米の高騰で政府の備蓄米が少しずつ世に出まわり始め、その中には2021年産の「古古古米」などもあるとか。そこで気になるのはやっぱりお米の味。ちょっとした工夫でおいしく食べられたらうれしいですよね!ということで今回は、SNSでも話題になった氷メーカー・小久保製氷冷蔵のお米をおいしく炊くコツをくわしく教えてもらいました!
ご飯を炊く際に氷を入れて炊くだけで、甘みが増してご飯がおいしくなる!
お米の旨味を引き出すには、炊く前に浸水させることが大切ですが、沸騰するまでの時間を長くすることも重要です。ではどうするか?
それは、ご飯を炊く際に氷を入れること!
※上記写真は家庭用冷蔵庫で作った氷です
そう教えてくれたのは、ウイスキーなどのお酒に欠かせないかちわり氷の代表ブランド「ロックアイス®」で知られる小久保製氷冷蔵さんです。

©KOKUBO ICE CO.,LTD.
ということは「ロックアイス」の方がおいしくできるのでしょうか……。それとも普通の氷でも代用はできるのでしょうか? もう少し詳しく知りたいと思ったので、聞いてみました!
普通の氷とロックアイスの違い
Q:「ロックアイスは純粋な氷で、溶けにくい」という特性から、家庭の氷よりもロックアイスの方がより美味しく炊ける、ということしょうか?
A:「炊飯器や釜や土鍋はお米を炊くときには一旦沸騰します。100度くらいまで上がりますが、一方で、お米のデンプンが糖分になる温度は80度とされています。
この80度になるまでの時間が短いとデンプンが糖分に分解されにくく、ご飯の甘みが出にくいのです。つまり、
氷を入れたり冷水を吸水させたりして、お米が80度になるまでの時間を長くしてじっくり炊き上げることで、デンプンがしっかり糖分に分解され、甘みがある美味しいごはんになる
ということです。
特に、夏場に常温の水でごはんを炊いてしまうと、80度になるまでの時間が非常に短くなってしまうので、甘みが少なくなってしまうのです。
ロックアイスは長持ちする為、水を長く冷やし続けることが可能で、ご飯を炊く時も沸騰するまでの時間が長くなります。また、その溶けた水も、不要なものが入っていなくて純度が高い為、よりおいしく炊けます」(小久保製氷冷蔵)
まとめ 〜実際に試してみると、おいしさの違いがわかるかも
ちなみに「ロックアイス」はコンビニやスーパーなどで気軽に入手が可能です。試しに「ロックアイス」と「家庭の氷」それぞれ食べ比べてみてもいいかもしれません。

©KOKUBO ICE CO.,LTD.
「ロックアイス®」は小久保製氷冷蔵の商標だって知っていましたか?
1929年創業で、日本で初めて砕いた氷を袋詰めした「かちわり氷」とし1973年に「ロックアイス®」が誕生したそうです。今ではスーパーや酒屋だけでなく、コンビニでも置かれるようになり、身近な存在になりました。

工場の様子 ©KOKUBO ICE CO.,LTD.
●関連記事
