ミラーレス一眼を楽しむうえで重要なのが、どんな交換レンズを選ぶかということ。安いものなら1万円台から手に入る。そのあたりも踏まえて、カメラ単体ではなく、標準ズームと望遠ズームを組み合わせたトータル8万円~/15万円~/30万円~/40万円~の予算でカメラ選びをする。ここではWズーム&ボディで8万円~で選んでみた。

抜群の知名度を誇るkissのミラーレス

キヤノン EOS Kiss M
ボディ実売価格例:7万5820円

※価格は2018年10月上旬、大手家電量販店において調査したデータを掲載。

同社のミラーレス一眼で初めて「kiss」の名を冠したモデル。抜群の知名度に助けられたこともあって、発売以来高い人気を誇る。ワイドエリア化したデュアルピクセルCMOS AFを搭載。動体追従で7・4コマ/秒の連写が可能など、これまでのEOS kiss、EOS Mシリーズを上回るハイスペックを備えている。

初心者にも親しみやすい「やさしい」メニュー表示を採用しているほか、自分撮り対応のバリアングル液晶モニター、Wi-Fi機能も充実している。交換レンズは入門者向けのお手軽ズームが中心で、数も多くない。

おすすめはダブルズームキットで、この2本があればたいていの撮影で不自由することはない。予算に余裕があるなら高倍率ズームのEF-M18~150ミリもある。ボケを生かしたポートレートなどの凝った撮影をしたい場合は、マウントアダプターを併用して一眼レフ用レンズも利用できる。

スペック以上の効果がある手ブレ補正機構

オリンパス OM-D E-M10 MarkⅢ
ボディ実売価格例:6万3700円

クラシックな一眼レフテイストが持ち味のOM-Dシリーズのエントリーモデル。強力なボディ内手ブレ補正が見どころで、公称値はシャッタースピード4段分だが、使ってみるとスペック以上の実力があるように感じる。

AFは、まずまずの速さで快適だが、速い動きに追従する能力はあまり高くない印象だ。タッチパネルを内蔵した液晶モニターはチルト式だが、自分撮りには対応していない。Wi-Fi機能を使ってのリモコン操作や画像のシェアなどは容易だ。

このクラスでは珍しく、二つの電子ダイヤルを持つ操作系を採用。露出調整がやりやすい。レンズキットは、標準ズームと望遠ズームのダブルズームキットのみだが、この2本は画質も良好なのでおすすめできる。特に、薄型の標準ズームはかさばらないので、旅行用やふだん使いにもいい。
また、価格が手ごろで明るめのレンズも選べる。

自分撮りの機能も充実したコンパクトモデル

オリンパス E-PL9
ボディ実売価格例:6万7180円

同社のローエンドを受け持つコンパクトモデル。定評あるボディ内手ブレ補正、下向き180度まで動かせるチルト液晶モニターを装備。自分撮り機能も充実しているのが売りだ。

印象的な表現が楽しめるアートフィルターに加えて、星の動きなどを撮れるライブコンポジットなどの特殊機能も充実。AFや連写の機能はE-M10 Mark IIIと同様、速い動きには強くないが、一般的なシーンなら快適な撮影が楽しめる。

標準ズーム付きのレンズキットもあるが、望遠ズームも同梱のダブルズームキットが割安なので、ねらい目だ。

30コマ/秒でのセルフィー機能を搭載

パナソニック DC-GF10
ボディ単体販売なし

コンパクトなデザインのローエンドモデル。180度まで開くチルト式液晶モニターのほか、自分撮り用のシャッターボタンやタッチボタンなども装備。30コマ/秒で連写した中から一瞬を選べる4Kセルフィーといった自分撮り機能が充実している。AFは動く被写体への追従性があまり高くないが、一般的なシーンでは快適なピント合わせが可能だ。

標準ズームと明るい単焦点レンズを組み合わせたダブルレンズキットのみでの販売。25ミリレンズは手ブレ補正はないが、ボケを生かした撮影を楽しみたい人にはおすすめ。

機能が充実した一眼レフスタイルモデル

富士フイルム X-T100
ボディ実売価格例:8万460円

一眼レフスタイルとなるX-Tシリーズのエントリーモデル。上面と背面に二つの電子ダイヤルを備え、露出調整などを行いやすいのが見どころだ。液晶モニターは上下に加えて横向き180度まで開く3方向チルト式で、タッチパネルを内蔵。自分撮り機能も備えている。通信機能はWi-Fiとブルートゥースを併用してスマホとの連係を強化。ペアリング登録した端末に画像を自動的に転送することもできる。

お買い得なのはダブルズームキット。標準ズームは比較的コンパクトだが、望遠ズームはやや大柄なのが気になる点だ。

サイレント撮影が可能なローエンドモデル

富士フイルム X-A5
ボディ実売価格例:4万4190円

スリムなボディのローエンドモデル。像面位相差AFを搭載した新開発撮像センサーによって、ピント合わせを従来機の約2倍に高速化している。上方180度まで開く自分撮り対応のチルト液晶モニターのほか、Wi-Fiとブルートゥース通信機能も装備。最高速1/3万2000秒の電子シャッターによるサイレント撮影も可能で、子供の寝顔などをねらいやすい。

キットは標準ズーム付きのレンズキットだけで、望遠ズームも欲しいとなれば、EVF(電子ビューファインダー)も搭載したX-T100のほうがお買い得に感じるかもしれない。

解説/北村智史(カメラライター)

※価格は記事制作時のものです。

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