パソコンの初期化後は無償アップ不可でしょうか?という質問に専門家が回答する。 8.1のサポートが完全に終了するのは2023年1月11日と、ずいぶん先だけにそう慌てることもない。とはいえ、8.1はメインストリームサポートが終了し、現在は延長サポート期間に入っている。10のアップグレード後にトラブルが生じても『設定』の『更新とセキュリティ』からアップグレード10日間までなら元のOSに復元可能なので安心だ。
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パソコンの初期化後は無償アップ不可?
読者から質問
Windows10でトラブルが生じ、パソコンの再セットアップ後、元の8.1のまま使用しています。今となっては、10にするには、パッケージ版またはダウンロード版を買うしかないのでしょうか?
(Y.Nさん 北海道 70歳)
専門家の回答
編集部:
これは、ガジェットライターの篠原義夫さんに聞きます。
専門家:
「Windows7のサポートも2020年1月14日で終了しますし、Y.Mさんのように8.1もそろそろ10へ移行しておこうと考えている人は少なくないと思います。
実をいえば、8.1のサポートが完全に終了するのは2023年1月11日と、ずいぶん先のことなので、そう慌てることもありません。
とはいえ、8.1はメインストリームサポートが終了し、現在は延長サポート期間に入っていることもあり、機能追加的なアップデートは一切望めません。
これに対し、Windows10は年2回の大型アップデートごとに追加機能を提供。
例えば、2019年には明るい配色を利用できる『ライトテーマ』や『Windows Updateの保留』など、便利な機能が多数加わっています。
8.1を使い続ける理由が特にないのなら、やはり、最新のOS環境を満喫できる10を使うにこしたことはありません。
そこでネックとなるのが、10のパッケージの料金。最安のHome版でも2万円近いこともあり、なかなか踏ん切りがつかない人も多いことでしょう。
ただし、Y.Mさんのように、過去に10に更新したことがある場合は話が別です。この際のアップグレード記録はマイクロソフトのサーバーに保存されており、当時と同じパソコンなら無料で再び10へアップグレードすることが可能です。
また、手持ちのパソコンが『10の無償アップグレード対象モデル』だった場合も、無料で10に移行できるケースもあります」
編集部:
同じパソコンなら、二度めのアップグレードも無償で済むということですね。
専門家:
「10のアップグレードプログラムは、マイクロソフトの『Windows10のダウンロード』ページで入手できます。
アップグレード作業自体は、画面の指示に従っていくだけなので難しくはありませんが、途中で10のインストールデータをダウンロードするため、回線速度によっては時間がかかる場合もあります。
また、マシンのスペックが低いと、思いのほかアップグレード完了までに時間を要することがあります。したがって、アップグレード作業は、できるだけ時間に余裕があるときに行ったほうがいいでしょう。
なお、万が一、10のアップグレード後にトラブルが生じても『設定』の『更新とセキュリティ』からアップグレード10日間までなら元のOSに復元可能です。
もちろん、元のOSに戻しても、10のアップグレードはいつでも無料で行えますので安心してください」
編集部:
了解しました。
Y.Mさんのパソコンも無償アップグレードができるものなので、10のデータをダウンロードしてインストールすれば大丈夫です。
イラスト/はやし・ひろ