動画配信サービスが始まったばかりの頃に人気だった「アクトビラ」。今はほとんどその名を聞くことが減ってしまったけれど、今はどうなっているのだろうか。現状の料金や使い方、サービスの評判などをまとめてみた。
アクトビラとは?
アクトビラは、もともとパナソニックやソニーのテレビ向けポータルサービスとして発足し、2007年に動画配信サービスの「アクトビラ・ビデオ」をスタートした。
パナソニックやソニーほか主要なテレビメーカーが出資して発足したこともあり、国内のほとんどの薄型テレビが「アクトビラ・ビデオ」対応しており、購入した薄型テレビにインターネット回線を接続すればすぐに使える手軽さから、初期の動画配信サービスの普及に大きく貢献したといっていいだろう。
サービスの内容は?
サービスの内容は「アクトビラ・ビデオ」「アクトビラ・ビデオ・フル」「4Kアクトビラ」の3つがあるが、基本的には提供されるコンテンツの解像度の違いがあるだけで、いずれもストリーミング型の動画配信だ。
料金は?
視聴料は、視聴するコンテンツごとに課金する仕組みで、一定の期間の間は何度でも視聴が可能というもの。返却不要のレンタルビデオに近い利用形態で、会員登録をすれば年会費なども無料で利用できる。あまり知られていないが、毎月定額で見放題となるプランもある。
現在でも、多くの薄型テレビがアクトビラに対応しており、対応する薄型テレビやBDレコーダー、あるいはPCやスマホ(アプリのインストールが必要)で利用できる。
評判は?
しかし、現在は海外勢のNETFLIXやFulu、Amazonプライム・ビデオ、国内でもdTVなど、数多くの動画配信サービスがあり、その多くが毎月定額で見放題となるサービスを主軸としていることもあり、利便性などの点で、アクトビラが相対的に目立たなくなっているのが現状だ。
まとめ
もちろん、アクトビラは今もサービスを継続中だ。最新モデルを含む多くの薄型テレビなどで手軽に利用できる。
ただ、NETFLIXのように話題になる独自のコンテンツの提供をすることもないので、他のサービスと比べて優位性が少ないのが残念なところ。
昔は使ったこともあるけれども、今はほとんど使っていないという人も少なくないだろう。
多くのテレビで使えて、会員登録などもテレビで行えるなど、使いやすい魅力もある。動画配信サービスに興味のある人は一度試してみてはどうだろうか。
◆鳥居一豊
オーディオ、AVの分野で活躍するAVライター。専門的な知識をわかりやすく紹介することをモットーとしている。自らも大の映画・アニメ好きで自宅に専用の視聴室を備え、120インチのスクリーン、有機ELテレビなどを所有。サラウンド再生環境は6.2.4ch構成。