年々、夏の暑さが厳しくなって、エアコンなしの生活は考えられない時代になりました。それはポストコロナの時代でも変わらないと思います。それでも欲しいのが扇風機ですね。扇風機が動いていると何となく風情を感じませんか。というわけで、リビング扇風機の選び方です。コスパ重視の場合と、せっかくなら良いものを、という場合に分けて紹介します。こちらは、コスパ編です。

扇風機の選び方

ポイントは5つ

「扇風機なんて、どれも大して変わらないだろう」という人もいるかと思いますが、そんなことはありません。各メーカーの努力で、着実に進化しています。

また、機種が多いため、いざ買おうとすると意外に迷う人が多いものです。

まず当たり前ですが、目的にあったサイズと形の製品を選びましょう。床に置いて使う機種は、一般に「リビング扇」と呼ばれます。ほかに、壁掛けタイプなどがあります。

ここ数年で急速に増えたのが持ち歩けるコンパクトタイプ。手で持つだけでなく、首から掛けられる機種もあります。電源がUSBタイプで、パソコンにつないで使ったり、充電して使える機種も多くなっています。

気を付けてほしいのが、サーキュレーターとの混同です。サーキュレーターは、部屋の中の空気を循環させるための製品で、扇風機とは使用目的が異なります。

ただし今は、サーキュレーターの代わりにもなる扇風機、扇風機としても使えるサーキュレーターもあります。とはいえ、基本的には分けて考えましょう。

以下、羽根の直径が約30cmの「リビング扇」の購入を想定して要点をまとめます。

①DCモーター

ここ数年で急速に増えているのが、DCモーターを採用した機種。DCは「直流電流」という意味です。学校で、電気には「直流」と「交流」があるって習いましたよね。「交流電流」はACといいます。

以前の扇風機は、すべてACモーターを使っていました。壁のコンセントから流れてくる電気が交流なので、そのまま使えるACモーターが使われていたんですね。

一方、DCモーターを採用すると、コンセントから来た交流の電気を扇風機の中で直流に変換する必要があります。そのためか、値段が高めです。しかし、それを上回るメリットがあります。

まず、消費電力が減ります。DCモーターだと、ACモーターの約半分の電気代で済みます。

ただ、もともと扇風機は消費電力が少ないので、かなり使っても月に数百円の差が出るかどうか。とはいえ、長年使うことを考えると電気代が安い方がいいですよね。

次に、DCモーターは回転をきめ細かく調整できます。以前の(ACモーターの)扇風機は、風の強さが「弱・中・強」の3段階でした。しかしDCモーターになって、微風から強風まで7~10段階くらい調整できる機種が多くなっています。

そして、ACモーターに比べてDCモーターの方が音が静かです。

②羽の枚数と形

まず枚数ですが、以前は3枚が普通でした。しかし今は、お値段が手軽な機種でも5枚、上位機種になると7~9枚あります。さらに、10枚以上の機種もあります。

また、羽の形を工夫することで、風を強くしたり、逆に柔らかな風を生み出したり、メーカーごとにさまざまな特徴を出しています。

③リモコン

リビング扇を部屋の真ん中に置いて使うなら、リモコンがあると便利です。特に、さまざまな設定ができる上位モデルだと手元で操作できる方がいいでしょう。

一方、コスパ重視の場合は、リモコンなしの機種を選ぶこともできます。

④耐用年数

現在、ほとんどの扇風機が「設計上の想定使用年数」を定めています。一般に10年の機種が多いですが、低価格モデルは概ね6年です。一方、上位モデルだと12年になっていることもあります。

想定された年数を超えて使い続けると、故障や事故が起きやすくなるので注意してください。

⑤その他の機能

上位モデルを中心に、「リズム」や「おやすみモード」といった機能が付いている機種があります。「リズム」は自動的に強弱をつける機能で、自然の風に近い感じを得られます。「おやすみモード」はタイマーの一種ですが、段階的に風を弱くして一定時間後に止まります。

首振りも進化しています。首振りの角度(幅)を選べるだけでなく、上下に振れる機種もあります。そして、左右と上下を同時に動かすと、8の字型に回転して室内の空気をかき混ぜるような使い方ができます。

おすすめの扇風機4選

性能と価格のバランスがいいものを紹介

それでは、お勧め機種を紹介していきましょう。なお今回は、特に順位は付けていません。ただし、後へ行くほど性能と価格が高めになっています。

ユアサプライムス
YT-3018A(W)

