いくつかのネット銀行では、系列の証券会社に口座開設して連携することで、預金金利などの優遇が受けられます。これから株などを売買する人にはメリットが大きいサービスといえるでしょう。
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証券口座との連携で金利や資金移動が便利
優遇金利や資金移動でメリット大
ネット銀行の中には、同じ企業グループ内に証券会社があるケースがあります。例えば、楽天銀行の系列は楽天証券、住信SBIネット銀行の系列はSBI証券、auじぶん銀行の系列はauカブコム証券です。
銀行口座と証券口座を連携して金利アップ!
楽天銀行、住信SBIネット銀行、auじぶん銀行では、系列証券会社との連携で普通預金金利がアップ。なお、楽天銀行の優遇金利は、2022年4月1日から残高300万円を超える部分は年0.04%に改定される予定。
これらの系列どうしの銀行と証券の両方に口座開設して連携を行うと、普通預金金利がアップするサービスが提供されています。
口座間で資金をスムーズにやり取り
楽天銀行、auじぶん銀行は証券口座との連携で自動入出金も可能に。住信SBIネット銀行も口座の預金残高が証券口座の買付余力として反映され、証券取引の精算代金は受渡日に銀行口座へ自動振替される。
例えば、楽天銀行の連携サービス「マネーブリッジ」では、普通預金金利が5倍にアップ。同様に、住信SBI銀行の「SBIハイブリッド預金」は10倍、auじぶん銀行の「auマネーコネクト優遇プログラム」は100倍も金利がアップするので大変お得です。
自動入出金などで資金を効率的に回す
銀行と証券口座との連携は、資金移動の面でもメリットがあります。例えば、楽天証券では株の買い注文時に資金が不足すると、連携している楽天銀行の口座から不足金額が証券口座に自動入金されます。一方、証券口座の資金は営業日夜間になると、楽天銀行へ自動出金。自分で移す手間がなくなり、効率的に資金を回せます。
24時間ほぼすべての取引ができる
原則として店舗を持たないネット銀行は、ほぼすべての取引が24時間利用できます。現金の入出金に関しても、24時間対応の提携ATMが充実しているので、急に現金が必要になった場合も安心です。
振込も24時間365日で即時入金が可能に
一昔前の銀行取引といえば、営業時間が終わる15時までに行う必要がありました。しかし、ネット銀行の出現によって、そのイメージは一新。メンテナンス時間などを除けば、24時間365日ほぼすべての取引が行えます。
例えば、振込をする場合も自宅にいながらにして、深夜でも早朝でもネット上から実行できるので、どんなライフスタイルの方でも安心して利用できます。
ネット銀行はほぼすべての取引が24時間対応
もちろん定期預金や外貨預金など、その他のサービスも24時間取り扱っているので、メガバンクの支店窓口のように営業時間に左右されずに利用できる。
ネット銀行なら時間や場所に縛られず、いつでも振込の実行が可能。お互いに全銀ネットの稼働時間拡大に対応しているなら、メンテナンス時間を除いて夜間や土日祝日でも即時入金される。
しかも、2018年10月9日からは、銀行間オンライン決済を行う全銀ネット(全国銀行資金決済ネットワーク)の稼働時間が24時間365日に拡大。対応している銀行間なら、平日夜間や土日祝日に振込しても、即座に相手の口座に入金が反映されます。
ATMでの入出金も利便性ならネット銀行
ネット銀行は現金の入出金はATMから行いますが、24時間対応の提携ATMが充実しているので、急な入用でも安心です。一部のメガバンクでもコンビニATMなら24時間出金できますが、出金時にかかる手数料も考慮すると、総合的な利便性はネット銀行に軍配が上がります。
入出金も24時間対応のATMで便利に
例えば、イオン銀行は自行ATMなら24時間入出金ができて、手数料も完全無料。メガバンクでATMを利用するよりも利便性が高い。
ネット銀行の多くは、コンビニをはじめとした24時間入出金可能な提携ATMが充実。手数料が一定回数無料になる銀行もある。
◆この記事は2022年3月12日発行の「絶対得する!ネット銀行の賢い選び方&使い方」(マキノ出版)から掲載しています。記事内の情報は発行日のものです。最新の情報は各銀行の公式サイト等をご確認ください。