ルーターもパソコン同様、想定を超える高温にさらされたり、排熱がうまくいかなかったりすると、内部が異常発熱して熱暴走を起こしてしまう。通信速度が極端に落ちたり、端末との接続が切断されたりなど、熱暴走の原因を排除しなければ再発の可能性が高い。電波干渉や速度低下を防ぐ意味でも、ルーターの設置場所には注意しよう。
ルーターを触ったらかなり熱くなってるんだけど、どうしよう?
猛暑が原因でパソコンが暴走するのは周知の事実だが、Wi-Fiルーターも基本的にはまったく同じ。というのも、ルーターにもパソコン同様、OSに加え、さまざまな処理を実行するためのCPUなどが備わっている。
多少の熱は問題ないが、想定を超える高温にさらされたり、排熱がうまくいかなかったりすると、内部が異常発熱して熱暴走を起こしてしまう。
熱暴走を起こしたルーターは通信速度が極端に落ちたり、端末との接続が切断されたりなど、さまざまな不具合が頻発。こうなると、コンセントを抜くなどして、しばらく放置して熱を冷ますのが手っ取り早い。
ただし、これはあくまで対症療法であって、熱暴走の原因を排除しなければ再発の可能性が高い。改善策としては、
「直射日光は避ける」
「風通しのいい場所」
「空調の効いた部屋に置く」
といった方法が挙げられる。
要は、人が不快にならない程度の室温と風通しのいい環境を保つことが肝要だ。また、熱対策だけでなく、電波干渉や速度低下を防ぐ意味でも、ルーターの設置場所には注意しよう。
●Wi-Fiルーターの熱暴走に注意!
ルーターの設置に気をつけたい場所は数多い。直射日光や高温、風通しの悪い場所は論外だし、電子レンジやコードレス電話など電波を発する機器の近くや、水回りといった電波干渉を起こしやすい環境もNGだ。
設置を気をつけたい場所
●床への直置き
●本棚やケースの中
●電子レンジやコードレス電話など電波を発する機器の近く
●水回り(風呂、洗面所、台所、水槽、花瓶の近くなど)
■解説/篠原義夫(ガジェットライター)
※この記事は『今すぐつながる!Wi-Fi完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。