もっとも手軽な、ACモーターでリモコンが付かないタイプ

昔ながらのシンプルな扇風機、価格の安さが最大の魅力でしょう。それでも、羽の数が5枚に進化しているし、切タイマーも付いています。また、操作がボタン式で分かりやすいので、タッチ式の操作パネルが苦手な人も安心して使うことができます。

画像1: 【あえて4選】扇風機のおすすめ 2020 コスパで選ぶならコレ!DCモーターとACモーターの違いも解説
ユアサ(YUASA)
扇風機
YT-3018A
▼製品サイズ(mm) W360×D340×H670~810▼定格電圧(V) AC100▼定格周波数(Hz) 50/60▼消費電力(W) 35/37 回転数(r/min) 風速(m/min) 180/180 ▼風量(m3/min) 30/30 自動左右首振角度(約) 75° 自▼動上下首振角度(約) - 手動左右首振角度(約) 45° 手動上下首振角度(約) 40°▼電源コード長(約) 1.6m 製品重量(kg) 2.9(Amazon)

ユーイング
UF-HR30M(W)

やっぱり便利、ACモーターだけどリモコン付きのタイプ

ACモーターながら7段階の風量調整が可能、そしてリモコン付きなのがうれしい機種です。本体の操作ボタンも大きめで見やすく、最大8時間の切タイマーが付いています。さらに、ペットが本体の操作部に乗っても反応しないように、リモコンで「ペットロック」をかけることができます。猫や室内犬がいる家には、ありがたい機能ではないでしょうか。

画像2: 【あえて4選】扇風機のおすすめ 2020 コスパで選ぶならコレ!DCモーターとACモーターの違いも解説
ユーイング
扇風機
UF-HR30M
▼羽根の枚数:5枚▼羽根サイズ:30cm▼風量切替:7段階▼首振り角度:75度▼入タイマー:1・2・4・8時間(Amazon)

コイズミ
KLF-3004/W

機能の割に低価格な、DCモーターでリモコン付きのタイプ

DCモーターを採用しているため、消費電力が20Wと少なく、これはACモーターの約半分です。また、12段階ものきめ細かな風量調整が可能。しかも、7枚羽でリモコン付きというスペックながら比較的お求めやすい価格が魅力です。リモコンもシンプルで使いやすくなっています。

画像3: 【あえて4選】扇風機のおすすめ 2020 コスパで選ぶならコレ!DCモーターとACモーターの違いも解説
コイズミ
扇風機
KLF-3004/W
▼サイズ:幅36×奥行34×高さ84cm▼本体重量(kg):3.4▼風量調節:3段階▼オン/オフタイマー:1・2・4・6時間▼左右首振り:約70度(Amazon)

山善
YLRX-AMD30

満足感が高い、DCモーターでリモコン付きのタイプ

DCモーター採用で消費電力は22Wです。風量調整は10段階ながら、羽は8枚。しかも、切タイマーだけでなく、入タイマーが付いています。さらに、360度の自動首振り機能があるので室内の空気を循環させたり部屋干しの洗濯物に向けて風を送ることも可能です。

画像4: 【あえて4選】扇風機のおすすめ 2020 コスパで選ぶならコレ!DCモーターとACモーターの違いも解説
山善
扇風機
YLRX-AMD30
▼本体サイズ:幅34×奥行32×高さ88.5cm (ハイポジション時) / 53.5cm (ローポジション時)▼首振り (自動) :360度、80度 (左右)▼風量:10段階調節▼操作方法:リモコン(本体マイコンスイッチ)(Amazon)

まとめ

特に性能にこだわらなければ数千円から買える扇風機。そのためか、家電量販店では2~3台まとめ買いする人も珍しくありません。

1万円前後の予算なら、DCモーターや入タイマーなど現在主流の機能を搭載した標準クラスの機種に手が届きます。

暑くなってきたけど、まだ真夏ほどではないという時期に使ったり、エアコンと併用したり、扇風機が活躍するシーンは今も多いと思います。

ちなみに私(高山)は、エアコンの温度設定を少し高めにして、扇風機を弱めに回しておくのが好きです。このほうが、エアコンだけで冷やすより電気の使用量も少ないと思います。

ゆったりと空気が動く、この快適さを愉しむためにも、新しい扇風機を手に入れてみてはいかがでしょうか。

解説/高山とほ(プロダクトライター)

約5年に渡って家電量販店の店頭に立ち、いろいろなお客様に対応した経験から「それぞれのお客様にとって最適な製品を選ぶポイントを的確に伝える」ことをモットーにしているモノ派のライター。学生時代に工業デザインを学び、日本製家電の黄金期に郷愁を感じる世代。アウトドアを好み、道具にはこだわるほう。

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