ミニコンポ全盛期にその音のよさとデザインで一世を風靡した同社K’sシリーズの血統を受け継いだモデル。今回のテスト機では唯一、CDプレーヤー部がない。また、ラジオチューナーも非搭載となっている。
【大人のミニコンポ選び】タイプ別No.1はこれだ!
お気に入りの音楽がワイヤレスで手軽に楽しめるブルートゥーススピーカーが人気を集める中、左右独立のスピーカーを備えたミニコンポを支持する声も根強い。
今回は、各メーカーの人気モデルを集め、搭載している機能を整理して紹介し、各種メディアで行った音質チェックの結果を掲げる。
大人のミニコンポ選び
CD非対応だが、ハイレゾとブルートゥースが高音質
ケンウッド
KA-NA9+LS-NA9
実売価格例:4万3470円+3万1300円
コンパクトアンプ・スピーカーセット
KA-NA9+LS-NA9
コンパクトアンプ
KA-NA9
コンパクトスピーカー
LS-NA9
USBメモリー再生 | ◎ |
USB DAC機能 | ◎ |
NAS再生 | ─ |
ネット音楽配信 | ─ |
対応CD | ─ |
ラジオ | ─ |
ハイレゾ | PCM 192/24 |
ブルートゥース | SBC・AAC・aptX |
ミニコンポ全盛期にその音のよさとデザインで一世を風靡した同社K’sシリーズの血統を受け継いだモデル。今回のテスト機では唯一、CDプレーヤー部がない。また、ラジオチューナーも非搭載となっている。
パソコン、スマホとの連係を重視し、あえてCD再生機能は省略しているが、単に小さいだけでなく、耐震構造を徹底させ、オーディオの高品位再生を追求。高音質化技術の「K2」も搭載する。横幅10センチのスピーカーは、密閉型とバスレフ型の両方の特徴を備えたダンプドバスレフ型で、リボンツイーターを備える。
USBメモリーに収録したCD音源とハイレゾ音源を聴いてみたが、明確な定位と、スムーズな空間の広がりが特徴的だ。CD音源は基本的に明るく、開放的に聴かせるが、女性ボーカルは、適度な湿り気を伴った落ち着きのある質感で、ニュアンスも豊かだ。
ハイレゾ音源では音場のスケール感が一まわり大きくなり、音離れのよさと、消え際の滑らかさが際立つ。音量にかかわらず、音像が明確で、フォーカスがブレない。パソコンを接続してUSB DACとして使っても、傾向は同じだ。
ブルートゥースはaptXで聴いたが、豊かな余韻はCD音源に迫る。特にK2処理の効果は大きく、全帯域にわたって気持ちよく音が吹き上がり、リズム感が崩れない。
・再生音質採点&一言コメント・
CD音質 | ー |
(CDプレーヤーなし) | |
ハイレゾ音質 | 9 |
強調感のない自然なタッチで、微小音まで鮮明に描き上げる。 | |
ブルートゥース音質 | 9 |
空間の広がり、ニュアンスの表現はCD音源の再生品質に迫る。 |
・この製品に向く音楽ジャンル・
◆解説/藤原陽祐 (AV評論家)