相変わらず、高級志向の炊飯器が受けている。各社の炊飯器がアピールするのは、内釜の素材であったり、ご飯の炊き方だったりだが、そのいずれをも大きく見直した製品がある。それが、象印のNW-KA10、炎舞炊き(えんぶだき)だ。ここでは、その魅力に迫ってみたい。
「ローテーションIH構造」による「炎舞炊き」でかまどの炎を再現!
象印
NW-KA10
実売価格例:11万3760円
炊飯器市場でトップシェアを走る象印に、最新モデルとなるNW-KA10が登場。今回、外観、内釜から加熱構造まで、すべてを見直した。
いちばんの注目点となるのが、かまどの炎のゆらぎを再現するために、IHヒーターを三つ搭載したことだ。これまでの炊飯器では、釜底に大きなIHヒーターを一つ配置するだけだったが、本機は、内釜を包み込むように三つを配置。それぞれを独立して制御する「ローテーションIH構造」により、炎が揺らぐように加熱して内釜内の米を大きく対流させ、かまどの炎を再現している。これが、「炎舞炊き」である。
●釜内に激しく複雑な対流が発生!
さらに、加熱方式の進化に合わせて、内釜も、従来の南部鉄器から変更。鉄とステンレス、アルミの合金を新たに採用した。
実際に、「炎舞炊き」で炊いたご飯を食べてみたが、非常にもちもち感が強く、甘みも引き出されていた。好みの食感に121段階から調整したご飯が炊ける「わが家炊き」メニューも、引き続き搭載。炊き分け範囲はさらに拡大している。
●内釜も新たに開発
結論
大幅に刷新したが、象印らしいもちもちとした甘いご飯は、変わらずおいしく楽しめる。内釜が軽量化されたことで、使い勝手が向上しているのもポイントだ。
●本体サイズ/幅275mm×高さ235mm×奥行き345mm ●本体重量/8.5kg
解説/コヤマタカヒロ(デジタル&家電ライター)
※価格は記事制作時のものです。