大切なものを失くしてしまった時の焦りは誰もが経験したことがあるでしょう。財布やスマートフォン、自宅の鍵など、日常生活に欠かせないものを紛失すると、その後の行動が重要になります。この記事ではそうした落とし物、忘れ物、交番への届出など、遺失物を効率的に取り戻すための届出方法や手続きについて詳しく解説します。
遺失物届出とは何か?
遺失物届出とは、自分の持ち物を紛失した際に警察署に届け出る手続きのことです。この届出により、もし誰かが拾って交番や警察署に届けた場合、持ち主に連絡が行くようになります。日本の「遺失物法」に基づいた制度で、多くの遺失物(忘れ物、落とし物)が持ち主の元に戻っています。
遺失物届出の基本ステップ
1.まずは落とした場所を確認・再確認する
紛失に気づいたら、まず立ち寄った場所に電話で問い合わせることが大切です。可能ならその場所に戻って聞くことも良いでしょう。電車、バスなど公共交通機関を利用していた場合は、各社の遺失物センターに問い合わせるのが良いでしょう。
また、各交通機関のサイト内には「チャット」サービスを設けているところも多いので、併せて活用しましょう。なお、人が対応しているところもあり、その場合は24時間対応ではないのでご注意を。
京王線では、落とし物をLINEで探す忘れ物お問合せチャット「find chat」も導入しています。

2.警察署・交番での届出方法
最寄りの警察署や交番で「遺失物届」を出しましょう。必要な情報は以下の通りです。
- 遺失日時
- 遺失場所(可能な限り詳細に)
- 遺失物の特徴(色、形、サイズ、ブランドなど)
- 遺失物の中身(財布の場合は概算金額なども)
- 本人確認書類
- 連絡先情報
※警視庁の「落とし物検索」から、便利なネット検索も可能です。(遺失者が判明していない落とし物情報を、警察に届けられた日から、3か月間公表しています)

3.遺失物が見つかった場合
警察は遺失物が見つかると届出者に連絡します。通知を受けたら、本人確認書類を持参して指定された警察署へ行きましょう。本人確認後、遺失物を受け取ることができます。
遺失物・種類別の特別な対応
クレジットカードやマイナンバーカード、免許証、身分証明書などの場合
紛失した場合は、まずカード発行会社や区役所に連絡して利用停止の手続きを行うことが重要です。その後、警察への届出を行いましょう。再発行には時間がかかる場合があるので、早めの対応が必要です。
スマートフォンの場合
- iPhoneの場合:「iPhoneを探す」機能を使用して位置を特定
- Androidの場合:「デバイスを探す」機能で追跡可能
さらに、携帯電話会社に連絡して、SIMカードの利用停止を依頼することも忘れないでください。
鍵の紛失
自宅の鍵を紛失した場合は、セキュリティの観点から早急な鍵の交換が推奨されます。不動産管理会社や鍵の専門業者に相談しましょう。
経験上、急ぐ場合は24時間対応の専門店などに頼むなど、よりお金がかかりますが、安全面を考えたらやむを得ない選択の場合も。ただ通常の玄関の鍵交換の相場は10,000円~15,000円程度です。このときとばかりにバカ高い請求をしてくる悪質な業者もいますので、注意してください。
便利なオンラインサービス
最近では遺失物検索をオンラインで行えるサービスも充実しています。警視庁の「遺失物検索システム」や、全国各地の警察本部が提供する遺失物情報検索サービスを活用すると便利です。
遺失物を見つけやすくする予防策
- 大切な持ち物には連絡先を記入しておく
- スマートフォンには位置情報サービスを設定
- 貴重品にはGPSトラッカーを取り付ける
- 定期入れや財布には氏名と連絡先を記入
まとめ 〜大切なものをなくしたら楽しい気分も台無し。迅速で適切な行動が肝心!
遺失物を見つけるためには、迅速かつ正確な届出が重要です。紛失に気づいたらすぐに行動し、可能性のある場所に問い合わせ、警察にも届け出ましょう。また、日頃から持ち物を整理し、貴重品の管理に気を配ることで、紛失のリスクを減らすことができます。
大切なものを失くしてしまったときの心配や焦りは大きいものですが、適切な手続きを踏むことで、取り戻せる可能性は高まります。