【最新コンデジ2019】パナソニック「DC-FZ1000M2」を実写レビュー。秀逸なEVF、解像感も立派

文具・ホビー・カメラ

背面タッチパネルは、3.0型液晶(バリアングルタイプ)で124万ドットへと大きく進化。これによりピント位置の指定や、カスタマイズ可能なファンクションキーの追加などを実現した。全域で明るく高解像度な16倍ズームモデル。5年ぶりのモデルチェンジによって利便性が向上したと言える。

高倍率ズームタイプ
パナソニック「DC-FZ1000M2」

パナソニック
DC-FZ1000M2
実売価格例:9万8800円

プロフィール
1.0型センサーと16倍ズームの高画質・高倍率ズームモデル。5年ぶりのモデルチェンジによって液晶モニターがタッチパネルになり、ブルートゥースでスマホと常時接続が可能になるなど、利便性が進化した。

撮像センサー 有効画素数 焦点距離(35ミリ判換算)
1.0型積層型MOS 2010万 25-400mm(光学16倍)
●背面モニター/3.0型液晶・バリアングルタイプ
●ファインダー/0.39型有機EL
●サイズ/幅136.2mm×高さ97.2mm×奥行き131.5mm
●重量/810g

画質傾向
曖昧さのないシャープな画質
等倍で見ても曖昧さを感じさせないシャープな画質。クリアな肌の色と滑らかな質感再現が特徴的。大型センサーと明るいレンズで、広角側でも背景のボケが楽しめる。

最望遠側でもディテールが落ちない

高倍率ズーム搭載モデルは最望遠側で撮影するとそれなりの画質にしかならない機種も多いのだが、本モデルの解像感はりっぱ。動物の撮影でも、細かな毛並みの柔らかさを失わず、一本一本までをしっかり再現する。

全域で明るいライカブランドレンズ

レンズはドイツの高級カメラメーカー「ライカ」のブランドを冠する25-400ミリ相当の光学16倍ズーム。開放F値はF2.8〜4と全域で明るく、低速シャッターでの撮影も可能にするF11の最小絞りにも対応する。

タッチパネルに対応した液晶モニター

先代では92万ドットだった3.0型の液晶モニターが、124万ドットのタッチパネルへと大きく進化。これによりピント位置の指定や、カスタマイズ可能なファンクションキーの追加などを実現している。

《全域で明るく高解像度な16倍ズームモデル。5年ぶりのモデルチェンジで利便性が向上》

入門クラスのミラーレス一眼よりも大ぶりに感じるボディだが、手にすると重さを感じにくく、グリップが指にかかりやすいので、カメラを片手に歩くような撮影でも苦になりにくい。

秀逸なのはEVF。発色が鮮やかで、建造物の輪郭などでもジャギー(階段状に見えるギザギザ)が目立たず、ピントの細かなズレまでわかりやすい。

新機能のズームバックも注目。400ミリ相当という超望遠域では、自分が今、どの辺りを撮影しているかを見失ってしまうことがしばしばあるが、そんなとき、背面のファンクションボタンを押すと、その間だけレンズが広角側に素早くシフトして画角周辺を見せてくれる。

画質は、1.0型センサーを採用するだけあってノイズが少なく、精彩なもの。特に、人物の肌はパナソニック独自の再現で、うっすらピンクがかった健康的で滑らかな表現になる。

◆解説/吉村 永 (カメラマン)

※価格は記事作成時のものです。

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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