物が出しっ放しになりがちなときは収納場所を見直す、物は「一軍」と「二軍」に分けて収納する、同時に使う物は1カ所にまとめる、という具体的な方法について、生活ジャンル書籍のロングセラー、『人生が整う 家事の習慣』(西東社)の中から一部を編集・再構成してご紹介いたします。
本稿は『人生が整う 家事の習慣』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。
イラスト/平澤 南
使う場所=しまう場所で出しっ放しをシャットアウト
POINT-1
使いたいときにすぐ取れて、しまうときもムダな動きがない
POINT-2
物が出しっ放しになりがちなら一時置き場をつくると便利
POINT-3
あちこちで使う物はそれぞれの場所に置く
しまう場所次第で片づけがラクになる
物が出しっ放しになりがちなときは、収納場所を見直してみましょう。たとえば、雑誌はリビングで読むことが多いのに、隣室の本棚にしまっていたり、アクセサリーは洗面所でつけるのに、寝室のチェストが収納場所……これでは、取りに行くのもしまうのも面倒です。
使う場所の近くに収納場所をつくれば、片づけるのに移動が不要に。近くに収納を確保できない場合は、カゴや箱などで一時置き場をつくり、あとでまとめて片づければ、1回の手間ですみます。
また、「同じ種類の物は1カ所にまとめる」と考えずに、はさみやペンなどあちこちで使う物は、それぞれの場所に置くと、出すのもしまうのもラクになります。
使う場所=しまう場所の収納例
洗面所に下着とパジャマを
洗面所に収納スペースを設けて、お風呂上がりの着替えを収納。入浴前に毎回、寝室のタンスまで取りに行く手間が省けます。
ゴミ袋のストックはゴミ箱の底に
ゴミ袋のストックはゴミ箱の底に入れておけば、ゴミ袋を替えるときにサッと取り出せます。いちいち取りに行かずにすんでラク。
勉強道具をダイニングルームに
子どもが低学年のうちは、ダイニングテーブルで宿題をすることが多いので、文房具類などをカゴや箱にまとめて、テーブルの近くに置いておくと便利。
取り皿や箸はダイニングに
ダイニングテーブルで使う小皿、箸、カトラリーの収納場所はテーブルの近くに。キッチンとの往復回数が減って、配膳がスムーズに。
ハンガー類、洗濯ネットは洗濯機の近くに
洗濯のときに使う物は洗濯機の近くに置いて動線を短く。洗面台下にスペースがなければ、吊るしたり、ラックを置いて収納します。
物は「一軍」と「二軍」に分けて収納すると使いやすい
POINT-1
使用頻度の違う物を一緒にしまうと、よく使う物が出し入れしにくくなる
POINT-2
「一軍」=よく使う物は出し入れしやすい”特等席”に、「二軍」はそれ以外の場所にしまう
よく使う物はすぐ取れる位置に収納
よく使う物=「一軍」とたまにしか使わない物=「二軍」を、同じ場所にしまっていると、物が出し入れしにくくなります。使用頻度の高い物は、棚や引き出しの中でも、手が届きやすい「目線からおへそまでの高さにある段の手前」=特等席にしまいます。
また、同じアイテムは同じ場所にしまいたくなりますが、使用頻度の違う物は分けて収納。たとえば同じお皿でも、ふだん使いのものは手前、来客用は同じ段の奥や上段に置きます。
文房具や洗剤などの日用品も、今使っている物とストックは分けて収納するのが基本。今使っている物は手が届きやすい場所に、ストックはその近くの別の場所にスタンバイさせておきましょう。
「一軍」と「二軍」を意識した収納
本稿は『人生が整う 家事の習慣』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。
同時に使う物は1カ所にまとめる
POINT-1
あちこちから物を持って来なくても、そこだけで用がすむ
POINT-2
セットごと持ち運んで、どこでも作業ができ、片づけもラク
使うシーンに合わせてセットを作る
同時に使う物を集めた”仲良しセット”をつくっておくと、作業がスムーズになり、片づけもラクになります。
たとえば、お風呂から上がったらリビングでボディクリームを塗って、綿棒で耳の掃除をして……と、いつもすることが決まっているなら、使用する物をまとめておくと便利。バラバラに置いていると、あちこちから持ってくるのに手間がかかります。まとめてカゴや箱に入れる、トレーにのせるなどセットにして、使う場所の近くに置きましょう。
特に使う場所が決まっていない物でも、セットにしておけば、カゴや箱ごと持ち運べて便利。片づけるときも、一度にサッと終了します。
まとめておくと便利な物
コーヒーセットを近くにまとめて置く
湯沸かしポットの近くにコーヒー、カップ、スプーンなどのセットを置けば、その場で淹れられます。コンセントの近くにすると、ポットを使うときに便利。
荷造りセットをケースに入れておく
ビニールひも、はさみ、ガムテープ、送り状、梱包用パッキング材などをまとめておけば、このまま持ち運んでどこでも作業できます。
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なお、本稿は書籍『人生が整う 家事の習慣』(西東社)の中から一部を編集・再構成して掲載しています。224ページにおよぶ本書は、「やらなきゃと思っている家事が今日もできなかった」「常に家事に追われている」「この程度で本当にいいのか」など、自分の家事に自信がなくていつもモヤモヤしている人のために、一つひとつの家事を効率よくラクに行うためのアイデアを紹介した良書です。詳しくは下記のリンクからご覧ください。
※(1)「家事の習慣:掃除編」の記事もご覧ください。