「アクセルとブレーキの踏み間違い」による事故が問題になっている中、オートバックス専売品の「ペダルの見張り番II」が人気だ。2代目は、感度設定を従来機の3段階から5段階に増やし、アクセルを強く踏まなければならない場面に対応した。オートバックスは、取り付けだけでなく、店舗の敷地内で使い方を指導したうえで引き渡しており、高齢ドライバーも安心して購入することができる。
アクセルとブレーキの踏み間違いによる車の急発進を防ぐ“後付け装置”が話題!
全ドライバー必見! 今や自動車の必須装備!
アクセルとブレーキの踏み間違いによる事故が多く報道されている中、それを防止しようと発売された「ペダルの見張り番II」が人気だ。オートバックス専売品で、製造元は、自動車用電子パーツ類を手がけるデータシステム。
データシステム
ペダルの見張り番II
●実売価格例:4万3200円
(取り付け工賃及び車種別専用アクセルハーネスとブレーキハーネスの代金を含む)
アクセル信号を常時モニターし、停車時または徐行時にアクセルペダルが急激に踏み込まれると、アクセル信号をキャンセルして急発進を防止する。
ほとんどの国産車に取り付けが可能だが、ワイヤーでアクセル開度を調整する古い車種には取り付けられない。
●スイッチ一つでオン/オフが可能
●アクセルペダルとコントローラーの中間に挟めばOK
本機は、車両側の車速・ブレーキ信号を検知し、アクセル開度を電気的に制御する仕組みだ。これにより、ブレーキペダルを踏んだつもりが、誤ってアクセルペダルを踏み込んでしまっても急発進せず、最大でもAT車のクリープ走行程度に速度を抑えられる。また、アクセルとブレーキペダルを同時に踏んだ場合は、ブレーキ動作が優先される。
例えば、駐車場の精算時、窓から身を乗り出した際にブレーキから足が離れて、車が動き出してしまうことがある。ここで焦ってアクセルを踏み込むと、急発進を招く。でも本機があれば、アクセルを目いっぱい踏み込んでもエンジン回転はそのままで、速度も上がらない。
本機は2代目に当たるが、感度設定を従来機の3段階から5段階に増やし、必要に応じて機能をオフにすることができるモードを用意した。これは、地下の駐車場から出るときなど、アクセルを強く踏まなければならない場面に対応したものだ。また、踏み間違いや、アクセルとブレーキの同時踏み込みをした回数をチェックできる機能も装備している。
ただ、ユーザーの大半は高齢ドライバーであり、取り付け後の使い方に不安を抱くこともあるかと思う。そこで、オートバックスでは、単に取り付けるだけではなく、店舗の敷地内で使い方を指導したうえで引き渡すことにしているというから、安心して購入することができる。
文/会田肇(自動車評論家)