音声アシスタント機能を使えるサウンドバーが先進的だ。JBL「LINK BAR」はAndroid TV機能を内蔵。付属のマイク内蔵リモコンで手元のボタンを操作。Googleアシスタント起動、音声操作が可能。また、ヤマハ「YAS-109」は、サウンドバー初のAmazon Alexa(アレクサ)、「Spotify(スポティファイ)」にも対応。
音声アシスタントやネット配信対応など新世代サウンドバーの機能に注目せよ!
リビングオーディオの主役に躍り出る!?
手軽に迫力のサラウンド音声を楽しめるサウンドバー。ホームシアター用AVアンプの苦戦を横目に、リビングの主役となりつつある今、さらなる進化を遂げている。簡易オーディオと見くびらず、新しいジャンルとして注目したい。
まず、ネット機能の充実。例えば、JBL・LINK BARは、世界で初めてAndroid TV機能を内蔵。ネット配信動画サービスにアクセスし、HDMI端子を通じてテレビに表示できる。少し古めのテレビでも、このサウンドバーを加えるだけで、最新のネット動画対応テレビにアップグレードできるわけだ。もちろん、サウンドは多くのテレビより高品質で大迫力。HDMI入力端子を3個備え、AVセンター的な使い方ができるのも便利だ。また、マイク内蔵リモコンが付属し、手元のボタン操作でGoogleアシスタントを起動し、音声で操作できるのもうれしい。
●AndroidTVやGoogleアシスタントを内蔵
JBL
LINK BAR
実売価格例:3万9880円
また、ヤマハ・YAS-109は、サウンドバーとして初めてAmazon Alexa(アレクサ)に対応。「Spotify(スポティファイ)」などの音楽配信サービスにも対応し、「アレクサ、演歌を再生して」のように、音声で操作できるスマートスピーカーとしても利用できる。テレビとの組み合わせだけでなく、先端的なオーディオ機器として活用可能なのだ。
●スマートスピーカーとしても使える
ヤマハ
YAS-109
実売価格例:2万5900円
サウンドバーの本分といえる音響の面でも、進化が見られる。従来は、バーチャルサラウンド技術を用いた水平方向の立体音場の再現のみが可能だったが、最近は垂直方向にも音場が展開するドルビーアトモスやDTS:X対応モデルが増加中。テレビの前に置く一本のバーだけで、上下左右から包み込まれるのだ。特に、ソニー・HT-X8500は、独自のバーチャルサラウンド技術「Vertical(バーティカル)Surround Engine」により、あらゆるコンテンツを臨場感豊かに再生できる。
GoogleやAmazonの音声アシスタント機能を使えるのが先進的で、うれしい!
※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。
解説/鴻池賢三(AV評論家)