【ソニーWF-1000XM3】装着感・音質をレビュー やっと出合えた理想のノイズキャンセリングイヤホン

家電・AV

2020年、私が衝動買いしたイヤホンはソニーの「WF-1000XM3」。まさに自分のために作られたのかと錯覚するようなすごいコードレス&ノイズキャンセリングイヤホンです。装着感や、音質、個人的に残念に思ったことなど詳しくレビューします。

ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」をレビュー

オーディオ歴も今年で45年になります。家が狭かったためもありますが、いつも、スピーカーとヘッドホン両方使ってきました。その中で一番劇的にヘッドホンを変えたのは、ソニーのウォークマンですね。フルデッキの10分の1程度のサイズのウォークマンですが、かなりいい音がしたのです。ヘッドホンの耳当てはオレンジのオープンエア型の安物。どう考えても大した音は出ないと思ったのですが。試聴してびっくりの高音質。余分な回路を取っ払ったため、生々しいクリアな音でした。

それからヘッドホンは「常時携帯」が強く意識されます。そして、ソニーは「ヌード」をプロデュース。当時のコードありイヤホンですが、これがまた高音質。しかも装着感抜群。
すごいと思いました。それが1980年代前半ですね。

以降、デジタル化が進んだオーディオ。イヤホンも進化します。そこで出てきた技術が、「コードレス」と「ノイズキャンセリング」。しかし、コードレスは一進一退。なかなか常時楽勝接続とはなりません。そして2020年、衝動買いしたのがソニー「WF-1000XM3」。その実力は、どれくらいのレベルでしょうか?

ソニー「WF-1000XM3」

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装着感は?音質は?

実際に、買うときには試聴させてもらいました。一番驚いたのは、装着感です。「実に座りがいい」という感じです。私は、耳の調子が悪い時期があり、一時イヤホン使用を中止した私ですが、実にいい塩梅です。

オーディオはアイディア勝負の時があるので、音質などでは小さなメーカーが脚光を浴びることがありますが、装着というようなアナログ技術はノウハウの塊。ここら辺、ソニーはとても強いです。スタジオ用のヘッドホンも第一人者ですし、なんたってウォークマンの総本家。一度、耳モデルを見せてもらったことがありますが、耳という人体パーツが数百も出てきたときには、ちょっとびびりました。

そのような情報の最大公約数を標準にして、細部をイヤーピースなどでカスタマイズしていくのです。WF-1000XM3には、標準装着のハイブリッドイヤーピースロング(Mサイズ)以外にSS・S・Lサイズ、そしてトリプルコンフォートイヤーピースは3サイズ(S・M・L)が付属しています。大小合わせ、7種類の中からセレクトできます。そうすべきというのは簡単ですが、コストなどの理由で、なかなか実行できないことです。

ここら辺は、さすがに高額イヤホンだからとも言えますが、オーディオ屈指のブランド「ソニー」という感じがします。さすがです。

ヘッドホン:完全ワイヤレスに、業界最高クラスノイキャン:WF-1000XM3【ソニー公式】

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途切れないコードレス。地下鉄でも頑張るノイズキャンセリング。

iOS端末との接続も問題なし

コードレス化の時の問題点は2つ。1つは接続難易度。2つ目は途中で切れたりしないかということです。1つ目の接続はBluetoothです。

私が使っているのはiPhone8。接続は、Android OSの方が小技が使えて楽なのですが、iOSでも全く問題なし。というより、パソコン周辺機器より認識も速いです。加えて、一度接続設定したら、次は、ケースから取り出すと勝手に接続してくれます。しかも耳に装着する数秒くらいで接続します。いやー速い。

次に音切れですが、ほとんどありません。あっても目くじらが立たないレベル。実にこなれたコードレスです。

次は、ノイズキャンセリングのレベルです。コロナ禍の現在、地下鉄は換気のため窓を開けて走ります。いつもより五月蝿い。特にポイントのガタゴト、カーブでのキーキー音はヒステリックなほどです。で、それに対する効果は?というと、かなりすごいです。ポイントでのガタゴト、カーブでのキーキー音は完全に消し去ることはできません。しかし、音楽を楽しむには差し障りのないレベルまでノイズを下げています。止まった時などは、実に快調。

音質は、ソニーですから十分信頼できます。問題視するなら、オーケストラのフォルテシモのように、いろいろな音が混ざっている場合の再現性はちょっと弱いですが、ロックレベルなら、実にスムーズ。イケてる感じです。

ちなみにコーデックはSBC/AACという実にありふれたものですが、ここまでできるのか!という感じですね。

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使ってみてわかった少し残念なポイント

タッチ後の切り替わりにはちょっと時間がかかる

まぁ、普通に使う分には、実にポイントが高い逸品なのですが、ちょっと気になるところもあります。一つは、タッチセンサーが敏感であることです。例えば、左側のタッチセンサーは、タッチするごとに「Ambient Sound(外音取り込み機能オン)」「Ambient Sound Control Off(ノイズキャンセリング機能オフ、外音取り込み機能オフ)」「Noises Cancering(ノイズキャンセリング機能オン)」と、タッチするたびに切り替わります。

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2つ目は、私自身のことになりますが、右耳はMのイヤーピース、左耳はMとLの中間くらいのイヤーピースがフィットします。つまり、右耳が左耳よりフィットしにくい=動きやすいです。このため左耳に意識しないで触れることが多いです。が、その度に、モードが切り替わり、しまったという感じになります。今、どのモードであるのは、タッチごとに音声(英語)で知らせてくるのですが、これがちょっと遅いので、誤って叩きすぎたりすることがあります。

今では、随分慣れましたが、ここだけはもう一工夫欲しいと思いましたね。

結論

理想のイヤホンに出合えた!

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今回の購入はビックカメラ。価格は28200円(購入時)と奮発しました。が、全く後悔がない買い物です。それだけ自分との相性がいい。ソニーもフラッグシップモデルなので、それにふさわしいものを上市したわけですが、看板に偽り無しと言えるレベルと言えます。音質だけでなく、使い勝手も良いので、どこに行くのでも持ち歩きます。充電器=ケースという今時のスタイルもいいですね。小さいものでも迷子になりません。

ようやくたどり着いた一つの理想の形と言えます。

◆多賀一晃(生活家電.com主宰)
企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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企画とユーザーを繋ぐ商品企画コンサルティング「ポップアップ・プランニング・オフィス」代表。米・食味鑑定士の資格を所有。大手メーカーでオーディオ・ビデオ関連の開発に携わる。趣味は東京散歩とラーメンの食べ歩き。

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