【2019冬‐春】最新エアコンおすすめランキングBEST4 はコレだ!

空調家電

エアコンの最新注目トレンドは、各種センサーによるセンシングとAI(人工知能)を組み合わせた快適運転だ。また最近ではフィルターの奥にある熱交換器を自動的に掃除してきれいに保つモデルが登場している。選び方のポイントは、センサーの数と種類。各種掃除機能、空気清浄機能の種類など。具体的おすすめ機種はパナソニック・エオリア Xシリーズ、三菱・霧ヶ峰 FZシリーズ、日立・白くまくん Xシリーズ、ダイキン工業・うるさら7 Rシリーズなどだ。

センサーが充実しAI(人工知能)がさらに進化し【自動クリーニング】にも注目

今季のトレンド

省エネ家電の最先端を走るエアコンの最新注目トレンドは、各種センサーによるセンシングとAI(人工知能)を組み合わせた快適運転だ。部屋の間取りや人の動き、日差しの強さ、さらには部屋にいる人それぞれの「温冷感」など、さまざまな項目を各種センサーによって検知するというもの。また、部屋の環境性能をAIが学習することで、少し先の温度変化を予測して室温が変化しないように運転するといった「予測運転」まで登場している。

フィルターを自動的に掃除する機能は多くのモデルに搭載されているが、最近ではフィルターの奥にある熱交換器を自動的に掃除してきれいに保つモデルが登場している。フィルターをいくら掃除しても熱交換器のフィンにカビが付いてしまっては意味がないので、こちらも注目だ。

プラズマクラスターやナノイーといったイオン発生機能は以前からあったが、2017年にはパナソニックからフィルターによる空気清浄機能を搭載するモデルも登場した。

エアコン選択のポイント

1.人感センサーや日射センサー、間取りセンサーなどで最適な運転を行う

センサーが多ければ高性能というものではないが、ハイエンドモデルほど人感センサーや日射センサー、間取りセンサーなど数多くのセンサーを搭載している。これらによって室内の温度分布状況や、人のいる場所、人の動き、室内にいるそれぞれの人が感じている「温冷感」などをつぶさにセンシングし、最適な運転を行えるようになっている。

人のいる場所や動きなどをセンシングする。

2.センサー情報から部屋の断熱性能を学習するなどAIの先進機能がトレンド

センサーと密接に連係しているのがAIだ。人それぞれの「温冷感」を検知することで、寒いと感じている人を優先的に温めることもできる。最近では、各種センサーの情報から、部屋の断熱性能を学習するモデルも出ている。断熱性能が高ければ、立ち上げ時のパワーを抑えたり、ふだん人がいないエリアには送風しないようにしたりなど、各部屋に最適な運転ができる。

体感温度の下降を予測して知らせてくれる。

3.フィルター自動掃除や熱交換器のクリーニングなど清掃機能に注目

フィルター自動掃除機能は、フィルターの目詰まりを防いで効率よく運転できるのが魅力。さらに、最近の注目は熱交換器のクリーニング機能だ。熱交換器を結露させ、氷にしてから汚れを溶かして流す方法や、熱交換器を加熱して除菌する方法などがある。そのほか、ファンの自動清掃機能なども搭載されはじめている。

日立の「ファン自動お掃除」機能。

4.空気清浄機能にはイオン発生・電気集じん・フィルター式の3タイプがある

空気清浄機能は、大きく三つに分かれる。一つめはプラズマクラスターやナノイーといったイオン発生機能だ。二つめは東芝や富士通ゼネラルが搭載する「プラズマ空清」のように、電気的に集じんするというもの。三つめはフィルター式の空気清浄機能だ。大きくて重い花粉の対策などには向かないが、室内を少しでもきれいにしたい人におすすめしたい機能だ。

パナソニックはナノイーを発生。

エアコンおすすめランキング

【1位】 パナソニック エオリア Xシリーズ

実売価格例:32万1830円(CS-X409C/14畳用)
●センサー/ひと・もの、日射

本格的な空気清浄機能を搭載しWi-Fi対応でスマホから遠隔操作も可能

可動式のフィルターによる空気清浄機能を搭載するモデル。Wi-Fiを内蔵し、外出先から遠隔操作することも可能だ。「ウェザーニューズ」から花粉やPM2.5の予報データを取得し、室内の空気が汚れるタイミングを予測して空気清浄運転を行う「AI先読み空気清浄」機能を新搭載した。人の居場所や活動量による一人ひとりの温冷感、家具配置や間取りなどの住宅環境情報を解析して最適に運転する機能も備えている。

【2位】 霧ヶ峰 FZシリーズ

実売価格例:36万5030円(MSZ-FZ4019S/14畳用)
●センサー/ムーブアイmirA.I.

AIによる自動運転機能が充実し二つの風を吹き分ける機能も魅力

AIが部屋の断熱性能を分析・学習したうえで、最適な運転モードを自動的に判断する「おまかせA.I.自動」モードを搭載。少し未来の体感温度の変化まで予測して、きめ細かく運転を調節するのが特徴だ。二つのプロペラファンによる「パーソナルツインフロー」が二つの温度帯の風を作り出し、一人ひとりの温度の感じ方の差や変化に合わせて、気流の強さや方向を細かく調整してくれるのも魅力。

【3位】 日立 白くまくん Xシリーズ

実売価格例:32万1830円(RAS-X40J2/14畳用)※空気清浄フィルターは別売
●センサー/画像・温度・もの・お部屋

センシングやAI機能をフルに活用し凍結洗浄で内部をきれいに保てる

画像カメラや温度カメラなどで室内にいる人を識別し、人数や位置、活動量、温度・湿度分布、床材や窓、家具までを認識して運転を最適化する「くらしカメラAI」を搭載。熱交換器を凍らせて汚れを洗い流す「凍結洗浄」、ファンを逆回転させて羽根の先端を清掃する「ファン自動お掃除」も新搭載。ファンを加熱してカビを抑制する機能も備えている。

【4位】 ダイキン工業うるさら7 Rシリーズ

実売価格例:25万2720円(AN40VRS-W/14畳用)
●センサー/床・壁温度

加湿も可能で温度だけでなく湿度も快適に調整できる

床や壁の温度を検知して輻射熱を推測し、ダイキン独自の加湿機能と併せて、温度だけでなく湿度もコントロールする「AI快適自動運転」を新たに搭載した。独自の「ストリーマ」技術でエアコン内部のカビやニオイを抑える機能も搭載する。3層コーティングで汚れの付着を防ぐ「セルフウォッシュ熱交換器」を採用している。

個性派! 富士通ゼネラルノクリアXシリーズ

実売価格例:21万5140円(AS-X40H2/14畳用)
●センサー/人感

プラズマ空清でPM2.5に対応し2種類の気流の吹き分けも特徴

室内機の左右に配置した「デュアルブラスター」によって、温度と速さの違う2種類の気流をコントロール。熱交換器を55℃以上に加熱して除菌する機能や、電気集じん方式でPM2.5なども捕集できる「プラズマ空清」機能も魅力だ。

解説/安蔵靖志(IT・家電ジャーナリスト)

※価格は記事作成時のものです。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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