【光回線・ADSL・CATVの違い】ネットが遅い原因は「回線」の影響かも?

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動画がカクカクする、オンライン会議が途切れるなど、ネットのトラブルはWi-Fiのせいだと思っている人が多いが、その原因はさまざま。実は、自宅の回線に原因がある場合も多い。自分の契約を確認し、より高速な回線への切り替えを検討しよう。

Wi-Fiだけではなく、さまざまな原因をチェック!

ネットが遅いのは、使っている回線の影響かも。自分の契約を確認してみよう

動画がカクカクする、オンライン会議が途切れるなど、ネットのトラブルはWi-Fiのせいだと思っている人が多いが、その原因はさまざま。実は、自宅の回線に原因がある場合も多い。

もし、使用している回線がアナログの電話回線を利用するADSLだったら「速度の遅さ」がネックになっている可能性がある。

というのも、ADSLの回線速度は下り最大50Mbps程度と、1Gbps以上の高速回線を誇る光回線と比べると、1/20ほどのスピードしかないからだ。

テキストや画像中心の軽いコンテンツなら特に支障はないが、今は動画配信の全盛期。フルHDや4K動画などの「リッチコンテンツ」を楽しむには、自分の契約を確認し、より高速な回線への切り替えを検討しよう。

また、「契約プランが古いままで通信速度が遅い」など、プロバイダー事由の原因も考えられるので、チェックしてみよう。

残る原因としては、Wi-Fi環境に問題がある可能性がある。この場合、Wi-Fiルーターなどの通信機器とスマホなどの両方に可能性があるので確認してみよう。

ネットが遅い、つながらない理由はさまざま

回線に問題あり !?
原因は? 回線が昔の契約のまま
ADSLなどの遅い回線を使っている
回線が混雑している、工事や障害が発生している
サイトやウェブサービスに障害が発生している……など
Wi-Fiルーターなどの通信機器に問題あり !?
原因は? 発売時期が古い製品や性能が低い製品を使用している
製品に不具合があったり、故障したりしている
つなぎ方の間違いや設定ミス
ケーブルが抜けていたり、断線したりしている……など
スマホやパソコンなどに問題あり !?
原因は? 古い製品やWi-Fi性能が低い製品を使用している
CPUなどのスペックが低い
Wi-Fiの電波が届かない場所で使っている
接続や設定の間違い
接続する機器が多い……など

見直しの第一歩は、高速回線の導入からスタート

速度が抜群に速く、安定性も高い 「光回線」のアドバンテージは圧倒的!

現在、国内の固定系ブロードバンド(高速インターネット)回線は、「光回線(FTTH)」と「CATV」「ADSL」の3種に分類できる。

総務省の発表によると、2020年6月末時点で国内の固定回線契約数は4157万件。内訳は、光回線の3358万件、次いでCATVの668万件、そしてADSLを含むDSL系回線が131万件で続く。約8割を占める光回線は、固定系回線の主流といっていいだろう。

実際、光回線のアドバンテージは圧倒的といえる。

固定回線の特徴と主な事業者

回線 最大通信速度
(下り)
主な事業者
光回線
(FTTH)
100Mbps
~20Gbps
NTT東日本/西日本、KDDI、オプテージ、ソニーネットワークコミュニケーションズなど
【特徴】専用の光ファイバーケーブルを使ってインターネットに接続するサービス。通信速度がほかの回線よりも速い。
CATV
(ケーブルテレビ)
1Mbps
~1Gbps
ジュピターテレコム、イッツコミュニケーションズなど
【特徴】ケーブルテレビの回線を利用したインターネット接続サービス。ただし、ケーブルテレビ会社でも最近は光回線を利用するサービスが増えている。
ADSL 1Mbps
~50Mbps
NTT東日本/西日本、ソフトバンクなど
【特徴】Asymmetric Digital Subscriber Line(非対称デジタル加入者線)の略で、アナログ電話回線を利用してインターネットに接続する。
固定系ブロードバンド回線の盟主だけあって、光回線が速度・シェアともに断トツ。多数の事業者が参入し、さまざまなプランを比較できる点も魅力だ。

最大通信速度は、業者やプランによるが、最大1G~20Gbpsと他回線より抜群に速い。ノイズにも強く、自宅から基地局までの距離によって通信速度の影響を受けることがほとんどないことも魅力だ。

対して、CATVの回線速度は最大320Mbps程度、ADSLは50Mbps程度と、光回線と比べるとその差は明らか。

さらに、アナログ電話回線を利用するADSLはノイズに弱く、基地局との距離が離れていると通信速度が減退してしまうデメリットもある。料金面ではADSLが最も安価だが、総合的には光が優位だ。

CATVは光と併用が多い

CATV会社の場合、ケーブルテレビ回線を使うだけでなく、光回線を使う場合も多い。

何よりADSLは、すでに終息傾向だ。例えば、最大手の「Yahoo! BB ADSL」は2020年3月から順次サービスを縮小し、2024年3月31日に完全終了

「フレッツ・ADSL」も、フレッツ光の提供エリアにおいて2023年1月31日に終了すると発表。もしADSLに契約しているなら、早めに乗り替え先を検討しておいたほうがいいだろう。

ADSLは終息に向かっている

ソフトバンクは4年後、NTT東西は一部を除き3年後のADSL終了を発表している。

■解説/篠原義夫(ガジェットライター)

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特選街web編集部

1979年に創刊された老舗商品情報誌「特選街」(マキノ出版)を起源とし、のちにウェブマガジン「特選街web」として生活に役立つ商品情報を発信。2023年6月よりブティック社が運営を引き継ぎ、同年7月に新編集部でリスタート。

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