マランツの「M-CR612」は、音楽配信サービスやインターネットラジオ、ネットワーク音楽再生まで対応していて機能性は充実。前面のディスプレイは日本語表示にも対応。音質面では、音質にこだわった4チャンネルアンプ装備。実際にその音を聴くと、大型スピーカーもしっかりと鳴らし切る高いドライブ能力を発揮している。

「今どきオーディオ」徹底辛口テスト
マランツM-CR612

実売価格例:5万6650円

プロフィール
CDプレーヤー、ワイドFM対応FM/AMチューナー、HEOS対応のネットワーク再生機能を盛り込んだ一体型モデル。60ワット+60ワットのフルバランス型デジタルパワーアンプを搭載する。パワーアンプ専用の電源回路も採用し、高S/Nを実現している。

画像: ●サイズ/幅280㎜×高さ111㎜×奥行き303㎜●重量/3.4㎏

●サイズ/幅280㎜×高さ111㎜×奥行き303㎜●重量/3.4㎏

バイアンプ接続も可能

画像: アンプは4チャンネル内蔵。より高音質化が期待できるバイアンプやBTL接続も可能。

アンプは4チャンネル内蔵。より高音質化が期待できるバイアンプやBTL接続も可能。

機能性
日本語表示に対応し、曲の検索がしやすい

CDやFM/AMラジオに加え、独自のHEOS(ヒオス)テクノロジーを搭載し、音楽配信サービスやインターネットラジオ、ネットワーク音楽再生まで対応するなど、機能性は充実している。前面のディスプレイは日本語表示にも対応しており、音楽配信サービスはもちろんのこと、NASからのネットワーク再生での楽曲の検索なども容易に行える。

スマホで操作できるリモコンアプリも無料提供されており、操作性も良好。さらに、AmazonのAlexa(アレクサ)を使った音声コントロールにも対応。手持ちのスピーカーを組み合わせるだけでシンプルに音楽を楽しめることも含め、使い勝手のいいオーディオシステムだ。

音質
大型スピーカーもしっかり鳴らす高いドライブ能力

音質面では、音質にこだわった4チャンネルアンプを備えていることが特徴。バイアンプやBTL(ブリッジ)接続に加え、4組のアンプをすべて用いるパラレルBTL接続にも対応。実際にその音を聴くと、大型スピーカーもしっかりと鳴らし切る高いドライブ能力を発揮した。

音楽配信では、くっきりとした粒立ちのいい音が楽しめた。たっぷりと低音の入ったEDM(エレクトロニック・ダンス・ミュージックの略で、クラブやイベント向きのダンス音楽)。でも、なかなかパワフルな音だ。ボーカルもクリアで、歌い手の情感もしっかりと伝えてくる。

これがハイレゾ音源となると、空間表現がさらに広がり、奥行きのあるステージが目の前に現れる。音の粒立ちのよさはさらに際立ち、よりくっきりとした再現になる。

コンパクトなモデルでは不満を感じがちになるパワー感もなかなかのもので、やや大味な表現にはなるが、元気のよさはしっかり伝わる。

細かな音の再現性や微妙なニュアンスはもう少し欲しい気もするが、これがかなえばフルサイズコンポと肩を並べる実力になるだろう。ミニコンポとしては十分な実力があり、本格的なオーディオ入門にもおすすめしたい完成度の高いモデルだ。

採点表

機能に加え、音質もハイレベルなコンパクト一体型

音質(ハイレゾ)★★★★
音質(音楽配信)★★★★
操作性★★★★★
機能性★★★★★
※満点は★5個。

コメント

充実した機能性が注目されがちだが、真の魅力は優れたアンプに支えられた音のよさ。コンパクトなコンポが欲しい人は注目だ。

※執筆時が2019年9月のため、製品の「実売価格例」は、消費税8%込みの額を表記しています。ご了承ください。

解説/鳥居一豊(AVライター)

This article is a sponsored article by
''.