【最強の音楽アプリ】Bandcamp(バンドキャンプ)の使い方や仕組み、登録の仕方を徹底解説!

アプリ

この記事では音楽アプリ「Bandcamp(バンドキャンプ)」の使い方や特徴を解説し、その魅力をお伝えします。ストリーミングサービスで音楽を聴くことが当たり前となった現在、あえて音楽をWeb上で「購入」する楽しみ方を提供しているのがBandcampです。今回はBandcampの概要や使い方を解説しつつ、社会問題への支援など企業としての取り組みについても触れていきます。

Bandcampとは?

Bandcampとは、2008年から提供されている音楽販売・配信サービスです。音楽作品のダウンロード販売を中心に、アーティストやレーベルが直接グッズやアルバムなどを販売できるシステムとなっています。

2020年8月現在、世界全体で累計5.7億ドル、過去30日間で1601万ドルの売上を獲得しており、世界的な配信プラットフォームとして知られています。

Bandcampのメリットや魅力

Bandcampには他の音楽アプリには無い独自のメリットが存在します。

他では出会えない音楽を入手できる

まず、我々リスナーにとって大きなメリットとなるのが、配信サービスやCDショップでは出会えない音源を購入できる点です。

海外や日本のインディーズシーンを中心に、多くのバンドやトラックメーカー、シンガーソングライターがBandcampを利用していますが、これらの中には、配信サービスやCDとしてパッケージ化されていないものも数多く存在します。一昔前の個人経営ショップのように、他では出会えない音楽を入手できるのは音楽好きにとって魅力に映ることでしょう。

中には「Name Your Price」という、購入者が価格を自由に設定できるものもあります。これは基本無料(0.00ドル)での購入が可能で、アーティストを支援したい場合は自由な価格を入力して購入するというもので、BandcampならではのDIY文化を象徴しています。

グッズも入手可能

また、アーティストによってはレコードやカセットテープ、CDなどのフィジカル音源を受注販売していたり、Tシャツなどのグッズを展開したりしていることもあります。日本では中々手に入らない洋楽アーティストのグッズも、Bandcampなら簡単に入手可能です。

社会問題へのサポートにも繋がる

さらに、Bandcampは、売上の80-85%がアーティストに還元されるビジネスモデルになっています。

これは、SpotifyやApple Musicなどの他サービスはおろか、一般的な流通システムと比べても圧倒的に高い数値です。そのため、応援したいアーティストの音源やグッズをBandcamp経由で購入するだけで、大きな支援となります。

特に、新型コロナウイルスの流行以降、世界中のアーティストが収入減の問題に悩まされています。Bandcampはこれに対して、月の第一金曜日に手数料を全額免除してアーティストへ100%収益を還元するキャンペーンを開催しています。

また、2020年6月には「Black Live Matter運動」への支援のため、毎年の奴隷解放記念日に得た収益をNAACP Legal Defense Fundという関連団体へ寄付する活動なども展開しています。
Bandcampを利用することが、社会問題へのサポートにも繋がる仕組みづくりを行うなど、単に音楽を楽しむ以上の意義を追求していることも大きな魅力と言えるでしょう。

Bandcampの使い方は?

Bandcampについて概要や魅力を整理できたところで、続いてはBandcampの使い方についてアプリ版を中心に解説していきます。

Bandcamp

Bandcamp, Inc.音楽&オーディオ

アプリは、以下のボタンからダウンロード(インストール)できます。iOSの場合は「App Store」から、Androidの場合は「Google Play」から行ってください。


アカウント登録~利用開始までの流れ

まずはBandcampアプリをインストールし起動します。アプリを起動したら、右上の「log in」ボタンをタップし、「Sign up for an account」を選択します。

右上の「log in」ボタンをタップ

アカウントの作成画面に移動したら、メールアドレスとパスワード、ユーザーネームを設定して利用規約(Terms of Use)に同意し、サインアップを行います。

サインアップを行います

メールアドレス宛に登録の確認メッセージが届くので、リンクをクリックして登録を完了します。
登録完了後にクレジットカード(またはPaypalアカウント)の支払情報を登録すれば、利用開始の準備は完了です。後は音楽を検索したり購入したりして楽しみましょう。

Bandcampで音楽を視聴する場合

検索機能から見つけた音楽や、トップ画面の「featured」「music feed」などで表示される音楽をアプリ上で試聴できます。featuredはBandcampおすすめの音源が紹介される場で、music feedはフォロー中のアカウントが購入した音源やリリースした音源がシェアされる、タイムラインのような機能です。

music feed

ほぼ全ての音源はフルで試聴可能ですが、一定回数再生すると視聴制限が発生します。
無制限に視聴したい場合は、ブラウザ版で各種音源を購入しましょう。規約上の問題から、アプリだけで購入を行うことはできないのでご注意ください。アプリ版のBandcampは、基本的に購入した音楽をストリーミング視聴するためのツールと考えましょう。

なお、前述の通り「Name Your Price」とされている音源は無料で入手できます。購入した音源はzipファイルなどで入手できるため、パソコンやスマートフォンにローカルファイルとして登録可能です。ファイルの管理が面倒な方はアプリ上でストリーミング再生しましょう。

また、一部のアカウントが設定している「Full Discography」という項目は、アップロードされた全ての音源を一括で購入できるものです。各アーティストやレーベルを気に入った方は利用してもよいでしょう。

Bandcampで「自分の音楽を配信したい」場合は?

Bandcamp上で、自分の音楽を配信することもできます。
その場合、「Bandcamp for Artists & Labels」という別アプリをダウンロードしてログインする必要があります。アプリ上で音源やグッズの購入情報や売上情報、ストリーミング再生の回数などさまざまな情報を確認できるので、自身の音楽を発表したい方はぜひダウンロードしてみてください。

Bandcamp for Artists & Labels

まとめ

無料ストリーミング全盛の時代に、あえて音楽を「ダウンロード購入する」という楽しみ方ができるBandcamp。ストリーミング配信という形式は便利ですが、アーティストやレーベル側の都合により配信停止された場合、その音楽を聴く手段が無くなってしまいます。
アーティストの支援にも繋がり、音楽を「所有する」楽しみに立ち返ることができるBandcampを、この機会にぜひご利用ください。

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松島広人(フリーライター)

Webディレクターとしてコンテンツの企画・編集・校正・執筆・SEOを担当する傍ら、フリーランスのWebライターとしても精力的に活動。業種・業界を問わず多数のジャンルを手がける。ポップカルチャー・サブカルチャーにも精通しており、幅広い知識を活かしたライティングを得意とする。

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