キャッシュレス決済の中でもユーザー数が急増しているスマホ決済。「種類が多すぎて何を選べばいいかわからない」と悩まれている方は多いはずです。そこで本記事では、中でも注目度の高いLINE Payを解説します。メリットやデメリットをおさらいしたい方、利用方法を知りたい方は必見です。また、2021年5月1日に変更されたサービス内容についても触れているので、ぜひ参考にしてください。
LINE Payの押さえておきたい変更点
2021年5月1日より、LINE Payのサービス内容が大幅に変更されました。ここでは、押さえておきたいLINE Payの変更点を解説します。
マイランク制度の廃止
マイランク制度とは、以前LINE Payで導入されていたポイント制度のことです。LINEポイントの獲得量でユーザーを4段階にランク付し、最大3.0%のポイント還元率を実現可能でした。
しかし、マイランク制度は2021年5月1日に廃止され、ポイント還元率は一律0.5%に変更。LINE payを積極的に利用するメリットが薄れたといえます。新規LINE Payユーザーだけでなく、既存LINE Payユーザーのマイランク制度が廃止された点も覚えておきましょう。
特典クーポンの獲得可能枚数が無制限に変更
特典クーポンとは、LINE Payユーザーに配布されるお得なクーポンのことです。以前はマイランクによって獲得可能枚数が制限されていましたが、2021年5月1日からは無制限にダウンロードできます。
特典クーポンの種類によっては5%以上の割引率も期待できるので、積極的に活用したいところです。ただ、同じ特典クーポンを複数回にわたって利用することはできません。有効期限も設定されているので、ダウンロードするタイミングには注意してください。
PayPayとの統合で利便性アップ
LINE PayとPayPayでは、以前より国内コード決済の統合を進めています。それに合わせて、2021年4月下旬からPayPay加盟店でLINE Payを利用できるようになりました。店舗のQR・バーコードをスマホで読み取るといった「ユーザースキャン方式」を導入している加盟店が対象です。
また、2021年3月16日からは、LINEポイントをPayPayボーナスに交換可能なサービスがスタートしています。
【改訂版】LINE Payのメリット
LINEポイントクラブのマイランク制度が廃止され、LINE Payのサービス内容が大きく変わりました。ここでは、改めて押さえておきたいLINE Payのメリットをユーザー目線で解説します。
利用可能店舗が豊富
LINE Payの加盟店は非常に豊富です。コンビニやスーパーをはじめ、全国309万か所以上で利用できます。また、PayPayとの統合が進むことで利用可能店舗の数はさらに増えるでしょう。
キャッシュレス決済において、加盟店の数は利便性に直結します。加盟店が多いLINE Payは、非常に利便性が高いと判断できるでしょう。
請求書の支払いに対応している
LINE Payの請求書支払い機能を利用すれば、公共料金や税金を支払うことができます。
【取り扱い請求書】
- 東京電力エナジーパートナー
- 関西電力
- 水道料金
- 固定資産税 など
支払い方法は非常にシンプルで、請求書のバーコードをLINE Payで読み取るだけ。コンビニまで足を運ぶ必要がなく、自宅にいながら支払いができます。
お手持ちの請求書が「LINE Pay 請求書支払い」に対応しているか知りたい方は、こちらの公式ブログを参考にしてください。
特典クーポンが豊富に用意されている
LINE Payには様々な種類の特典クーポンが用意されています。以前はマイランクによって獲得可能枚数が制限されていましたが、2021年5月1日より、無制限にダウンロード可能となりました。
LINEアプリ内で利用できる
LINE PayはLINEアプリ内で利用できます。専用アプリも存在しますが、わざわざインストールしなくて大丈夫です。PayPayやメルペイなど他のスマホ決済と比較して、手軽に始めやすいといった魅力があります。
【改訂版】LINE Payのデメリット
ここでは、LINE payのデメリットをユーザー目線で解説します。マイランク制度の廃止により、ポイント還元率が大幅ダウンした点は要チェックです。
ポイント還元率が低い
