仮想空間に再現したデパートの中を歩き回り、実際に買い物もできるアプリ「REV WORLDS(レヴ ワールズ)」を体験してみました。
REV WORLDSとは?
バーチャル伊勢丹で買い物ができる
「REV WORLDS」は、VR(仮想現実)の空間内に伊勢丹新宿本店を再現した“バーチャル伊勢丹”ともいえるアプリ。自分の分身である「アバター」を操作して空間内を歩き回り、実際に買い物をすることができます。
アプリを入手する
このサービスは、iPhoneやiPad、Androidのアプリから体験できます。今回はiPadで利用してみました。
アプリをダウンロードして利用規約とプライバシーポリシーに同意すると、スタート画面が現れます。3つのモードがありますが、現在選択できるのは「みんなと」だけなので、こちらを選択。
仮想空間の中に入ると、案内板の前に降り立ちますます。「伊勢丹」という駅名標もかかっていて、ここが仮想の駅ということのようです。道の向かい側にはデパートの建物が見えます。
画面の右下に表示されている丸い部分がコントローラー。指を乗せて前後左右に動かすことで、アバターが歩き出します。指を少し動かせばゆっくり歩き、大きく動かせば走るなど、移動速度のコントロールも可能。
直感的に操作できるので、VRアプリを使うのが初めてでも、すぐにコツをつかめると思います。横断歩道を渡ってデパート入口へ。
伊勢丹新宿店のモダンな建物がしっかり再現されていますね。ドアに向かってそのまま前進すれば、店内に入ることができます。
買い物をする
エスカレーターで移動もできる
4月4日時点で買い物ができるのは、地下の洋菓子コーナーと、婦人服の「リ・スタイル」の2か所。正面玄関から入ってすぐのメインフロアには現在は商品が並んでいないので、直進して店舗奥へ進みます。
エレベーターがありました。先ほどの入口と同じ要領で、ドアに向かって進むと乗ることができ、地下に移動します。
ちなみに、エレベーターの脇にあるドアの向こうは「リ・スタイル」の売り場です。また、店内にはエスカレーターもあり、こちらを使って1Fと地下を移動することもできます。
デパ地下の洋菓子売り場
地下の一部はまだ工事中ですが、歩いていくとショーケースの中にお菓子が並んだ一角があります。ディスプレイも実際のデパ地下のような雰囲気。
購入可能な商品の前に立つと、商品名や価格が表示されたタグが出現し、タップすれば拡大表示されます。商品を購入するには、タグの下部にある「WEB」ボタンをタップ。
ブラウザでオンラインショップの商品ページが開き、ここから購入手続きを進めることができます。
なお、タグが表示されたときに「お気に入り」をタップしておけば、その商品を後からまとめて見ることも可能です。
婦人服売り場
もうひとつの売り場が、婦人服のセレクトショップ「リ・スタイル」です。これは伊勢丹新宿店に実在するショップをバーチャル化したもの。
洋菓子売り場と同様に、商品に近づくとタグが表示され、そこからオンラインストアに移動して購入が可能。また、店内に立っているショップスタッフのアバターに近づくと、売り場の説明などが吹き出しで表示されます。
近未来的な雰囲気のおしゃれな空間なので、実際に商品を買う予定がなくても、ウィンドウショッピングとして十分に楽しめそうです。
アプリをより便利に使う
画面左下の猫のアイコンをタップするとメニューが表示され、アプリ内の設定をしたり便利な機能を使ったりできます。
目的の場所へ簡単に移動
アバターを歩かせたり、エレベーターやエスカレーターに乗せたりすることなく、現在地から別の売り場に一瞬で移動できるのが、「テレポート」機能です。メニューの「テレポート」を開き、移動したい売り場を選ぶだけで、すぐにその場所に行くことができます。
「お気に入り」を見る
商品のタグから「お気に入り」に追加した商品は、メニューの「お気に入り」で見ることができます。画像をタップすると価格などが表示され、オンラインショップに移動して購入することも可能です。
表示名やアバターの性別を変える
初期状態では、アバターの上には「Gest」と表示されていますが、好きな名前に変更することもできます。「プロフィール設定」の「Name」欄に好きな名前を入力するだけでOKです。
また、アバターは初期設定では女性の姿ですが、メニューの「クローゼット」から男性に変えることが可能です。
散策や記念撮影を楽しむ
ただ買い物をするだけでなく、周囲を散策したり記念撮影をしたりといった楽しみ方ができるのも魅力です。
デパートの外を散策
デパートの周辺には、アバターで歩いて散策できるエリアが用意されています。まだそれほど広い範囲ではありませんが、近くにはスタジオアルタのビルが見え、空には気球が浮かび、時々、路面電車のような乗り物も通過するなど楽しげな雰囲気。
バーチャル空間で記念撮影
バーチャル空間のようすをSNSなどに投稿したいときは、画面下部のカメラアイコンをタップ。アイコンが丸い形に変わったら再度ここをタップすれば、端末のカメラロールに画像が保存されます。
端末の機能を使ってスクリーンショットを撮った場合、アプリ内の操作ボタンがそのまま映ってしまいますが、カメラボタンから撮影するとバーチャル空間の風景だけを撮影できるのがメリットです。
まとめ
「REV WORLDS」は、仮想空間内に伊勢丹新宿本店を再現したVRアプリ。スマホやタブレットから簡単な操作で使うことができ、仮想の店舗内を歩き回ったり、実際に商品を購入したりが可能。人混みに出かけることが困難な今、自宅から気軽にリアルなショッピングの気分を味わえるツールとして楽しめます。