ティアックのカセットデッキ「W-1200」は貴重なダブルデッキだ。左右ほぼ対象にデッキと操作ボタンが振り分けられ、録音レベルのつまみは中央。テープカウンターやレベルメーターは左右別々に配置されている。この注目モデルをプロが辛口レビューする。

「今どきオーディオ」徹底辛口テスト
ティアック W-1200

実売価格例:5万3690円

プロフィール
2台のメカを搭載したダブルカセットデッキ。ライブラリーの忠実な再生のほか、ワンタッチダビングやパラレル録音などが手軽に行え、USB経由でのデジタルアーカイブもできる。マイクミキシング付きマイク入力端子やピッチコントロール機能も備える。

画像: ●サイズ/幅435㎜×高さ145㎜×奥行き285.8㎜●重量/約4.1㎏

●サイズ/幅435㎜×高さ145㎜×奥行き285.8㎜●重量/約4.1㎏

画像: TEACのカセットデッキ「W-1200」をレビュー。カセットの良さをハイクオリティに楽しめる

端子はアナログ入出力とUSB出力を装備

アナログ音声のライン入力とライン出力のほか、パソコンとつなぐUSB出力端子を用意。

操作性
操作ボタンは左右のデッキに独立して配置

ティアックは、長い歴史を持つテープレコーダーの名門ブランドだ。カセットデッキも少量ではあるが、中断することなく生産販売を続けており、メーカーとしての使命感はりっぱだと思う。

さて、ここで紹介するW-1200は、貴重なダブルカセットタイプのデッキだ。左右ほぼ対称にデッキと操作ボタンが振り分けられ、録音レベルのつまみは中央に、テープカウンターやレベルメーターは左右別々に配置されている。もちろん、普通に録音や再生をするだけなら、ダブルデッキは必要ないが、ダビングの機会が多い人は接続の手間いらずで重宝する。なお、機能面を見ると、同じ音源から同時録音はできるが、オートリバースや倍速ダビングには対応していない。

カセットテープの対応度が気になるところだが、ノーマルとクロームは録再ともOKで、メタルは再生のみ。どのタイプでも再生可能ということは、多くのテープのアーカイブを所有している人にも安心である。しかも、純正のICがすでに生産中止となったドルビーBに相当するNR(ノイズリダクション)も独自に開発し、搭載しているというからうれしい。NRは、本機の特性に合わせて調整してあるそうだ。

音質
低音域が豊かで歯切れがよく、ノイズも少ない

聴いてみると、録音/再生とも予想以上に音がいい。昔のエアチェックテープも、CDから録音したテープも、実にナチュラル。低音域が豊かだし、クリアで歯切れがいい中にも、アナログの暖かみが感じられた。ドルビーNRでヒスノイズの少ない気持ちのいい高音質だ。長年カセットデッキを開発してきた同社のノウハウが、十分に生かされている印象である。

そのほか、カラオケの練習などに便利なマイクミキシング機能や、ピッチコントロール、USBのデジタル出力などを装備。カセットのよさを多目的かつハイクオリティに楽しめる一台だ。

採点表

貴重なダブルデッキ。ナチュラルで気持ちのいい音質

音質(再生)★★★★
音質(録音)★★★★
操作性★★★★
機能性★★★★
※満点は★5個。

コメント

デザインは普通で大らかなメカ動作だが、ヘッドや走行系の精度を実感させるナチュラルかつ魅力的なサウンド。機能も実用的だ。

※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。

解説/林正儀(AV評論家)

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