山に段差をつけることで、切断のタイミングを2段階に分け、軽い力でテープをスパッと切れます。テープが絡みついて来て最後の最後にぐちゃっとしません。気持ちいい!
テープ引き出し&セットが楽な「シリコンローラー」
使えば無くなるテープ。新たにセットするのが面倒でテープカッター自体を使わなくなるなんてことも。『グリップカット』はその点、装着がラク。シリコンローラーは従来に比べれば確かにくっ付きにくくてセットしやすい(多少はくっつきますが、貼り付く部分の幅が短いのでその分は有利)。
テープを引き出すのもほどよい抵抗で、いい感じ。
ただ筆者が最大に気になるのが、事後処理。テープがピロピロしていればあちこちにくっ付きますし、戻ってしまうと切れ目探しが超面倒だからです。
そこで『グリップカット』はどうするかというと、飛び出したテープの切れ端を、テープ本体にくっつける方式でした。そんな単純なのでいいの? と正直思いましたがラクです。すごいです。
気に入ったら、替刃式で長く使える
たとえ使い心地が気に入っても、刃物はいつか切れ味が鈍るものです。とくに粘着系は寿命が短い印象。無水エタノールなどで手入れしていれば長持ちするとしても、限界はあるでしょう。そんなときに新品を買い直さなくて済む専用替刃交換式は地味にポイント高し。快適な梱包作業になら、いくらつぎ込んでもいいという人ならこまめに変えて、スパッと切れる快感を持続することが可能です。
フリマアプリや日常の梱包だけでなく、引越時にも大活躍するはず!
ひたすらダンボールを梱包する引っ越し作業
日常的な梱包作業以外にも、もっとヘビーにテープカッターが活躍するタイミングがあります。それが引越。引越の面倒くささの大半を占めるのが、このダンボール作業なわけで、そこをラクにするとかなり精神的・肉体的負担が減ると思います。開梱用のアイテムに関しては、また別の機会に。