賃貸物件やアパートなどで回線工事が不可なケースだとインターネット回線を引けない場合がある。そんなときの選択肢になるのが、通信キャリアが手掛ける「ホームルーター」だ。出先でWi-Fiを使える「モバイルルーター」を使った経験のある人は多いと思うが、ホームルーターはいわばその「おうち版」だ。
賃貸住宅などで光回線がNGならホームルーターも検討しよう
賃貸マンションやアパートなどでは回線工事が不可なケースもあり、インターネット回線を引けない場合がある。そんなときの選択肢になるのが、通信キャリアが手掛ける「ホームルーター」だ。出先でWi-Fiを使える「モバイルルーター」を使った経験のある人は多いと思うが、ホームルーターはいわばその「おうち版」だ。モバイルルーターのように持ち運びはできないが、より多くの端末を接続できるほか、電波の届く範囲も広いというメリットがある。さらに、通信キャリアの電波網を利用するため、回線工事の必要もない。
●主なホームルーターとサービス例
通信キャリア各社が販売する最新のホームルーター端末の場合、もれなくWi-Fi 6に対応するなど、Wi-Fiルーター単体として見ても申し分ない性能を誇る。しかも、有線LAN端子も備えているので、Wi-Fi非搭載の端末も接続可能。価格は36ヵ月の利用で実質0円となる。
通信 サービス |
ドコモ・ home 5G プラン |
au・ ホームルーター プラン5G |
ソフトバンク・ Softbank Air共通プラン |
最大 通信速度 |
4.2Gbps (下り) |
2.7Gbps (下り) |
2.1Gbps (下り) |
通信容量 | 無制限 | 無制限(※1) | 無制限 |
Wi-Fi 規格 (最大通信速度) |
Wi-Fi 4/5/6 (1201Mbps) |
Wi-Fi 4/5/6 (2402Mbps) |
Wi-Fi 4/5/6 (2100Mbps) |
初期費用 | 3300円 | 3300円 | 3300円 |
月額料金 | 4950円 | 5170円 (25ヵ月目まで 4620円) |
5368円 (24ヵ月目まで 4180円) |
気になる速度はドコモのホームルーター「home 5G」は下り最大4.2Gbps、auの「ホームルーター5G」は2.7Gbps、ソフトバンクの「Softbank Air」は2.1Gbpsとなかなかのもの。ただし、実際には基地局の距離などの影響も受けるため、実効速度は100Mbps程度と考えたほうがいいだろう。それでも一般家庭のネット利用をまかなうには十分な速度だ。月額料金も5000円前後と、比較的リーズナブルな点もうれしい。
ドコモ
HR01
実売価格例:3万9600円
au
Speed Wi-Fi HOME 5G L12
実売価格例:4万3200円
ソフトバンク
Airターミナル5
実売価格例:7万1280円
※価格は記事作成当時のものです。
■解説/篠原義夫(ガジェットライター)
※この記事は『今すぐつながる!Wi-Fi完全マスター塾』(マキノ出版)に掲載されています。