マイランク制度の廃止により、LINE Payのポイント還元率は一律0.5%に変更されました。他のスマホ決済と比較した場合、0.5%のポイント還元率はかなり低めです。
【ポイント還元率の比較】
スマホ決済 | ポイント還元率 |
PayPay | 0.5%~1.5% |
au PAY(au PAYカード利用) | 1.5%~2.5% |
LINE Pay | 一律0.5% |
PayPayの場合、各種条件を達成することでポイント還元率を1.5%までアップさせられます。au PAYでは、au PAYカードやau PAYゴールドカードを利用することで、ポイント還元率を1.5%~2.5%にすることが可能です。
しかし、LINE Payのポイント還元率は一律0.5%。LINE Payは「チャージ&ペイ」でのみポイントを獲得できるので、クレジットカードを利用したポイントの2重取りもできません。ポイント還元率を重視する場合、LINE Payは選択肢から外した方がいいでしょう。
Visa LINE Payクレジットカードが必須
LINE Payでポイントを獲得するためには、支払い方法を「チャージ&ペイ」にする必要があります。「チャージ&ペイ」は「Visa LINE Payクレジットカード(以下LINEクレカ)」が必須なので、カードをもっていない方は新たに発行しなければいけません。
LINEクレカ自体はポイント還元率2.0%(期間限定)なので、発行しておいて損はないでしょう。
LINE Payはサブで活用!PayPayやLINEクレカをおすすめする理由
今後のLINE Payとの向き合い方ですが、サブのキャッシュレス決済として利用することをおすすめします。PayPayやLINEクレカといった上位互換が存在するからです。
ポイント還元率で比較した場合、PayPayとLINE Payの間には1.0%、LINEクレカとの間には1.5%もの差があります。加盟店に関しても、Visa加盟店で利用できるLINEクレカの方が豊富に用意されているでしょう。
ただ、LINE Payには特典クーポンを無制限に利用できるといった魅力があります。普段利用する店舗の特典クーポンが発行された際に、LINE Payで支払うといった活用方法がおすすめです。
LINE Payの利用方法
ここでは、LINE Payの利用方法を解説します。「支払い方法がわからない」「チャージ&ペイって何?」という方はぜひ参考にしてください。
支払い方法
LINE Payの支払い方法は以下の2種類です。
- 店舗読み取り方式
- ユーザースキャン方式
店舗読み取り方式の場合、スマホに表示したバーコード・QRコードを店員に読み取ってもらいます。ユーザースキャン方式の場合、店舗側が用意したバーコード・QRコードをスマホで読み取ることで支払いが完了します。
LINE Pay残高とチャージ&ペイ
LINE Payで支払う場合、「LINE Pay残高」と「チャージ&ペイ」のどちらかを選択します。
- LINE Pay残高:事前にお金をチャージして利用
- チャージ&ペイ:チャージ不要で支払い可能
上記のように「チャージ&ペイ」を利用すれば、事前チャージ不要で支払いが可能です。また、LINEポイントは基本的に「チャージ&ペイ」の利用でしか貯まりません(※)。LINE Payを検討中の方は、一度「チャージ&ペイ」の詳細についてチェックしておくといいでしょう。
※LINE関連サービスを利用するなど、「チャージ&ペイ」以外にもLINEポイントを獲得する手段はあります。
LINE Payに関するまとめ
今回は、スマホ決済のLINE Payについて、変更点等を交えながらメリット・デメリットを解説しました。
【メリット】
- 利用可能店舗が多い
- 請求書の支払いに対応している
- 特典クーポンが豊富に用意されている
- LINEアプリ内で利用できる
【デメリット】
- ポイント還元率が他のスマホ決済より低い
- VIsa LINE Payクレジットカードが必須
マイランク制度の廃止により、メインのキャッシュレス決済として利用する理由は薄れました。ポイント還元率だけ考慮しても、PayPayやLINEクレカの方がお得です。
しかし、LINE Payには特典クーポンを無制限に利用できるといった魅力があります。請求書支払いも従来通り利用できるので、サブのキャッシュレス決済としての活用がおすすめです。